【0】動画でサクッと解説
【1】何節を取るか?

結論から言うと、前置詞+関係代名詞は形容詞節を作ります。
前置詞+関係代名詞→形容詞節
論より証拠、例文で確認していきましょう!
The project on which we worked was successful.
(私たちが取り組んだプロジェクトは成功しました)
The mentor from whom I received guidance is very experienced.
(私が指導を受けたメンターは非常に経験豊富です)
それぞれ形容詞節で先行詞の“The project “、“The mentor“を修飾していますね。
whichもwhomもそれぞれ形容詞節を作るので、そこに前置詞がついたところで取る節は形容詞節ということで何も変わらないんです。
【2】前置詞+whatの話

前置詞+関係代名詞に、whatは含まれません。
☆ポイント☆
前置詞+関係代名詞にwhatは含まれない。
どういうことかというと、前置詞+whatの場合は単純に前置詞に関係代名詞のwhat節がくっついているだけであり、前置詞+関係代名詞には含まれないんです。
どういうこと?って思っている人も多いと思います。要するに、前置詞+関係代名詞は後ろ完全文になるけど、前置詞+whatは前置詞+関係代名詞ではなく、前置詞に関係代名詞のwhat節がくっついているだけなので、後ろ不完全文になります。
ちょっと難しいですね。例文で確認しましょう。
まずは後ろ不完全文になる「関係代名詞」から確認していきます。
The book which you recommended to me was very informative.
(あなたが私に勧めてくれたその本は、とても有益でした)
関係代名詞whichの文です。これはrecommendedは他動詞なのに目的語がないので後ろ不完全文になります。
次に、後ろ完全文になる「前置詞+関係代名詞」を見ていきましょう!
The mentor from whom I received guidance is very experienced.
(私が指導を受けたメンターは非常に経験豊富です)
IがS、receivedがV、guidanceがOでSVOの完全文になっていますね。
では、最後に後ろ不完全文になる「前置詞+what」を見ていきます。
With what you’ve just said, I now understand the situation better.
(あなたが言ったことを考慮すると、状況がより理解できます)
youがS、have saidがVで、Oが欠けた不完全文になっていますよね。これは先に説明した通り、前置詞withに、ただwhat節がくっついているだけだからです。
このように、「前置詞+関係代名詞」は後ろ完全文になるけど、「前置詞+what」は後ろ不完全文になるわけです。
【3】前置詞+疑問詞に注意!

ここまで話してきたのは、「前置詞+関係代名詞」の話であり、「前置詞+疑問詞」とは違います。
そもそも、whichやwhomには、「関係代名詞which/whom」と「疑問詞which/whom」があるのを知っておきましょう。
そして、「前置詞+関係代名詞which/whom」は後ろ完全文になるけど、「前置詞+疑問詞which/whom」は後ろ不完全文になります。
We need to consult some experts about whom we should elect as manager.
(誰をマネージャーに選出すべきかについては専門家に相談する必要があります)
weがS、should selectがVで、Oが欠けた不完全文になっていますね。
そして、訳し方も全く違うことに注意してください。疑問詞whomなので「誰を〜」って意味になっていますよね。
こちらはかなり上級者向けの話になります。そして、「前置詞+疑問詞whom」はあまり出てこないので、実際、ここまで予備校で教えることも少なく、教えている講師はほとんどいないです。

【4】☆ まとめ ☆
・前置詞+関係代名詞→形容詞節
・前置詞+関係代名詞にwhatは含まれない
・前置詞+関係代名詞→後ろ完全文
・前置詞+what→後ろ不完全文
・前置詞+疑問詞which/whom→後ろ不完全文
以上、「前置詞+関係代名詞の上級者向けの話」について解説していきました。後半はかなり上級者向けの話なので、ひとまず、他の英文法をしっかりと身につけてから、プラスアルファで学んでいただけたらと思います。
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