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【TOEIC】 Part3の解き方と勉強法

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「TOEICのPart3の解き方を知りたいです。何か効果的なやり方を教えてください!」

こういう疑問に答えます。

✔本記事の対象者

・TOEICの勉強を始めた人

・Part3で高得点を取りたい人

【1】TOEIC Part3の概要

1-1.概要

TOEIC Part3は、リスニング会話問題です。

2人または3人の人物による会話が放送され、3つの設問に答える形式です。だいたい、3人の会話は2題出されることが多いです。

実際に、サンプル問題を見てみましょう。

Nancy:Tom,may I ask you a favor? I want you to helpe me.

Tom:I’m sorry. I have to visit my clients in ten minutes. What do you want me to do?

Nancy:I have to make the graph for the sales for products last year. However,I don’t know how to make a graph.You have made a graph many times haven’t you?

Tom:Yes,I think you should ask John to make a graph. He can make a graph.

Nancy:OK! I will ask him to.

1.Why is the man unavailable.

A.He has to make a phone call.
B.He has to visit a client
C.He has too busy.
D.He has to talk with his boss.

2.What dose the woman ask the man to do?

A.make a graph
B.talk with his boss over the graph
C.visit the client
D.have dinner today

3.What will the woman most likely do next?

A.ask John to make a graph
B.make a graph for herself
C.visit a client
D.have dinner

参照元:オリジナル

TOEICのPart3は、Part1.2と違い、設問と選択肢が問題用紙に書いてあるのが最大の特徴です。

そこで、先読みが大切になってきます。

1-2.目標得点

600点目標 26/39問(67%)
700点目標  28/39問(72%)
800点目標  31/39問(79%)

 

【2】TOEIC Part3 解き方

TOEIC Part3の解き方のポイントは次の通りです。

・設問の先読みから内容を予測

・音声を聞くことに集中

・新傾向問題の解き方

2-1.設問の先読みから内容を予測

具体的には、男性と女性の立場的なものを予測すると良いです。

そうすれば、音声を聞くのもずっと楽になります。

例えば、設問に「Why does the woman call?」とあれば、女性が男性に電話をかけている場面だなとわかります。そうすると、女性が客で男性が店員なのかなぁと考えることができます。

なので、まずは設問の先読みから内容を予測することが大切です。

2-2.音声を聞くことに集中

TOEIC Part3では、音声を聞くことに集中するのがポイントです。

なぜならば、人間の脳はマルチタスクになると一気に能力が下がるからです。

問題を解きながら音声を聞きながらは、相当にきついです。

実際、僕は会話の音声を聞いている間は、目を閉じて聞くとだけに集中しています。

設問の内容を待ちかまえて聞くという方法がありますが、これはおすすめしません。きちんと内容全体を理解しながら聞いた方が、問題を解きやすいです。

実際、話の流れがわかっているだけで、消去法的に「これが正解だな」ってことがわかってきます。

なので、「聞くことだけに集中」です。

2-3.新傾向問題の解き方

新傾向の問題は次の3パターンがあります。

※ボリュームがあるので、それぞれの記事で確認してください。

【補足】Part3の勉強法

TOEIC Part3の勉強法は次の通りです。

1.パターンを理解

2.パターンに慣れる

1.パターンを理解

TOEICには、パターンがある程度決まっており、問題のクセもあります。実際、高得点者でも、「多分これかな」って感じで答える設問があります。

なので、まずは、パターンを理解していくことが大切です。

2.パターンに慣れる

なぜならば、いくらパターンを理解しても、実際の本番では使えません。

パターンを身体に染み込ませていく必要があります。

そのためには、「反復」です。何度も何度も繰り返すことで、パターンに慣れていきます。

【3】TOEIC Part3 テクニック

1.設問だけ先読み

選択肢は先読みせず、設問だけ先読みします。

理由は、次のとおり。

・時間的にも余裕がないから

・間違いの選択肢が3つもあるので混乱するから

実際、僕も設問だけ先読みするようにしていますし、多くの高得点者が、そうしています。

なので、設問だけを先読みするのがおすすめです。

2.設問から内容を予測

例を挙げましょう。

Q1:What is the cause of the problem?

Q 2:What does the man suggest?

Q3:What will the woman do next?

