丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
英語 PR

「前置詞+関係代名詞」問題を解く3手順

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

【0】動画で解説

【1】 「前置詞+関係代名詞」問題を解く3手順

「前置詞+関係代名詞」の問題は、次の3手順で解いていきます。

① 前置詞の前で切る

② 先行詞を関係代名詞に代入する

③ 前置詞+先行詞を元の位置へ

・問題で確認

論より証拠ということで、実際に問題を使って確認していきましょう。

This is the place ( ) I lived.
① in which ② of which ③ which

まずは( )のうしろを確認していきます。するとI livedでSVの完全文ですよね。よって③whichは選択肢から外します。(完全文・不完全文についてはこちらの記事をご参照ください)

そして、残るは前置詞+関係代名詞ですから、先ほど説明した3手順で解いていくことになります。

まずは「① 前置詞の前で切る」です。
( )の前で一旦、切ります。

次に「② 先行詞を関係代名詞に代入する」ですね。
前置詞のthe placeを関係代名詞のwhichに代入します。

最後に「③ 前置詞+先行詞を元の位置へ」ですね。
この元の位置は、臨機応変に考えていかなければなりませんが、一般的には文末が多いです。
今回もI livedのうしろへ移動します。
すると…

I lived + 前置詞 + the place.

あとは、前置詞の知識の話になります。
今回は、liveのうしろであり、そのうしろに場所が来ているので、前置詞のin が入るとわかります。
よって答えは、① in which になるんです。

このように、「前置詞+関係代名詞」の問題は前置詞の知識が問われる点で、少し厄介なんですよね。

【2】話を深堀りしていきます。

ここまででキツイって人は、サラッと読むだけでOKです。

次の3つについて話していきます。

・前置詞+thatはダメ

・前置詞+関係代名詞の成り立ち

・書き換え

説明していきますね。

・前置詞+thatはダメ

thatは万能のイメージがありますが、前置詞+thatはダメなんです。

× Tom is the man on that we are dependent.
◯ Tom is the man on whom we are dependent.
(トムは私たちが頼りにしている男だ)

thatは指し示す単語なので、その前に前置詞があると邪魔なんですよね。

・前置詞+関係代名詞の成り立ち

次の2つの文をつなげて、前置詞+関係代名詞の文が出来上がります。

Tom is the man.

We are dependent on him.

Tom is the man on whom we are dependent.

himを関係代名詞whomに変えて、前置詞のonごと先行詞the manのうしろに持っていきます。

・書き換え

次の例文は以下のように書き換えていくことができます。

This is the house in which I lived .

=This is the house where I lived

=This is the house which I lived in .

前置詞+関係代名詞は関係副詞で書き換えることができます。
上記の例だと、in which=whereです。

また、in whichごと先行詞のうしろに持っていくのではなくて、whichだけをうしろに持っていくことも可能です。

【3】おわりに

以上、「前置詞+関係代名詞の問題を解く手順」について解説していきました。
最後にここまでをおさらいしておきましょう。

☆ まとめ ☆

・〈前置詞+関係代名詞の問題を解く3手順〉
① 前置詞の前で切る
② 先行詞を関係代名詞に代入する
③ 前置詞+先行詞を元の位置へ

・前置詞+thatはダメ

英文法は、読解も含めて英語の学習の最も基本となります。

英文法の勉強で大切なことは、参考書を理屈抜きに丸暗記するのではなく、きちんと理解しながら、学んでいくことです。英文読解も結局のところ、問われるのは基本的な英文法の理解です。

ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

また、TOEIC学習法の無料メルマガも開始しました。ぜひ、間違えた方向に学習して時間とエネルギーを無駄にしたくない人は、ぜひご登録ください。