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意外にも受動態になる英語表現

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【0】動画で解説

【1】意外にも受動態になる英語表現

結論から言うと、次のとおりです。

・be born:生まれる

・be convinced of X:Xを確信している

・be delayed:遅れる

・be engaged in X:Xに従事する

・be injured:怪我をする

・be killed:死ぬ

・be located:(場所に)ある

・be seated:座る

・be surprised at X:Xに驚く

・be worried:心配している

上記のとおり。

どれも英語では受動態だけど、日本語では能動態で訳していますよね。

では、ひとつひとつ例文で見ていきましょう。

・be born:生まれる

I was born in Tokyo.
(私は東京で生まれた)

・be convinced of X:Xを確信している

I‘m convinced of your innocence.
(私はあなたの無実を確信している)

もともとは、convince 人 of X「人にXを確信させる」であり、これを受動態にして、be convinced of X「Xを確信している」になるんです。

Xを確信はさせられているけど、「一体、誰に?」って主語がわからないから、受動態にするわけです。このことに関して詳しく知りたい方は「こちらの記事」をご参照ください。

・be delayed:遅れる

The meeting may be delayed.
(会議は遅れるかもしれない)

delayは「遅れる」って意味の自動詞ではなく、「遅らせる」って意味の他動詞です。

そして、前のconvinceと同じで、誰がその会議を遅らせるのかは不明なので、受動態にするわけです。英語では主語は必須なので、“May delay the meeting.“とは書けません。

・be engaged in X:Xに従事する

Tom is engaged in charity work.
(トムは慈善活動に従事しています)

・be injured:怪我をする

He was injured in the accident.
(彼は事故で怪我した)

injureは「傷付ける」って意味の他動詞です。誰が怪我をさせたのかを言いたくない場合や不明の場合に受動態にするわけです。

・be killed:死ぬ

He was killed in the war.
(彼は戦争で死んだ)

killは「殺す」って意味の他動詞で、受動態にして、「彼は殺された」→「彼は死んだ」ってなるわけです。

戦争で一体誰に殺されたのかは特定できません。だからと言って“Killed him in the war.“と書くわけにもいかないので受動態にするんです。

・be located:(場所に)ある

Our head office is located in Paris.
(本社はパリにあります)

locateは他動詞で「置く」って意味です。なので、本社が誰に置かれたのかは不明なわけなので、受動態で書くわけです。

・be seated:座る

Please be seated during the show.
(ショーの間は着席してください)

sit(座る)との違いに注意です。sit(座る)は自動詞であり、seat(座らせる)は他動詞です。

これも一体誰に座らされるのか不明なので、能動態で書くわけにもいかず、受動態で書くわけです。

・be surprised at X:Xに驚く

I was surprised at the news.
(私はその知らせに驚いた)

まず、前提知識として感情動詞は「〜させる」って意味です。なので、surpriseは「驚く」ではなく「驚かせる」です。つまり、「私は驚いた」はI surprised.ではなくI was surprised.です。

日本人は、感情というのは自分の中からポッと出てくると勘違いしていますが、感情を抱くには、何かしらの原因が必要なので、受動態になるのが普通なのです。

一応、他にも例を挙げておくと、be interested in X(Xに興味がある)、be satisfied with X(Xに満足している)などがあります。

・be worried:心配している

You don’t have to be worried at all.
(全く心配する必要はありません)

worryは他動詞(心配させる)と自動詞(心配する)の両方があります。なので、“You don’t have to worry at all.“って書いてもOKです。

【2】☆ まとめ ☆

・be born:生まれる

・be convinced of X:Xを確信している

・be delayed:遅れる

・be engaged in X:Xに従事する

・be injured:怪我をする

・be killed:死ぬ

・be located:(場所に)ある

・be seated:座る

・be surprised at X:Xに驚く

・be worried:心配している

以上、「意外にも受動態になる英語表現」を紹介していきました。

このブログでは「必然性の知識×丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに発信しています。ぜひ、本ブログを活用して、本当に使える知識を身につけてください。

鬼塚英介

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