上記のとおり。

ここから、次のような流れが推測できますよね。

・女性が問題を報告

・男がアドバイス

・女がそれを受けて何かすると言っている

こんな感じで予測できるだけで、ずっと聞き取りやすくなります。

また、TOEICのパターンに慣れてくると、より明瞭に内容を予測しやすくなってくると思います。

3.TOEICの設問の7パターン

1.話の主題(話題や場所)を問う

2.目的・理由を問う問題

3.職業を問う問題

4.問題・関心を問う問題

5.依頼内容を問う問題

6.次の行動を問う問題

7.提案内容を問う問題

上記のとおり。

このような設問パターンが分かっているだけで、ずっと設問の先読みもやりやすくなりますし、解きやすくなります。

なので、上記のパターンを参考にしながら、「あー、この問題は提案内容パターンね」って感じでやっていくと良いです。

さらにちょっと掘り下げると、1~3は概要問題であり、4~7は詳細問題です。概要問題は全体を聞いていれば、答えることができます。一方で、詳細問題はひとつの会話を聞き逃しただけで答えれない可能性があります。なので設問の先読みをして準備をしておく必要があります。

また、6~7は未来問題であり、ほとんどの場合は3問目にあり、会話の最後に解答のヒントがあることが多いです。

4.TOEICの内容の3パターン

・お店と客

・企業と企業

・社員と社員

そして、それぞれのパターンごとに、次のような内容が出てくることが多いです。

・お店と客の場合

お店とお客の場合には、次のような内容が多いです。

・サービス申込

・旅行手配

・クレーム対応(故障)

・商品への問い合わせ

・リフォーム関連

・チケット関連

・飛行機や電車が遅れる

上記のとおり。

日常でも本当に起こり得ることですね。

・企業と企業の場合

企業と企業の場合には、次のようなパターンが多いです。

・配送トラブル

・料金関係

・地図関係

・ケータリング手配

実際の社会人には、馴染み深い内容が多いかもです。

・社員と社員の場合

社員と社員の場合には、次のような内容のパターンが多いです。

・在庫の確認

・資料の準備

・予定の変更

・採用関係

ざっと上記のパターンが多いです。こういうパターンをあらかじめ把握しておくと、ずっとリスニングも聴きやすくなるものです。

5.設問の流れと本文は一致する

当たり前のようですが有効です。

また、問題をたくさん解いていくとわかってくるのですが、設問がどこらへんの会話の内容で問われるというのも、わかってくるものです。

なので、実際に自分で問題演習をしながら、その感覚を掴んでいくと良いです。

6.“〜“だけ読む

意図問題では「“〜“だけ読む」ようにします。

理由は、そうすることで設問の先読みの時間削減になるからです。

たとえば、意図問題とは次のようなものです。

What does the man imply when he says, “CamBage advised me to be a city mayor”?

この“〜“があったら、すぐに意図問題と判断して、“〜“の部分だけ読むようにします。

また、“〜“の部分を読むと、ある程度、内容を予測できるので、とりわけしっかりと先読みすることが大切です。

7.当事者になる

というのも、多くの人が内容を忘れてしまうっていう悩みをかかえています。

これを解決するために「当事者になる」が有効です。他人事として聞いていると、どうしても印象が薄いですが、当事者として聞いていると「げっ、飛行機が遅れているの︎」って感じで感情移入ができるので、記憶に残りやすいです。

8.マークシートはちょこ塗り

理由は、時間を削減するためです。

リスニングでは、時間がとにかく足りないです。設問を先読みする必要もあるので、マークシートをきれいに塗っている余裕はないです。

なので、リスニングの間はちょこ塗りにしておいて、リスニングが終わってリーディングの時間になった時に、一気に塗るようにします。

9.会話の流れを知る

Part3の流れは、ざっくり言うと次のように流れていきます。

・導入: 会話の出だし。相手への声かけ。

・問題: 問題が起こる
or
・要求: 相手に要求する

・提案: それに対しての提案

・意思決定: それに対しての意思決定)

上記のとおり。

こういう会話の流れを予測できていると、少し聞こえなくても内容がわかっちゃうものですからね。

10.設問を要約リテンション

基本的には、設問の待ち伏せ聞きはよくないです。それよりも、話の内容を追うことが大切です。なので、目を閉じて超集中で聞くが大切です。

これは大前提でありもう一つプラスアルファの話です。詳細問題だけは、設問を短縮化して頭の片隅に残しておくと良いです。

たとえば

Q32. Where most likely are the speakers?

これは概要問題なので無視です。

次はどうでしょうか。

Q33. What is the problem?

これは
詳細問題です。
すると次のように要約します。

「問題何?」

さらに次。

Q34. What will the man do next?

これを次のように要約します。

「男次何する?」

さらにもう一つ。

Q35.What is the woman concerned about?

