こういう疑問に答えます。
本記事の対象者
・TOEIC Part7 で伸び悩んでいる人
・TOEICの勉強を始めようと思っている人
Contents
【1】TOEIC Part7 概要
1-1.概要
次のとおりです。
・長文読解問題
・3つのパターン
・Q147からQ200まで全54問(15セット)
上記のとおりです。
ここは本格的な長文問題と言えます。
さらに、 Part7は次の3つのパターンに分かれます。
・シングルパッセージ(10題): 1つの文章に対して、2〜4問の設問。
・ダブルパッセージ(2題): 2つの文章に対して5問の設問を
・トリプルパッセージ(3題): 3つの文章に対して5問の設問。
Part7の問題数は全部で54問。そのうちシングルパッセージが10題、ダブルパッセージが2題とトリプルパッセージが3題、計15題という構成です。
1-2.目標得点
600点目標 | 34/54問(63%) |
700点目標 | 38/54問(70%) |
800点目標 | 43/54問(80%) |
1-3.目標時間
パート5(30問):1問20秒→計10分
パート6(16問):1問37秒→計10分
パート7(54問):1問60秒→計55分
また、Part7についてはもう少し詳しく書くと、次のような時間配分です。
シングルパッセージ(29問):1問50秒→約25分
ダブル・トリプルパッセージ(25問):1問70秒→約30分
このように問題数・時間配分を知ることで、試験本番で自分が現状どの位置にいるのかがわかり、気持ちが安定してきます。
【2】TOEIC Part7 解き方・勉強法
2-1.解き方
ざっと次のとおりです。
① タイトルを読んで文の種類を知る
↓
②本文を流し読みして概要を掴む(主節のSVを中心に読んでいくイメージ)
↓
③設問を見る(もし解けるならば解く)
↓
④丁寧に読む
↓
⑤問題に答える
上記のとおりです。
Part6同様に、「2度読み」がポイントになります。最初の「流し読み」はとにかく概要を掴むために読むイメージです。(この流し読みのスピードに関しては、現状自分ができる範囲の最高速度になります。このスピードについては英語力(語彙・構文把握力)に比例して、上がっていきます。)
実際、流し読みの方が全体を捉えながら読むことになるので、結果的に内容が掴めるということもあります。
そして、この流し読みをより精度を上げてできるようになるには、変なテクニックよりも、普段から精読をしていくことで可能になります。
※顔を文章に近づけすぎないようにしましょう。離れてみるようにするだけで、もっと全体を見れるようになり、スピード感も出てきます。
2-2.勉強法
TOEIC Part7の勉強法を結論から言うと、次の3つです。
・本文を中心にやる
・精読
・音読
ひとつひとつ説明していきますね。
・本文を中心にやる
TOEIC Part7では、本文を中心に学習します。
なぜならば、読めれば解けるからです。
TOEICの問題では知恵を問うような問題は出されません。どれも単純な問題ばかりです。
実際、知恵を問うような問題が出されるとTOEICの時間制限では無理です。
なので、本文を中心に勉強していきます。
・精読
具体的には、精読をします。
精読に対するものとして、速読・多読・スキャニングというのがありますが、精読が最優先です。
なぜならば、英語を正確に読めるようになるには精読をする必要があるからです。それに精読ができるようになれば、自然と読むスピードも上がります。
なので、精読をしっかりとやります。
・音読
最後に音読をします。
ポイントは、構文を意識しながら、意味内容を考えつつ音読することです。こうやって音読をする事で、英語の感覚とTOEICのパターンを体に染み込ませていきます。
具体的には、10回音読です。僕の体験から、それくらいがちょうどいい感じです。
また、学生時代のように、大きな声を出して音読する必要はなく、ボソボソくらいでOKです。それで十分効果はあります。
2-3.Part7に出るジャンルと設問パターン
【3】TOEIC Part7 テクニック
3-1.本文は全部読む
よくあるテクニックに「スキャニング」があります。設問を読んで該当箇所を本文から探しにいく感じです。
しかし、これはおすすめしません。なぜならば、精度が落ちますし、なによりも逆に時間がかかるってこともあります。
それにスキャニング能力を磨くよりも、英語力を磨いた方が結果的に良い方向に向かいます。
なので、しっかりと本文を全部読むことが大切です。
3-2.出る種類を知る
基本的には、TOEIC公式問題集を何回も何回も繰り返すことで、TOEICのパターンを体に染み込ませていくことが大切です。
その過程で、TOEIC Part7で出る種類の文章が分かります。さらに各文章によってある程度の流れは決まっているので、それを身体に染み込ませるくらい、何度も復習です。
ちなみに、よく出る種類の文章は、次のようなものがあります。
・ビジネス文章(メール、請求書、手紙など)
・日常的な文章(新聞記事、広告、予定表など)
3-3.後半にいくほど難しい
基本的に、後半にいくほど難しいです(ただし、3-6を確認してください)。一応、人によっては最初に難しい問題をやって、疲れてきたあたりで簡単な問題をやりたいからってことで後ろからやる人もいます。
ただし、一般的には、特に初心者の方は、順番通りやるのでOKです。
3-4.設問と本文の順番は同じ
基本的に、設問と本文の順番は同じです。なので、設問を解く時は、ある程度、それを考慮して該当箇所を確認していくと良いです。
3-5.3つの文章を参照する問題もあり
基本的には、1つの文章を読んで、そこで設問に答えればOKです。でも、トリプルパッセージにおいて、3つの文章を参照して設問に答える問題が出てきます。(実際は2つの文章で十分答えれます。より、完璧に根拠が必要なときに3つの文章を参照するだけです。)
ちょっと難しめですが、ただし2度読みをして概要をざっと掴みながら読んでいくので、こういう問題にも対応できるはずです。
そういう意味でも、2度読みは大切です。また、流し読みの時には概要を掴みつつも、こういう内容がここに書いてあるというのを意識しておくことも大切です。
3-6.マルチプルパッセージの英文は簡単
実は、シングルパッセージの後半よりも、マルチプルパッセージの方が簡単です。なので、時間がないという理由で、マルチプルパッセージを捨てるのはもったいないです。捨てるのであれば、苦手なarticleやシングルパッセージの後半の方が良いです。
3-7.文章→図表の順番で読む
マルチプルパッセージでは、メール・手紙・記事などの文章形式のものと、図表形式のものが同時に載せられることがあります。このような場合、出てくる順番に関わらず、文章→図表の順番で読むのがおすすめ。その方が、図表の理解が進むし、図表をスピード上げて見ることができます。
3-8.設問の”indicate”
設問中に出てくる”indicate”は推測ではなく、必ず本文のどこかに書かれています。ただし、そのまま書いちゃうと簡単すぎるので、言い換えられる可能性が高いです。だからと言って類義語を覚えようとする必要はありません。素直に読めば普通に解けます。
【4】TOEIC Part7 学習手順
1.【1】~【3】の解法を理解する
↓
2.本番と同じように普通に解く(時間内に解くようにする)(マークシートを使いましょう)
↓
3.時間無制限でもういちど解きなおす
↓
4.解答解説を読む
↓
5.僕の音声解説を聞きながら、文型等を書き込む
↓
6.音読(約5回)
↓
7.スキマ時間などでひたすら繰り返す(音読しましょう)
そのほかのPart別の勉強法についても記事にしていますので、こちらもご参照ください。