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英語で受動態を使う理由

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【0】英語で受動態を使う理由(動画で解説)

【1】主語を言いたくない場合

パンダ君
パンダ君
英語で受動態を使う理由は次の2つです。

 ① 主語を言いたくない(言えない・いう必要がない)場合
   ② 主語と目的語を入れ替えたい場合

パンダ君
パンダ君
まずは「①主語を言いたくない場合」から説明していきましょう。

オオカミ君
オオカミ君
おう。

パンダ君
パンダ君
たとえば、「のび太がしずかちゃんが窓を割ってしまった場面を目撃した」という状況です。

オオカミ君
オオカミ君
ふむふむ。

パンダ君
パンダ君
しずかちゃんはショックから泣き崩れています。目撃したのはのび太だけです。のび太が先生に報告しなければいけません。

でも、次のようにはのび太としては報告しづらいですよね。

Shizuka broke the window.

パンダ君
パンダ君
こんなこと言ったら、チクったみたいでしずかちゃんから嫌われてしまいますよね。

オオカミ君
オオカミ君
たしかに。

パンダ君
パンダ君
できれば、主語のShizukaの部分を言いたくないですよね。でも、だからといって“broke the window.”は主語がないからダメですよね。英語には主語は命令文を除き書かなければいけませんからね。

オオカミ君
オオカミ君
なるほどな。

パンダ君
パンダ君
ここで、受動態の登場です。今回のように主語を言いたくない場合に受動態を使うんです。受動態にすると次のようになります。

The window was broken.

パンダ君
パンダ君
こうすれば、主語のShizukaを言わないで、正しい英文を書くことができますよね。このように主語を言いたくない場合に受動態が使われるんです。

【2】主語と目的語を入れ替えたい場合

パンダ君
パンダ君
次に2つ目の「主語と目的語を入れ替えたい場合」です。今度は「のび太がスネ夫が窓を割ってしまった場面を目撃した」という状況です。

オオカミ君
オオカミ君
今度はスネ夫か。

パンダ君
パンダ君
今回はチャンスです。いつもイジメられているのび太としては、復讐のチャンスとばかりに先生に報告しにいきます。

Suneo broke the window.

パンダ君
パンダ君
たしかに、これでも「スネ夫が窓を割ったこと」は伝えられるのですが…。実は英語にはエンドフォーカス(end-focus)というものがあります。つまり、文末に焦点が当てられて、文末が強調されるんです。

オオカミ君
オオカミ君
うん、どういこうことだ?

パンダ君
パンダ君
日本語でも、「〜ベスト10」といった類の番組では10位から発表されていき、1位は最後に発表されますよね。このようにうしろにいくほど強調されるんですよね。

オオカミ君
オオカミ君
なるほど。

パンダ君
パンダ君
話を戻しましょう。ですから、“Suneo broke the window.”だとエンドフォーカスにより、文末の“the window”が強調されてしまうんです。できれば、のび太としては“the window”じゃなくて“Suneo”を強調したいですよね。つまり、主語と目的語を入れ替えたいですよね。

オオカミ君
オオカミ君
そうだな。

パンダ君
パンダ君
ここで受動態の登場です。

The window was broken by Suneo.

パンダ君
パンダ君
こうすれば、エンドフォーカスにより、Suneoが強調されますよね。イメージとしては「窓が破られたんだよ、なんとびっくりスネ夫によってね」って感じです。

【3】主語と目的語を入れ替えたい場合2

パンダ君
パンダ君
もうひとつ、主語と目的語を入れ替えるパターンを見ていきましょう。

Summer follows Spring.

パンダ君
パンダ君
直訳すると「夏は春に従う」です。つまり、「春の後に夏がやってくる」って意味です。ところで、この英文って少し読みづらくないですか?

オオカミ君
オオカミ君
たしかに。

パンダ君
パンダ君
それもそのはず。時制軸で考えた時に夏→春って順番に読まないといけないからです。できれば、「春→夏」の順に読みたいですよね。
つまり、主語のSummerと目的語のSpringを入れ替えたいですよね。そこで、受動態にしてみましょう。

Spring is followed by Summer.

パンダ君
パンダ君
こうすれば、春→夏 の順番に読めるのでスムーズに読むことができますよね。以上、英語の 受動態が使われる場面を見ていきました。

オオカミ君
オオカミ君
なるほどな~。

パンダ君
パンダ君
これが直接、試験に問われることはありませんが、受動態に対しての見方がかなり変わったと思います。

オオカミ君
オオカミ君
たしかにな。

パンダ君
パンダ君
これからは、「主語を言いたくないんだなぁ」とか「エンドフォーカスで強調しているんだなぁ」など受動態を見たときに、その英文を深く読めますね。

Twitterで問題を出してみたら・・・

パンダ先生
パンダ先生
やはり多くの人が知りませんでした。

☆まとめ☆

英語で受動態を使う理由

① 主語を言いたくない(言えない・いう必要がない)場合
② 主語と目的語を入れ替えたい場合