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【英文法】現在分詞と過去分詞の判別法【簡潔編】

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【0】動画で解説

【1】現在分詞と過去分詞の働き

分詞は大きく次の2つの働きをします。

・名詞を修飾する

・補語(C)になる

上記の通りです。

また、現在分詞と過去分詞の違いは次のとおりです。

・現在分詞(〜ing):能動「〜する」

・過去分詞(p.p.):受動「〜される」

では、ひとつひとつ見ていきましょう。

・名詞を修飾する

一語で修飾する場合は名詞の前に置き、二語以上で修飾する場合は名詞の後ろに置きます。

〈現在分詞〉

Look at the running boy.
「走っている少年を見て」

Look at the boy running in the park.
「公園を走っている少年を見て」

このように、「少年が走る」で能動関係なので、現在分詞を使います。

〈過去分詞〉

Look at the broken window.
「割れた窓を見て」

This is the book written in English.
「これは英語で書かれた本です」

このように「窓が割られる」「本が書かれる」で、受動関係なので、過去分詞を使います。

・補語(C)になる

補語になる場合は、第2文型(SVC)と第5文型(SVOC)の2パターンがあります。第2文型の場合は、「S=C」なので、「Sが〜する」「Sが〜される」なのかで、現在分詞か過去分詞かを考えます。一方で、SVOCの場合は、「O=C」なので、「Oが〜する」「Oが〜される」なのかで考えます。

〈SVCの場合〉

He came running to me.
「彼は私のところへ走りながら来た」

→S(彼)= C(走る)

He sat surrounded by everyone.
「彼はみんなに囲まれながら座っていた」

→S(彼)= C(囲まれる)

〈SVOC〉の場合

I saw her crossing the street.
「私は彼女が通りを横切っているのを見た」

→O(彼女)= C(横切る)

例 They kept the door locked.
「彼らはドアを鍵をかけたままにしておいた」

→O(ドア)= C(鍵をかけられている)

【2】付帯状況のwith

付帯状況のwithは、〈with+OC〉の形を取るので、Cの位置に分詞が来ることがあります。また、「O=C」なので、SVOCと同様に、「Oが〜する」であれば現在分詞、「Oが〜される」であれば過去分詞です。

She ran with her hair waving.
「彼女は髪をなびかせながら走った」

He sat with his arms folded.
「彼は腕を組みながら座っていた」

Twitterで問題を出してみたら・・・

【3】感情動詞の現在分詞と過去分詞

・感情動詞とは?

感情動詞というのは、surprise「驚かせる」とかexcite「ワクワクさせる」などの動詞のことです。

ポイントは、感情動詞は「〜させる」って訳すことです。なので、次のように日本語では能動的な感じで感情を表しますが、英語では受動的に感情を表します。

I was surprised
「私は驚いた」

・現在分詞と過去分詞の使い分け

次のように使い分けます。

・主語が人→過去分詞

・主語が人以外→現在分詞

上記の通りです。

基本的には、人は感情を受け取る側なので、過去分詞になり、人以外は感情を受けとることはないので現在分詞になります。

例文で確認してみましょう。

Many people were excited.
「多くの人がワクワクしていた」

→主語が人なので、過去分詞です。

The game was exciting.
「その試合はワクワクさせるものだった」

→主語が人以外なので、現在分詞です。

【4】おわりに

以上、「現在分詞と過去分詞の使い分け」について説明していきました。

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