【1】接続詞が残る分詞構文
分詞構文で接続詞が残る場合があります。
例文を挙げましょう。
When seeing me ,he ran away.
「私を見たとき、彼は逃げた」
上記の通りです。
普通であれば、次のように、分詞構文は「接続詞消して、主語消して、動詞をingにして…」って感じですよね。
〈普通の分詞構文の作り方〉
When he saw me,he ran away.
↓
× × Seeing me,he ran away.
にもかかわらず、次のように接続詞が残る場合があるんです。
When he saw me,he ran away.
↓
When× seeing me,he ran away.
【2】話を深掘りしていきます。
ここから話を深掘りしていきます。ここまでで、もうキツイって人は、さらっと読んでいってOKです。
具体的には、次のことについて話していきます。
・分詞構文で接続詞が残る理由
・複数の具体例で確認
上記の通りです。
・分詞構文で接続詞が残る理由
結論から言うと、「接続の意味を明確にしたい場合」に接続詞を残すんです。
というのも、分詞構文は、接続の意味をぼかしたい時に使われるものです(詳しくは分詞構文の訳し方は適当【必殺技!】)。でも、話し手が「接続の意味を明確にしたいな」って時に、接続詞を残すんです。
具体例を挙げましょう。
Seeing me,he ran away.
「私を見て、彼は逃げた」
この英文は文脈によって、次のように複数の意味が考えられます。
「私を見たとき、彼は逃げた」
「私を見たので、彼は逃げた」
「私を見たけれど、彼は逃げた」
「私を見れば、彼は逃げた」
これだけの複数の意味があり、接続の意味をぼかしたい時に使われるのが分詞構文です。
でも、ここは「譲歩」で訳して欲しいなって時に、接続詞を残すんです。
Although seeing me,he ran away.
「私を見たけれど、彼は逃げた」
このように、接続の意味を明確にしたいなって時に、分詞構文でも接続詞が残ります。
・複数の具体例で確認
論より証拠ということで、複数の具体例で確認してみましょう。
While walking down the street, I saw her.
「通りを歩いている間、彼女に会った」
Because having a cold, he saw a doctor.
「風邪をひいたので、彼は医者にみてもらった」
Although impressing the interviewer ,he couldn’t get the job.
「面接担当者には良い印象を与えたが、彼はその仕事を得ることができなかった」
上記の通りです。
【3】おわりに
以上、「接続詞が残る分詞構文」について解説していきました。
いかがでしたか?
英文法は、読解も含めて英語の学習の最も基本となります。
英文法の勉強で大切なことは、参考書を理屈抜きに丸暗記するのではなく、きちんと理解しながら、学んでいくことです。英文読解も結局のところ、問われるのは基本的な英文法の理解です。
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