これを次のように要約します。

「女何心配?」

こうやって要約することで頭に残しやすくします。

ポイントは詳細問題だけを要約です。概要問題は完全に無視でOKです。

繰り返しになりますがこの詳細要約法はプラスアルファの話です。あくまで「話の内容を追う」という大切なことは忘れずに!

11.選択肢の先読み方法(上級者向け)

先に書いたように、先読みは基本的に設問だけです。ただし、余裕がある人は選択肢を先読みすることも可能です。そんな人は、選択肢4つの縦読みをしましょう。基本的に縦読みというのは重要部分だけに着目です。これは時と場合によりますが、一般的には動詞がある英文であれば動詞動詞がない英文であれば最後の名詞です。ちょっとわかりずらいので、TOEIC公式サンプル問題から例を挙げていきます。

・動詞がある英文であれば動詞

(A) To cancel an order
(B) To complain about a product
(C) To redeem a gift card
(D) To renew a warranty

・動詞がない英文であれば、最後の名詞

(A) At a hotel
(B) At a department store
(C) At a restaurant
(D) At a call center

【4】TOEIC Part3 学習手順

1.普通に解く

2.すべての英文を聞き取れるまで聞く(or ディクテーション)

3.解答を見る

4.音声を聞きながら解答の英文を見る(3回)

5.僕の音声を聞きながらすべての構文をとる

6.音声を流しながら解答の英文を音読(5回)

7.シャドーイング

8.スキマ時間でシャドーイング・音読・1.3~1.5倍速で聞く

1.普通に解く

【2】や【3】で解説した方法を使い、普通に解いていきましょう。1セットずつ解いてもいいですし、13セット一気に解いてもOKです。

2.すべての英文を聞き取れるまで聞く

1の問題を解き終わったら、すべての英文が聞き取れるまで、聞きましょう。とは言っても、これ以上はもう聞き取れないってところで、解答を見てOKです。目安としては10回以上は聞き取る必要なしです。あるいは、Part1.2でやってきたディクテーションをやるのもありです。Part3.4の英文は長いのでかなり大変ではありますが、ディクテーションをすることで、細かいところまで聞こうとする耳を手に入れることができます。

3.解答を見る

解答を見て、自分の答えと照らし合わせて、解説もしっかりと確認しましょう。また、解答の英文を見て聞き取れなかったところや未知の表現なども確認しておきましょう。

4.音声を聞きながら解答の英文を見る(3回)

音声を聞きながら聞き取れなかったところを中心に、しっかりと確認していきましょう。目安は3回になります。

5.僕の音声を聞きながらすべての構文をとる

僕の音声を聞きながらすべての英文に文型を取っていきましょう。かなりハードかもですが、理解した英文を何度も繰り返し暗唱することで英語力が上がっていきます。

6.音声を流しながら解答の英文を音読(5回)

ただ音読するだけでなく、その人物になりきりつつ、構文を意識して音読していきましょう。

7.シャドーイング

シャドーイングとは、英文を見ないで音源に少し遅れて、影の様に音源通りに声に出して追っかけていく方法のことです。

※ゼロイチで考えるのではなく、グラデーションをもちましょう。例えば、完璧に発音する必要はなく小声でOKです。はっきりと発音しようとすると結構難しいですからね。小声でも十分に効果ありです。もし小声も難しかったら、口パクでもOKです。さらには、英文を見ながら、音声より少し遅れて発音する方法だってあります。シャドーイングに限った話ではないですが、グラデーションをもって取り組むようにすると、できることがいろいろとあることに気づきます。

【補足】

さらにシャドーイングをしやすくするには、かなりハードですが、暗唱しちゃうことです。具体的な方法は次の通り。

・1文を暗唱する。→2文目を暗唱する→1文目から本文をみないで2文目まで音読→3文目を暗唱する→1文目から本文をみないで3文目まで音読→4文目を暗唱する→…を最後の文まで繰り返していきます。

この暗唱はPart3.4 のみでOKです。なぜ、Part3,4のみなのか?Part3,4が聞き取れるようになれば通常、part1,2も聞き取れるようになるからです。さらにPart3,4のリーディングバージョンがPart7になります。なので、このPart3,4を制するのがOTEIC点数アップに効果的だからです。また、一度、暗記したら次の日に暗記している必要はないです。

8.スキマ時間(シャドーイング・音読・1.3~1.5倍速で聞く)

1~7までを終えたら、スキマ時間を使って、復習していきましょう。基本的にはシャドーイング・音声を流しながら書き込んだ英文を見て音読・1.3~1.5倍速で聞いていくとよいです。これであれば、机に向かってやる必要はなく、歩きながらやることが可能です。注意することは聞き流しは絶対やめてください。適当に聞くという癖がついて逆効果になります。