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【1】おすすめの英文法勉強法
結論から言うと、「核心から考える」ことです。
これにより、次の3つの効果があります。
・無駄な分類がなくなる
・例外も核心の延長線上だと気づく
・発展にも対処できる
上記の通りです。
「現在形」を例にして、説明していきますね。
1-1.無駄な分類がなくなる
現在形の核心は「いつも変わらないこと」です。
現在形という文法名を見ると、「現在のこと」って考えてしまいますが、あくまで「いつも変わらないこと」なんです。
論より証拠ということで、例を挙げましょう。
例 I go to school.
「私は学校に行きます」
別に「今現在」学校に行っているわけではありませんよね。昨日も今日も明日もいつも変わらず学校に行くわけです。
もうひとつ、例を挙げましょう。
例 The sun rises in the east.
「太陽は東から昇る」
この例文も現在形で書かれていますが(risesで3単現のsが付いている)、別に今、目の前で太陽が東から昇っているわけではありません。太陽は昨日も今日も明日も東から昇るってわけです。
このように、現在形の核心は「いつも変わらないこと」です。
そして、学校や参考書では、現在形を次の3つに分類して教えています。
・「現在の習慣」
・「不変の真理」
・「現在の状態」
でも、核心から考えれば、このような分類は必要ないんです。
実際、先の2つの例文は、すべて「いつも変わらないこと」で対処できましたよね。
このように、核心から考えることで、無駄な分類がなくなります。
1-2.例外も核心の延長線上だと気づく
英文法は核心から考えることで、例外も核心の延長線上だと気づきます。
また、「現在形」を例に挙げて解説していきますね。
現在形の核心は「いつも変わらないこと」でしたよね。
実は、現在形を使って「未来」を表すことができます。
例 The train starts at 5 tomorrow.
「電車は明日5時に発車する」
未来のことですが、現在形(startsで3単現のsも付いています)ですよね。
これを学校や参考書では、現在形の例外と指導してしまっています。
でも、核心から考えれば例外ではありません。現在形の核心は「いつも変わらないこと」です。
そして、電車の時刻っていつも変わらないですよね。昨日は4:55で今日は5:05で明日は5:00に発車するなんてありませんよね。昨日も今日も明日もいつも変わらず、5:00に発車しますよね。
だから、現在形で未来のことを表せるわけです。
このように、英文法は核心から考えれば、例外だと教わるものも核心の延長線上だと気づきます。
1-3.発展にも対処できる
最後に、核心から考えることの3つ目の利点は、発展にも対処できることです。
たとえば、次の英文。
例 What do you do ?
「あなたのお仕事は何ですか?」
「お仕事」にあたるjobやworkなどの単語がないですよね。さらに、直訳してみても、「あなたは何をしますか?」で、ここから「お仕事何?」はさすがに無理があります。
結果、学校教育の必殺技「覚えちゃえ」で教わってしまいます。
でも、核心から考えれば大丈夫です。
現在形の核心は「いつも変わらないこと」でしたよね。この核心のイメージを意識して改めて直訳してみると…
「あなたは(昨日も今日も明日もいつも変わらず)何をしますか?」
すると、普通、大学卒業して昨日も今日も明日もしていることは「仕事」ですよね。だから、What do you do ?で「お仕事何?」って意味になるんです。
このように、英文法は核心から考えることで、応用にも対処できます。
以上、英文法の勉強法は「核心から考える」って話をしていきました。
ここまでをおさらいすると、核心から考えることで、次の3つの利点があるという話でした。
・無駄な分類がなくなる
・例外も核心の延長線上だと気づく
・発展にも対処できる
【2】英文法を勉強する3つの利点
英文法を勉強する利点は、次の通り。
・学習スピードが圧倒的に上がる
・読解力が上がる
・読解のスピードが上がる
上記の通りです。
2-1.学習スピードが圧倒的に上がる
英文法を勉強することで、学習スピードが上がります。
なぜならば、専門家たちが長年かけて研究してきた法則を一瞬で手に入れることができるからです。
実際、文法を意識せず感覚でわかるのは、その言語に大量に触れた人のみです。
たとえば、ラクビーの試合をずっと見ていれば、パスを前に出してはいけないのだなっていうのがわかるかもしれません。
でも、受験生やTOEICの勉強をしている人は、そんなに英語に時間をかけることができないと思います。
なので、英文法を知ることで、学習スピードを上げていくことです。
2-2.読解力が上がる
英文法を学ぶことで、読解力が上がります。
よくある勘違いが、英文法の勉強は英文法の問題のためだけにあると思われていることです。
実際、予備校で指導していると、「私の受ける大学は文法問題が出ないから英文法をやらなくてもいいですか?」って質問を受けます。
