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that節の全体像を徹底解説しました

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オオカミ君
オオカミ君
thatって色々な働きがあって混乱する…。

パンダ先生
パンダ先生
うん、thatは接続詞・関係詞の中で最も複雑で、そして、最頻出なんです。だから、thatをしっかりとマスターしておくことは大切です!

オオカミ君
オオカミ君
そうなのかぁ…。

パンダ先生
パンダ先生
大丈夫。なるべくシンプルに解説していきますので、頑張って学習していきましょう!

【0】動画で解説

【1】that節の判別

パンダ先生
パンダ先生
結論から言うと、次のとおりです。

オオカミ君
オオカミ君
ふむ…。とりあえず、こんなシンプルな表でまとめられているのはありがたい。

パンダ先生
パンダ先生
thatはすべての節を取り、それぞれ意味が異なるんです。一つ一つ、見ていきましょう。

1-1.形容詞節のthat

パンダ先生
パンダ先生
後ろが不完全文の場合は関係代名詞のthat、すなわち、形容詞節をとります。意味は「名詞にかかるだけ」です。

I know the girl that is walking there.
(私はあそこで歩いている少女を知っている)

パンダ先生
パンダ先生
is walkingの主語が欠けているので、後ろ不完全文です。つまり、形容詞節なので、前の名詞the girlにかけるだけです。

オオカミ君
オオカミ君
ふむふむ

1-2.名詞節のthat

パンダ先生
パンダ先生
後ろが完全文であり、S/O/Cの位置にあれば、名詞節のthatです。「〜ということ」って訳します。

I believe that she is alive.
(彼女は生きていることを信じている)

パンダ先生
パンダ先生
she is aliveのSVCで完全文です。そして、that節はbelieveの目的語(O)なので、名詞節です。

オオカミ君
オオカミ君
ふむふむ。

1-3.同格のthat

パンダ先生
パンダ先生
同格のthatは、後ろが完全文であり、前に「思考/事実/発言の名詞」があります。「〜という名詞」って訳します。

There is a story that he won the game.
(彼がその試合に勝ったという話がある)

パンダ先生
パンダ先生
he won the gameのSVOで完全文です。そして、直前に、storyという「事実」があるので、同格のthatです。

オオカミ君
オオカミ君
ふむふむ。

1-4.副詞節のthat(その1)

パンダ先生
パンダ先生
副詞節のthatは3パターンあります。後ろが完全文であり、「so〜that… / so that〜 / 感情の原因・判断の根拠」です。今回は「so〜that…」について。

I am so busy that I can’t see a movie.
(私は映画を見れないほど忙しい)

パンダ先生
パンダ先生
so〜that…は「…するほど〜」っていう意味になります。ここらへんの話は次の記事に詳しく書いていますので、こちらをご参照ください。

【英文法】so〜that… と so thatの違い【現役英語講師が解説します】【0】動画で解説 https://youtu.be/Nfla7ukfb-c 【1】so〜that… と so thatの違い ...

1-5.副詞節のthat(その2)

パンダ先生
パンダ先生
so that〜は「〜するために」っていう目的の意味です。

I set an alarm so that I wake up on time.
(時間通りに起きるためにアラームを設定する)

パンダ先生
パンダ先生
I wake upはSVの完全文であり、that節は副詞節になっています。

オオカミ君
オオカミ君
なるほど!文型をしっかり取れることって大切だなあ。

1-6.副詞節のthat(その3)

パンダ先生
パンダ先生
最後は「感情の原因・判断の根拠」です。これらは後ろ完全文、副詞節であり、さらに、直前に感情・判断があります。

I’m happy that he won the game.
(彼がその試合に勝って嬉しいです)

パンダ先生
パンダ先生
he won the gameのSVOで完全文であり、副詞節です。さらに直前にhappyという感情があるので、感情の原因です。

He must be a fool that he did such a thing.
(そんなことをしたなんて、彼はばかにちがいない)

パンダ先生
パンダ先生
he did such a thingがSVOの完全文であり、副詞節です。そして、直前には「〜に違いない」という判断があります。よって、判断の根拠になります。

オオカミ君
オオカミ君
ふむ、かなり理解できたぞ!

