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脱却。
現役英語予備校講師ブログ
英語

【句動詞】V+A+from+Bの意味を抽象化する【必殺技】

【0】動画で解説

【1】V+A+from+Bの意味は?

V+A+from+Bは、次の意味に抽象化できます。

[V+A+from+B]

1.distinguish型(AをBと分ける)

2.prevent型(AがBするのを妨げる)

上記のとおり。

パンダ先生
パンダ先生
fromの核心は「(起点からの)分離」です。

では、ひとつひとつ具体例を見ながら、解説していきましょう。

【2】distinguish型

distinguish A from B型(AをBと分ける)になるのは、次のとおり。

□distinguish A from B(AをBと区別する)
□isolate A from B(AをBと分離する)
□know A from B(AをBと見分ける)
□separate A from B(AをBと切り離す)
□tell A from B(AをBと見分ける)

パンダ先生
パンダ先生
AとBを分離するイメージで、fromの核心のまんまですね。

では、例文で確認していきましょう。

□distinguish A from B(AをBと区別する)

I can’t distinguish Tom from his brother.
(私はトムと弟の区別ができない)

パンダ先生
パンダ先生
distinguishの語源は「dis(離れて)+sting(刺す)」→「刺して離す」→「区別する」です。distinguishのdis(離れて)とfromの核心「分離」の相性の良さがわかりますね。

□isolate A from B(AをBと分離する)

I isolated the caffeine from the tea leaves.
(茶葉からカフェインを分離しました)

パンダ先生
パンダ先生
isoltae(孤立させる/分離する)は、island(島)と同語源です。島は孤立していますよね。

□know A from B(AをBと見分ける)

He doesn’t know right from wrong.
(彼は善悪を見分けれない)

パンダ先生
パンダ先生
悪いことと良いことを分離して知ることができないってイメージですね。

□separate A from B(AをBと切り離す)

Separate facts from opinion.
(事実を意見と切り離しなさい)

パンダ先生
パンダ先生
「se(離れる)+parate(準備する)」の2つのパーツで構成。「離れた状態で用意しておく」→「切り離す」になります。

□tell A from B(AをBと見分ける)

It’s difficult to tell genius from stupidity.
(天才と馬鹿を見分けるのは難しい)

パンダ先生
パンダ先生
tellは「伝える」って覚えていると思います。「BとAを切り離して伝えることができる」→「AとBを見分ける」です。人に伝えるには、当の本人がしっかりと見分けがついて理解している必要があるからです。

【3】prevent型

prevent型(AがBするのを妨げる)になるのは次のとおり。

□ban A from B(AがBするのを禁止する)
□discourage A from B(AがBするのを思いとどませる)
□dissuade A from B(AがBするのを思いとどませる)
□hinder A from B(AがBするのを妨げる)
□keep A from B(AがBするのを妨げる)
□prevent A from B(AがBするのを妨げる)
□prohibit A from B(AがBするのを妨げる)
□restrain A from B(AがBするのを思いとどませる)
□stop A from B(AがBするのを妨げる)
□protect A from B(AをBから守る)
□rescue A from B(AをBから救う)
□save A from B(AをBから救う)

パンダ先生
パンダ先生
AをBから遠ざけるイメージから、「Aが Bするのを妨げる」って意味になります。

では、例文で確認していきましょう。

□ban A from B(AがBするのを禁止する)

The city bans people from smoking here.
(市は人々がここで喫煙することを禁止している)

パンダ先生
パンダ先生
ban(禁止する)は「YouTubeがバンされた」なんて感じで言ったりしますよね。

□discourage A from B(AがBするのを思いとどませる)

I tried to discourage my sister from going abroad.
(私は妹が海外に行くのを思いとどまらせようとした)

パンダ先生
パンダ先生
反対表現は、encourage A to do(Aが〜するよう促す)があります。toは記号にすると「→」なので、Aが〜する方向に向かいます。一方で、fromは記号にすると「←」なので、Aは〜することから遠ざかります。結果、V A to doは「Aが〜するよう方向に仕向ける」って意味に抽象化でき、V A from Bは「A〜しない方向に仕向ける」って意味に抽象化できます。

□dissuade A from B(AがBするのを思いとどませる)

I dissuaded her from marrying him.
(彼女が結婚するのを説得してやめさせた)

パンダ先生
パンダ先生
persuade O into doing / to do「Oを説得して〜させる」と逆です。dis-は「否定」を表す接頭辞なので、わかりやすいかなと思います。

□hinder A from B(AがBするのを妨げる)

The noise hindered him from getting sleep.
(その雑音は、彼が眠るのを妨げた)

パンダ先生
パンダ先生
彼が眠ることから分離させているイメージです。ちなみに、hinderはbehind(後ろに)と関連があります。後ろに思いとどまらせるイメージです。

□keep A from B(AがBするのを妨げる)

Illness kept him from going to school for two weeks.
(病気のため彼は2週間学校に行けなかった)

パンダ先生
パンダ先生
病気が彼と学校に行くことを分離させるのを保つ(keep)イメージですね。

□prevent A from B(AがBするのを妨げる)

He prevented me from going there.
(彼は私がそこにいくのを妨げた)

パンダ先生
パンダ先生
「pre(前に)+vent(来る)」→「前に来て止める」→「防ぐ」って意味になりました。

□prohibit A from B(AがBするのを妨げる)

The law prohibits minors from smoking.
(法は未成年者が喫煙するのを禁ずる)

パンダ先生
パンダ先生
未成年者とタバコを吸うのを法律が分離させているイメージです。「pro(前に)+hibit(保つ)」→「前へ押しとどめる」→「防ぐ」って意味になりました。

□restrain A from B(AがBするのを思いとどませる)

Please restrain your kids from playing in my yard.
(子供たちが私の庭で遊ばないように注意してください)

パンダ先生
パンダ先生
「re(後ろに)+strain(引っ張る)」→「思いとどまらせる」です。

□stop A from B(AがBするのを妨げる)

Your advice stopped her from leaving Tokyo.
(あなたのアドバイスが彼女が東京を去るのを妨げた)

パンダ先生
パンダ先生
彼女と東京を去るのを分離させているイメージですね。

次の3つは、上記とは少し違う感じですが、同じグループに入れておきます。

□protect A from B(AをBから守る)

Those glasses protect your eyes from the sun.
(そのメガネは太陽から目を守ってくれる)

パンダ先生
パンダ先生
メガネが太陽と目を切り離しているイメージですね。

□rescue A from B(AをBから救う)

I rescued a child from drowning.
(私は溺れている子供を助けました)

パンダ先生
パンダ先生
子供と溺れている状態を離すイメージですね。

□save A from B(AをBから救う)

He saved a child from a burning house.
(彼は燃えている家から子供を救った)

パンダ先生
パンダ先生
子供と燃えている家を分離させているイメージですね。

【4】☆ まとめ ☆

[V+A+from+B]

1.distinguish型(AをBと分ける)

2.prevent型(AがBするのを妨げる)

このように型から意味を抽象化することが可能です。むやみやたらに丸暗記するよりも、はるかに効率的ですし、上記に紹介した動詞でも、同じ型をしているから、同じ意味かもって仮定を立てることができ、推測可能です。

英語は暗記教科だと思われがちであり、確かにある程度は暗記する必要はあるのですが、全部をそのまま丸暗記する必要はありません。いかに正しい方向で適切な努力をしていくかが大切です。

では、ここでおしまいにします。(`・ω・´)ゞ

パンダ先生
パンダ先生
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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