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【句動詞】V+A+for+Bの意味を抽象化する【必殺技】

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【0】動画で解説

【1】V+A+for+Bの意味

V+A+for+Bは次の意味に抽象化できます。

[V+A+for+B]

1.blame A for B 型(Bを理由にAを賞罰する)

2.exchange A for B 型(AをBと交換する)

上記のとおり。

パンダ先生
パンダ先生
forのコアイメージは「意識の向く先」です。

では、それぞれ解説していきましょう。

【2】blame A for B 型

blame A for B 型(Bを理由にAを賞罰する)になるのは次のとおりです。

□admire A for B(Bを理由にAに感心する)
□blame A for B(Bを理由にAを責める)
□commend A for B(Bを理由にAをほめる)
□condemn A for B(Bを理由にAを非難する)
□criticize A for B(Bを理由にAを批判する)
□excuse A for B(Bに関してAを許す)
□forgive A for B(Bに関してAを許す)
□laud A for B(Bを理由にAを賞賛する)
□praise A for B(Bを理由にAをほめる)
□punish A for B(Bを理由にAを罰する)
□reward A for B(Bを理由にAを賞する)
□scold A for B(Bを理由にAを叱る)
□thank A for B(Bを理由にAに感謝する)

上記のとおり。

パンダ先生
パンダ先生
賞罰する以上何かしらの理由が必要であり、そこに意識を向けながら賞罰するイメージだね。

では、例文で確認していきましょう。

□admire A for B(Bを理由にAに感心する)

I admire him for his courage.
(彼の勇気に感心する)

パンダ先生
パンダ先生
admireはmiracle(奇跡)と同語源。奇跡に出会うと心酔してしまうよね。だから後に紹介するpraiseは本心から誉めているとは限らないのに対して、admireは心から誉めているイメージ。

□blame A for B(Bを理由にAを責める)

He blamed me for the accident.
(彼はその事故のことで私を責めた)

パンダ先生
パンダ先生
blame A for B=blame B on Aだよ。注意点は、AとBの順番が入れ替わること。forは意識の向く先なので、Bに意識を向けて責めるイメージ。一方で、onのコアは「接触」なので、BをAに押し付けるイメージだね。上記の例だと、「その事故を私に押し付ける」イメージだね。

□commend A for B(Bを理由にAをほめる)

They commended her for her action.
(彼らは彼女の行為をほめた)

パンダ先生
パンダ先生
ちなみに、recommend(推薦する)と同語源。「繰り返し(re)ほめる(commend)」→「ほめる」だね。

□condemn A for B(Bを理由にAを非難する)

They condemn the company for treating them unfairly.
(彼らは会社が彼らを不当に扱っていると非難した)

パンダ先生
パンダ先生
一応、damage(損害)と関係がある。また、道徳的に間違っていると思われるものに対して使われるよ。

□criticize A for B(Bを理由にAを批判する)

He criticized me for not studying hard enough.
(彼は私が十分に勉強していないと批判した)

パンダ先生
パンダ先生
criticizeは「欠点等を探し出して非難する」という際に使われるよ。critic(批評家)は、これでもかってくらいに粗探しをするイメージがあるかも。

□excuse A for B(Bに関してAを許す)

He excused me for being late for the meeting.
(彼は私が会議に遅れたことを許した)

パンダ先生
パンダ先生
「すみません」でおなじみの Excuse meだね。

□forgive A for B(Bに関してAを許す)

She forgave him for his mistake.
(彼女は彼の過ちを許した)

パンダ先生
パンダ先生
forgiveのforはforever(永遠に)のforと同じで「完全に」って意味。よって、「完全に(for)与える(give)」→「許す」って意味になるよ。

□laud A for B(Bを理由にAを称賛する)

I laud Sarah for her dedication to the project.
(私はサラのプロジェクトへの献身を称賛します)

パンダ先生
パンダ先生
これはかなり難しい単語だけど、blame A for B 型(Bを理由にAを賞罰する)と考えれば、推測することができるよ。

□praise A for B(Bを理由にAをほめる)

People praised him for saving her life.
(人々は彼女の命を救ったことで彼をほめた)

パンダ先生
パンダ先生
prize(賞)と同語源だよ。賞を与えるというのは、ほめるってことだよね。また、そういう理由から、例文のように功績などを称賛する場合に使われるよ。