以上、thatの判別方法を紹介していきました。このように、thatは節によって意味が変わってきます。構文把握して何節を取るのかを確認してから訳せるようになることで、精度も上がり、スピードも上がっていきます。

【2】発展編

ここからは発展編です。ここまででキツいって人は、ここまでをしっかりと復習してから取り組んでください。

2-1.前置詞+thatはダメ

パンダ先生
パンダ先生
結論から言うと、前置詞+thatはダメです。例えば、about thatとかof thatなどはダメなんです。

前置詞+thatはダメ

オオカミ君
オオカミ君
ふむ…。前置詞+名詞で、thatは名詞節を作れるんだから良さそうなんだがな。

パンダ先生
パンダ先生
そうなんですよね。ただし、これには次のような2つの例外があります。

〈前置詞+thatの例外〉

・in that〜:〜という点で

・except that〜:〜を除いて

オオカミ君
オオカミ君
ふむふむ。この2つの場合だけは、前置詞+thatが可能ってわけか。てか、exceptは前置詞だったんだな。

パンダ先生
パンダ先生
例文で確認しておきましょう。

You were lucky in that you were able to take his class.
(あなたは彼の授業を受けれたという点で幸運でした)

I don’t remember anything except that he wore glasses.
(私は彼が眼鏡をかけていたこと以外は何も覚えていません)

オオカミ君
オオカミ君
ふむふむ。

2-2.同格thatと関係詞that

パンダ先生
パンダ先生
thatの判別で最も迷いやすいのが、同格と関係詞のthatです。

オオカミ君
オオカミ君
ふむ、両方とも「名詞+that」って形で出てくるもんな。

パンダ先生
パンダ先生
判別方法は先に示したとおりですが、あらためて確認しておきましょう。

・後ろ不完全文→関係代名詞that

・後ろ完全文→同格that

※同格thatは直前に「思考/事実/発言」の名詞です。

オオカミ君
オオカミ君
ふむ。後ろが完全か不完全かが大切だな。

パンダ先生
パンダ先生
そうだね。あとは、「思考/事実/発言」の名詞+thatだと、9割以上の確率で「同格のthat」です。でも、次のように、必ずしもそうとは言えません。

[関係代名詞that]
Many people support the idea that she proposed at yesterday’s meeting.
(多くの人が彼女が昨日の会議で提案した考えを支持している)

[同格that]
Many people support the idea that we should drink water frequently.
(多くの人が頻繁に水を飲むべきという考えを支持している)

オオカミ君
オオカミ君
ふむ。たしかに、the idea thatで「思考+名詞」だけど、前者は関係代名詞で、後者は同格だな。

パンダ先生
パンダ先生
そうだよね。だから、「思考/事実/発言」の名詞+thatだと同格の可能性は高いけど、必ず後ろが完全か不完全かは確認が必要なんです。

オオカミ君
オオカミ君
OK!

2-3.関係副詞のthat

パンダ先生
パンダ先生
ここまで関係代名詞のthatについてしか述べてきませんでした。でも、実は関係副詞のthatっていうのもあるんです。

オオカミ君
オオカミ君
うん?なんか違うのか?

パンダ先生
パンダ先生
はい。かなり変わってきます。これはほぼ出ないし、混乱を防ぐためにあまり話したくはないのですが…。

オオカミ君
オオカミ君
えっ!余裕がある人だけ限定って感じだな。

パンダ先生
パンダ先生
そうですね。では、解説します。関係代名詞のthatは後ろ不完全文で形容詞節でした。でも、関係副詞thatは後ろ完全文で形容詞節を作るんです。

関係副詞that:後ろ完全文で形容詞節

オオカミ君
オオカミ君
えっ!後ろ完全文!そうなると接続詞との判別が無理になるんじゃ?

パンダ先生
パンダ先生
でも、関係副詞thatの場合は、関係副詞when/where/why/howの代わりなので、先行詞が「時/場所/理由/方法」になり、特徴的なので、わかりやすいです。

オオカミ君
オオカミ君
ふむふむ。

パンダ先生
パンダ先生
例文で確認してみましょう。

This is the place that he lives.
(これが彼の住んでいる場所です)

パンダ先生
パンダ先生
liveは自動詞なので後ろ完全文です。そして、直前にthe placeという場所を表す名詞がありますよね。よって、関係副詞thatで形容詞節、つまり、前の名詞にかければいいわけです。

オオカミ君
オオカミ君
なるほど!

以上、「that節の使い分け」について解説していきました。that節は頻出度が高いけど、しっかりとマスターしている人は少ないです。というのも、上記で解説してきたことは、それぞれバラバラに教わることがなく、こうした形でthatについてだけの解説がほとんどなされないからです。ぜひ、今回を機会にthat節をマスターしていただけたらと思います。

鬼塚英介

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