【1】特定できるthe
aとtheの判別に悩んでいる人は多いですよね。ここでは、簡単に判別できる方法を紹介します。それは「特定できるthe」です。
特定できるthe
当事者の間で特定できる場合には、theをつけるんです。論より証拠ということで、具体例で見ていきましょう。
【2】具体例で確認
moon「月」には、aがつくでしょうか?theがつくでしょうか?
たとえば、夜になって僕たちで外に出て、「月を見て」って言ったら、みんな同じ月の方を見ることができますよね。よって、the moonになるんです。同じような理由で、sun「太陽」にもtheがついて、the sunになります。
では、start「星」には、aがつくでしようか?theがつくでしょうか?
たとえば、また外に出て「星を見て!」って言ったら、それぞれが違う星を見ますよね。よって、a starになるんですよね。でも、もし空が曇っていて星が1つしか出ていない場合は、みんなで同じ星を見れるので、the starになるんです。
つまり、各名詞によって、aがつくとかtheがつくとか決まっているわけではないのです。状況によって使い分ける必要があるわけです。だから、単語1つ1つ丸暗記するよりも、ちゃんとした判断基準を持って判別していく必要があるんです。
【3】英会話表現に応用
最後にtheを使った英会話表現を考えていきましょう。使う知識は「特定できるthe」だけです。
[クイズ]
A君は英会話を学び、アメリカに行きました。そこに、綺麗なアメリカ人女性が次のようにA君に言いました。
Do you have the time?
Aくんは「Do you have time?」と言われたと思い、テンションが上がってしまいました。というのも、「Do you have time?」は「今、時間ある?暇?」って感じでナンパだと思ってしまったのです。しかし、アメリカ人女性は「Do you have the time?」って聞いたんです。
「Do you have the time?」の意味はなんだと思いますか?theがついているので「特定できる時間」ですよね。いっせーのでって言って同じ時間を言える時間ですね。寝る時間でも夕食食べる時間でもありませんよね。
そうです!現時刻です。現時刻はいっせーのでって言って同じ時間を言えますよね。だから、Do you have the time?は「現時刻を持っている?」→「現時刻を知る手段を持っている?」→「今、何時ですか?」って意味なんです。
ちなみに、「今、何時?」で有名なのは…
What time is it?
多分、これが1番最初に思い浮かぶと思います。でも、この表現てぶしつけにいきなり「今何時?」なので、ちょっと失礼なんですよね。そこで、Yes/NOの選択肢のある「Do you have the time?」の方が好まれて、よく使われるんですよね。
このように核心から考えていけば無駄な丸暗記は激減し、会話表現にも応用できるんです。
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル4の問題(5段階)
A:Do you have the time?
B:( )— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) February 6, 2022
では、ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ
ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
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