□punish A for B(Bを理由にAを罰する)

The court punished him for the crime.
(裁判所は彼をその罪で罰した)

パンダ先生
パンダ先生
penalty(罰)やpain(苦痛)と同語源だよ。

□reward A for B(Bを理由にAを賞する)

He rewarded me for my work.
(彼は私の仕事を理由に賞した)

パンダ先生
パンダ先生
カタカナで「◯◯アワード」って言うけど、award(授与する)と同語源。rewardはre(後ろへ)なので、「報いを与える」→「賞する」って意味になるね。

□scold A for B(Bを理由にAを叱る)

His mother scolded her son for not listening to her.
(母は言うことを聞かないことで息子を叱った)

パンダ先生
パンダ先生
叱る以上は何かしらの理由があるはずで、そこに意識を向けながら叱るイメージだね。いつの間にか、この理由に意識を向けず、ただ叱るだけの人もいたりするのはね…。

□thank A for B(Bを理由にAに感謝する)

He thanked all the employees for their help.
(彼は助けてくれた全ての従業員に感謝した)

パンダ先生
パンダ先生
以上、blame A for B 型を見ていきました。どれも、「Bを理由にAを賞罰する」って意味に抽象化できますよね。

では、次はexchange A for B 型を見ていきましょう。

【3】exchange A for B 型

exchange A for B 型(AをBと交換する)になるのは、次のとおり。

□exchange A for B(AをBと交換する)
□pay A for B(Bの代金としてAを支払う)
□sell A for B(AをBで売る)
□substitute A for B(AをBの代わりにする)
□take A for B(AをBと間違える)
□mistake A for B(Aを Bと間違える)

□exchange A for B(AをBと交換する)

Can I exchange this shirt for a smaller size?
(このシャツを小さいサイズのものと交換できますか?)

パンダ先生
パンダ先生
ちなみに、exchange A with 人 で「人とAを交換する」と混同しやすいので注意。

□pay A for B(Bの代金としてAを支払う)

I paid 100 dollars for the repair of my car.
(車の修理に100ドル支払った)

パンダ先生
パンダ先生
「車の修理をしてもらうこと」と「100ドルの支払い」を交換したイメージだね。

□sell A for B(AをBで売る)

I sold the car for $10,000.
(私はその車を10000ドルで売った)

パンダ先生
パンダ先生
10000ドルに意識を向けて、10000ドルとその車を交換したってことだね。

□substitute A for B(AをBの代わりにする)

You can substitute honey for sugar.
(はちみつを砂糖の代わりにできる)

パンダ先生
パンダ先生
類語のreplace A with B(Aを Bに置き換える)とは、AとBが逆になるので注意です。substitute A for Bでは、砂糖だと思って(意識を向けて)はちみつを使っています。一方で、V A with Bは、「AにBを与える」って意味に抽象化できるので、Aがあった場所にBが入れ替わるイメージなので、replace A with B(Aを Bに置き換える)です。

□take A for B(Aを Bと間違える)

He took me for my brother.
(彼は私を私の兄と間違えた)

パンダ先生
パンダ先生
「私の兄だと意識を向けながら、私のことを取った」ってイメージですね。

□mistake A for B (Aを Bと間違える)

He sometimes mistakes the conditioner for the shampoo.
(彼は時々コンディショナーをシャンプーと間違える)

パンダ先生
パンダ先生
意識の向いている方向はシャンプーなので、シャンプーを使おうと思ったら、コンディショナーだったってことです。よく、「AとBがどっちだっけ?」ってなる人がいますが、こうやって、forの「意識の向く先」から考えると間違いがなくなります。

【4】☆ まとめ ☆

[V+A+for+B]

1.blame A for B 型(Bを理由にAを賞罰する)

2.exchange A for B 型(AをBと交換する)

このように動詞の意味は、型によって抽象化することができます。こうやって考えた方が記憶にも定着しやすいですし、未知の英単語を推測することだって可能です。

英語学習において、努力は大前提の話で、その上でいかに工夫して効率よく学んでいくかが大切です。正しい方向で学習しなければ、ゴール地点にたどり着くのが遅くなるばかりか、ゴールから遠ざかってしまうことだってあります。

では、ここでおしまいにします。(`・ω・´)ゞ

ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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