【0】動画で解説
【1】他動詞+代名詞+副詞の考え方
・他動詞+副詞+代名詞だけはダメ
パンダ先生
今日は、「他動詞+代名詞+副詞の考え方」について解説していきましょう!
オオカミ君
うん?どういうこと??
パンダ先生
後ほど、具体例を使って解説していきますが、ひとまず、結論を言っておきましょう!
○ 他動詞+副詞+名詞
○ 他動詞+名詞+副詞
○ 他動詞+代名詞+副詞
× 他動詞+副詞+代名詞
パンダ先生
ポイントは代名詞の場合は、「他動詞+副詞+代名詞」の語順がダメなんだよ。
オオカミ君
うん???全くわからないんだけど…。
パンダ先生
では、put off(延期する)を例にして、解説していきましょう。
オオカミ君
おう!
・put offを例に解説
パンダ先生
put off the gameは、「他動詞+副詞+名詞」なのでOKです。あっ、ちなみに、このoffは前置詞ではなく副詞になります。
オオカミ君
ふむふむ。
パンダ先生
次に、put the game offは「他動詞+名詞+副詞」なのでOKです。
オオカミ君
ふむふむ。名詞の場合は、両方ともOKってわけだ。
パンダ先生
そうだね。一方、put it offは「他動詞+代名詞+副詞」なのでOKだけど、put off itは「他動詞+副詞+代名詞」なのでダメです。
オオカミ君
なるほど!代名詞の場合は、両方ともOKってわけにはいかないのか。
パンダ先生
「代名詞はサンドイッチ」です。
オオカミ君
おぉ〜、わかりやすい!
・「他動詞+副詞」の他の例
パンダ先生
「他動詞+副詞」の例をざっと挙げていきましょう。
・bring about (〜をもたらす)
・call off(~を中止する)
・carry out(〜を実行する)
・fill out(~に記入する)
・give up(〜をあきらめる)
・make out(〜を理解する)
・pick out(〜を選びだす)
・point out(~を指摘する)
・put away(〜を片付ける)
・show off (~を見せびらかす)
・take on(~を引き受ける)
・take over(~を引き継ぐ)
・turn off(〜を消す)
・work out(~を解く)
…など。
オオカミ君
ふむふむ。これらは「他動詞+代名詞+副詞」はOKだけど、「他動詞+副詞+代名詞」はダメってわけだな。
パンダ先生
そうですね。これらを全て丸暗記するのは大変なので「他動詞+副詞」の熟語は「他動詞+代名詞+副詞」の語順にしないといけないって覚えておきましょう。
・なぜ、この語順になる?
オオカミ君
ところで、なぜ「他動詞+副詞+代名詞」の語順はダメなんだ?
パンダ先生
素晴らしい質問です。こうやって、なぜ?って考えることは大切ですからね。結論を言うと、「エンドフォーカス(文末焦点)」が理由です。
オオカミ君
あっ、受動態のところでも出てきたやつだな!
パンダ先生
そうですね。エンドフォーカスについて知らない方は、こちらの記事をご参照ください。
英語で受動態を使う理由【0】英語で受動態を使う理由(動画で解説)
【1】主語を言いたくない場合
① 主語を言いたくない(言えない・いう必要が...
オオカミ君
一応、改めて読んでおくかな。
パンダ先生
さて、代名詞というのは旧情報(すでに述べられた情報)ですよね。例えば、“There is a pen.It is expensive.“のItはpenのことを指しており、旧情報と言えます。
オオカミ君
ふむ。
パンダ先生
そして、旧情報と新情報ではどちらの方が大事でしょうか?
オオカミ君
そりゃ、新情報の方が大事だよな。
パンダ先生
そうです!だから、“put off it“ってやつちゃうと、エンドフォーカスの関係から旧情報のitを強調してしまうことになっちゃうんです。
オオカミ君
なるほど!深いな〜。
パンダ先生
そうですね。でも、こうやって理屈を知っていると、記憶に残りやすいですし、応用も効いてくるものです。
オオカミ君
うむ!そして、何よりも学びが楽しくなってくるぞ!
【2】☆ まとめ ☆
・「他動詞+副詞」の熟語は「他動詞+代名詞+副詞」の語順(「代名詞はサンドイッチ」)
・理由は「エンドフォーカス」の関係
パンダ先生
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
また、『3ヵ月でTOEIC800点講座』を開催しています。間違えた方向に学習して時間とエネルギーを無駄にしたくない人、TOEICで人生を変えたい人は、ぜひご参加ください。