【1】自動詞/他動詞の定義
まずは、前提として、自動詞と他動詞の定義を確認しましょう。
自動詞:目的語を取らない動詞
他動詞:目的語を取る動詞
上記の通りです。
例文で確認してみましょう。
例 I live in Tokyo.
「私は東京に住んでいる」
live自動詞なので、目的語をとっていませんね。
例 I visited Tokyo.
「私は東京を訪れた」
visitは他動詞なので、目的語にTokyoが来ていますね。
このように、自動詞は「目的語を取らない動詞」であり、他動詞は「目的語を取る動詞」です。
・他動詞は「何を?」と突っ込める
基本的には、自動詞/他動詞は、各動詞について覚えていく必要があります。でも、それはちょっと大変ですよね。
そこで、とりあえずは、次のような方法を使うと良いです。
他動詞:「何を?」と突っ込める。
これで、結構、うまくいきます。
例えば、buy。
「俺買ったんだ」
↓
「何を?」って突っ込める
↓
よって、buyは他動詞です。
今度は、belong。
「俺所属してるんだ」
↓
「何を?」って突っ込めませんね。
↓
「何に?」ですよね。
↓
よって、belongは自動詞です。
このように、結構使える方法です。
この方法で8割くらいは、うまくいきます。最初のうちは、覚えようとすると大変なので、まずはこの方法で乗り切るのをお勧めします。
【2】試験によく出る自動詞・他動詞
では、本題の「試験によく出る自動詞・他動詞」です。
動詞は無限大にあるので、それを全部覚えるのは無理です。でも、試験によく出るのはある程度、決まっているので、ここは割り切ってひとつひとつ覚えていきましょう。
・試験によく出る自動詞
4つのグループに分けて紹介していきますね。
[思う・言う系の自動詞]
・apologize to 人 for 理由 「理由で人に謝る」
・argue with A about B「BについてAと話す」
・refer to 「〜を参照する」「〜に言及する」
・reply to 「〜に返信する」
・return to 「〜に返す」
上記の通りです。
例文で確認してみましょう。
例 He apologized to me for being late.
「彼は遅れたことを私に謝った」
自動詞の覚え方は熟語ごと覚えることです。そうすることで、一石二鳥的に覚えることができます。
[到着・滞在系の自動詞]
・arrive at 「〜に到着する」
・get to 「〜に到着する」
・start from 「〜から始まる」
・stay at「〜に滞在する」
arrrve at と get to は、reachとよく比較されます。
すべて「〜に到着する」って意味ですが、reachだけは他動詞になります。
例 They reached Tokyo.
「彼らは東京に到着した」
=They arrived at Tokyo.
[that節の場合は他動詞系]
・complain about(of)
・hope for
・think about(of)
・agree with / to
・boast about(of)
上記の動詞は、原則、自動詞なのですが、目的語にthat節を取る場合は、他動詞になります。
例文で確認しましょう。
例 I always think of you.
「いつもあなたのことを考えている」
think ofの形で自動詞として使われていますね。
例 I think that he stays in Tokyo.
「私は彼が東京に滞在していると思う」
think that の形で、他動詞として使われていますね。
thinkは「think that〜」の形でよく見るので、他動詞と思われがちですが、実は原則、自動詞なんですよね。
また、agree with/to /onの違いは次の通りです。
・agree with :賛成する
・agree to :受け入れる
・agree on:一致する
例文で確認しましょう。
例 I agree with him.
「私は彼に賛成します」
例 He agreed to my proposal.
「彼は私の提案を受け入れた」
例 We agreed on this issue.
「私たちはこの論点で合意した」
[その他の自動詞]
・communicate with「〜と会話する」
・compete with 「〜と競う」
・graduate from 「〜を卒業する」
・object to(against) 「〜に反対する」
・participate in 「〜に参加する」
・succeed in「〜で成功する」
・wait for「〜を待つ」
例文で確認しましょう。
例 She waited for him.
「彼女は彼を待った」
以上、試験に出やすい自動詞を紹介していきました。
繰り返しになりますが、コツは「熟語ごと覚える」です。
・試験によく出る他動詞
こちらも3つのグループに分けながら、覚えていきましょう。
[移動系の他動詞]
・accompany 「〜に同行する」
・approach 「〜に近づく」
・enter 「〜に入る」
・inhabit 「〜に住む」
・leave 「〜を去る」
・obey 「〜に従う」
・reach「〜に到達する」
・visit 「〜を訪れる」
先に紹介した「“何を?”→他動詞」の方法が使えない他動詞ばかりですね。
[思う・言う系の他動詞]
・answer 「〜を答える」
・consider 「〜をよく考える」
・discuss 「〜を議論する」
・mention 「〜について言及する」
・oppose 「〜に反対する」
consider以外は、ほんと〜によく試験に出ます。
[その他の他動詞]
・access「~にアクセスする」
・attend 「〜に出席する」
・contact「~に連絡をとる」
・marry「結婚する」
・resemble 「〜に似ている」
・search 「〜を探す」
・survive「生き残る」
例 He entered the room.
「彼は部屋に入った」
例 He didn’t survive the accident.
「彼はその事故で死亡した」
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル5の問題(5段階)
He ( ) the room.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) July 12, 2020
以上、試験に出やすい自動詞と他動詞を紹介していきました。
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