【0】動画で解説
【1】分詞構文の強調
結論からいきましょう。
〈分詞構文の強調〉
・形:〜ing+as+S+do
・意味:「このように」「実際」
上記の通りです。
分詞構文を強調したい場合は、〜ingの後ろに「as+S+do」を挿入するイメージです。
「S」は主節の主語の代名詞を使い、doの部分は主節の時制に合わせて、「do、does、did」と変化していきます。
具体例を挙げましょう。
Standing as it does on the hill,the restaurant commands a fine view.
「このように丘の上に立っているので、そのレストランは眺めがすばらしい」
Standingの後ろに「as it does」が挿入されています。日本語では「このように」という形で強調します。
また、主節の主語the restaurantに合わせてitを使い、主節の時制は「現在」なので、doesを使います。
【2】話を深堀りしていきます。
ここまででキツイって人は、サラッと読むだけでOKです。
次の3つについて話していきます。
・be動詞の場合→ 〜ing+as+S+is
・p.p.+as+S+is
・「理由」の意味になる
上記の通りです。
ひとつひとつ説明していきますね。
・be動詞の場合→ 〜ing+as+S+is
分詞構文がbeingの場合は、〈〜ing+as+S+is〉になります。
具体例を挙げましょう。
Being alone, as he is, in this house, he seldom talks.
「このようにこの家に一人でいるので、彼はめったに話すことはない」
・p.p.+as+S+is
分詞構文がp.p.の場合は、〈p.p.+as+S+is〉になります。
具体例で確認しましょう。
Written, as it is, in English, the book is difficult to read.
「その本は、実際、難しい英語で書かれているので、読むのが難しい」
・「理由」の意味になる
分詞構文の意味は複数あり適当に訳すのが原則ですが、分詞構文の強調の場合は「理由」で訳します。
Knowing as I do the fact, I don’t want to go there.
「私はその事実を実際知っているので、そこに行きたくない」
【3】おわりに
以上、「分詞構文の強調」について話していきました。
正直言って、かなり発展な内容で、試験にはほとんど出ません。でも、長文の中で突然として出てくるのがあるので、知らないと結構、戸惑います。なので、【1】だけでも、しっかりと押さえておいた方が良いです。
英文法は、読解も含めて英語の学習の最も基本となります。
英文法の勉強で大切なことは、参考書を理屈抜きに丸暗記するのではなく、きちんと理解しながら、学んでいくことです。英文読解も結局のところ、問われるのは基本的な英文法の理解です。
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