しかし、英文法を学ぶことで、読解力が上がるので、英文法はしっかりと学ぶことです。
というのも、英単語だけわかれば英文を読めるわけではありません。それだと、ただ英単語をつないで意味を推測することになってしまいます。
また、長文の問題の中で、英文法の知識に絡めた問題も出ます。
なので、英文法を学ぶことは長文問題対策でもあるのです。
2-3.読解のスピードが上がる
英文法を学ぶことで、読解のスピードが上がります。
なぜならば、先に挙げた通り、英単語だけつないで訳そうと思うと、正確性に欠けるのはもちろんのこと、意味を推測しないといけないので、時間がかかってしまいます。
でも、英文法を知ることで、ほぼ事務処理的に英文を読んでいくことができます。
なので、無駄な時間やエネルギーが取られず、問題を解くことに集中できるわけです。
以上、英文法を学ぶ利点を3つ挙げていきました。
おさらいしましょう。
・学習スピードが圧倒的に上がる
・読解力が上がる
・読解のスピードが上がる
【3】英文法の3段階勉強法
結論から言うと、次のように進めていきます。
・理解重視で進める
↓
・記憶×スピードを知識して進める
↓
・全体をスピードを意識して復習
上記の通りです。
ひとつひとつ説明していきますね。
3-1.理解重視で進める
まずは、理解重視で1周目をやっていきます。
先に紹介した核心から理解するような形で勉強
を進めていきます。
ここでは、無理して暗記する必要はありません。あくまで、知識の裏にある思想を理解していくイメージです。
3-2.暗記×スピードを知識して進める
ひと通り理解したら、今度はスピードを意識しながら暗記していきます。
すでに理解している知識なので、スピードも最初の3倍くらいの速さで進めれると思います。
3-3.全体をスピードを意識して復習
さらにスピードを上げて復習していく感じです。
このように一度じっくり理解したあとは、とにかく何周も回すことで、身体に染み込ませていくことです。
また、スピードを上げて全体を回していくことで、全体像を把握することができます。
【4】おすすめの英文法参考書5選
本記事で説明した「丸暗記なしの核心から理解して学ぶことができる参考書」を紹介していきます。
・1冊目:1億人の英文法
メリット : ネイティブの感覚を知れる
デメリット : 一部解説が足りない
対象者 : 英会話を学びたい人
本書の1番の特徴は「ネイティブ感覚の英文法」です。なので、理解しながら勉強することができます。英会話を学びたい人に特におすすめです。
ただし、英会話向けの英文法参考書なので、受験や資格試験に必要な知識が抜け落ちているのは、マイナス点です。
・2冊目:総合英語 evergreen
メリット : 網羅性が高い
デメリット : 分量が多い
対象者 : 大学受験生
本書の1番の特徴は「網羅性が高い」ことです。受験英語に必要な知識はすべて詰まっています。
なので、英会話を学びたい人やただ英語を学びたいって人には向いていません。
・3冊目:世界一わかりやすい英文法
メリット : 楽しく学べる
デメリット : 網羅性に欠ける
対象者 : 英語の初心者
本書の1番の特徴は「楽しく学べる」ことです。なので、英語に対して苦手意識がある人は、まずはこの参考書から読み進めるといいと思います。
非常に楽しく学べるので、小説を読むようにあっという間に読み進めれると思います。
・4冊目:TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
メリット : TOEICのパターンを網羅している
デメリット : 理解して学べない
対象者 : TOEIC受験者
本書の1番の特徴は「問題数の多さ」です。実際、TOEICはパターンと慣れの試験なので、これくらいの問題数をこなすことで得点が劇的に上がります。
・5冊目 スタディサプリ
メリット : 動画で理解して学べる
デメリット : 他の参考書に比べて高い
対象者 : 受験生および全ての英語学習者
これは参考書ではなくて「学習アプリ」です。大学受験生向けではあり、全ての教科を網羅していますが、英文法を学ぶだけって人にもおすすめです。
また、TOEIC学習者の人は、TOEIC学習者向けのもありますので、そちらがおすすめです。
http://english-lab-japan.com/archives/3447
ちなみに、紙の教材かスタディサプリかどちらを選べばいいのかわからない人は、スタディサプリがおすすめです。
なぜならば、アプリの方で進め方や学習法を丁寧に解説してくれますし、なによりも理解しやすいからです。
では、ここらへんで終わりにしますね。
ぜひ、今回紹介した勉強法を参考にして、効果的に勉強を進めてくれたら幸いです。
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
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