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【0】動画で解説
【1】so〜that… と so thatの違い
結論から言うと、次のとおりです。
離れている | くっついている |
so〜that… / such〜that… | so (that) 〜 |
…するほど~ | ~するために |
主節が否定 ⇒ …するほど~ | ,so that~⇒その結果~ |
このように、「離れている」「くっついている」で意味を判別できるんですよね。
ひとつひとつ説明していきますね。
【2】so〜that…など
2-1.…するほど〜[程度]
so〜that…のように、離れている場合は、次のような意味になります。
・…するほど〜[程度]
上記の通り。
so~that…は「とても~なので…」と結果の用法もあると教わることが多いですが、実は「程度」の意味しかありません。たまたま、「結果」で訳すとうまくいく場合があるに過ぎません。
例文で確認しましょう。
I am so busy that I can’t see a movie.
(映画を見れないほど忙しい)
2-2.否定の場合は注意!
〈so〜〉の部分に否定語句がある場合は必ず「程度」で訳す必要があります。「結果」はダメなんです。例文で確認しましょう。
I am not so busy that I can’t see a movie.
先ほどの例文に「not」を挿入してみました。この場合は必ず「程度」で訳す必要があります。「程度」で訳すと「映画を見れないほどそんなに忙しくない」ってなります。自然な日本語ですよね。これをもし「結果」で訳してしまうと…「私はそんなに忙しくないので映画を見れない」って変な訳になってしまうんです。
このように、so〜that …は「程度」の意味で訳すようにしましょう。
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル4の問題(5段階)
The question is not so difficult that he ( ) answer it.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) March 10, 2022
【3】so that 〜 など
3-1.so that 〜:「〜するために」
so that 〜などくっついてる場合は、「〜するために」って意味で、「目的」を表します。例文で確認しましょう。
He studied hard so that he could pass the exam.
(彼は試験に合格するために一生懸命勉強した)
3-2.“ , so that〜“
結論から言うと、“ , so that〜“ は「… ,その結果〜」って訳します。例文で確認しましょう。
I overslept, so that I missed the train.
(私は寝坊した、その結果、電車を逃した)
このように、“so that〜“は、原則、「〜するために」って意味ですが、カンマがついた“ , so that〜“ は「… ,その結果〜」って訳すんですよね。
3-3.so thatのthatが省略される
実は、so thatのthatは省略されることがあります。たとえば、次のように。
He studied hard so (that)he could pass the exam.
(彼は試験に合格するために一生懸命勉強した)
このように、thatが省略されはことがあるんです。ここで1つ問題が起きます。というのは、「等位接続詞のso」との混同です。つまり、次の2つの例文を見てください。
He fell ill, so he was not able to join the meeting.
(彼は病気になった、それで会議に参加できなかった)
He studied hard so (that)he could pass the exam.
(彼は試験に合格するために一生懸命勉強した)
上記のように、so thatのthatが省略されてしまうと、見た目が同じに見えてしまうんです。では、どうやって判別すればいいのか?
原則、文脈勝負です。ただし、「soの後ろに助動詞がある」場合は、so thatの可能性が高いです。実際、上記の例だと、助動詞couldがありますよね。これは助動詞は気持ちを表す単語であり、「目的」には気持ちがこもるからです。
【4】so~as to/so as to /in order to/in order thatも同様
ここまで、so~that..とso that~について解説してきましたが、so~as to/so as to /in order to/in order thatに関しても、離れているかくっついているかで意味が変わります。
4-1.so~as to…
so~as to…で「…するほど~」と程度の意味になります。
I was so fortunate as to escape death.
(死をまぬがれるほど幸運だった)
4-2.so as to~
so as to~で「~するために」って意味です。
He studied hard so as to pass the exam.
(彼は試験に合格するために一生懸命勉強した)
【4】such that 〜
4-1.such that は例外
such that〜は例外的に、くっついているけど、「程度」の意味で訳します。
S is such that〜:~するほど…
例文で確認してみましょう。
His talent was such that he succeeded.
(彼の才能は成功するほどのものだった)
このように、such thatは、くっついているけど「程度」の意味で訳すんです。
4-2.such that=so great that
such that=so great thatって考えると、かなりわかりやすくなるかなと思います。
例文で確認しましょう。
His talent was such that he succeeded.
=His talent was so great that he succeeded.
こう考えれば、so〜that…なので、「程度」で訳すのも納得いきますよね。あとは、great「すごい」なので、意味的にも納得いきますよね。
4-3.S is such that = Such is S that
この「S is such that」はよく倒置が起こり、Such is S thatという形になります。
例文で確認しましょう。
His talent was such that he succeeded.
=Such was his talent that he succeeded.
このように倒置が起こるんです。まぁ、S is suchはSVCで、SVCはCVSに語順転倒が起こるので、納得です。少しややこしいですけどね(>人<;)
ちなみに、これは僕の勝手な想像ですが、英語圏の人も、S is such thatってくっついていると、「目的」と考えてしまうからなのかなぁって思っています。だから、Such is S thatにすることで、「suchとthatが離れているから結果で訳す」って感じなのではないでしょうか。まぁ、勝手な想像ですが…。
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル5の問題(5段階)
( ) was his sorrow that he lost 3 kilograms in two weeks.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) January 16, 2022
【5】おわりに
以上、「so〜that… と so thatの違い」について解説していきました。ここまでをおさらいしていきましょう。
・such 〜 that…など離れている場合は「程度」で訳す
・so that〜など、くっついている場合は「目的」で訳す
・ただし、“ , so that〜”のように、カンマがある場合は「結果」で訳す
・so thatのthatは省略が起こり得る
・その場合の、接続詞のsoとの判別方法は、so thatの場合は助動詞がよく含まれる
・S is such that〜:〜するほど
・S is such that = Such is S that
上記のとおり。
いろいろとポイントが盛りだくさんですね。
とは言え、このポイントは読解で大活躍しますし、英文法の問題でも頻出するところです。是非、今回の記事を参考にしてマスターしていただければ幸いです。
では、ここでおしまいにします(`・ω・´)ゞ
ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
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