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【1】イギリス英語 vs アメリカ英語
結論から言うと、次のとおり。
[イギリス英語の発音の特徴]
1.can’tの発音:「カーント」
2.ローマ字読みする
3.Tをしっかりと発音する
4.Rの音が消える
上記のとおり。
では、一つ一つ見ていきましょう。
1-1.can’tの発音:「カーント」
can’tはアメリカ英語だと「キャント」だけど、イギリス英語だと「カーント」って発音されます。
[can’tの発音]
・アメリカ英語:「キャント」【kænt】
・イギリス英語:「カーント」【kɑːnt】
※実際の音を聞きたい場合はこちらのサイトをご参照ください。以降の単語もこちらのサイトから実際の音を確認してみましょう。使い方は下の図の通り。
1-2.ローマ字読みする
イギリス英語は「ローマ字読み」に近い発音をします。
ちょっと詳しく見ていきましょう。
・「A」は「ア」の発音
ローマ字の“a“は アメリカ英語では「エァー」(“æ”)のように発音することが多いけど、イギリス英語では日本語の「ア」にかなり近いです。
アメリカ英語 | イギリス英語 | |
happy | ヘェピィー | ハッピー |
bath | ベァス | バス |
glass | グレァス | グラース |
fast | フェァースト | ファースト |
bag | ベェアーグ | バッグ |
manner | メェァナー | マナー |
staff | ステァーフ | スタッフ |
forecast | フォーキェァースト | フォーカスト |
※ “æ”はアメリカ英語では「エァー」のように発音するけど、イギリス英語では日本語の「ア」にかなり近いです。
・「O」は「オ」の発音
ローマの“o“はアメリカ英語では“ア”に近い形で発音されますが、イギリス英語では日本語の「オ」に近い。
アメリカ英語 | イギリス英語 | |
dog | ダッグ | ドッグ |
hot | ハット | ホット |
body | バ-ディー | ボディー |
stop | スタップ | ストップ |
cross | クロース | クロス |
bottom | バ-タム | ボトム |
popular | パ-ピュラー | ポピュラ |
common | カ-ムン | コムン |
ここまで少し細かく説明してきましたが、ポイントはイギリス英語の母音は、日本語の発音に近いってことだけです。
1-3.Tをしっかりと発音する
アメリカ英語では、母音に挟まれたtは「ラ」や「ダ」に変化するけど、イギリス英語ではtの部分をしっかりと「タ」で発音します。ここでも日本語発音に近いってことです。
アメリカ英語 | イギリス英語 | |
water | ウォーラー | ウォーター |
party | パーリー | パーティー |
little | リロー | リトー |
bottle | バラー | ボトー |
daughter | ドーダー | ドータ |
1-4.Rの音が消える
アメリカ英語では、Rの音は舌を巻いたしっかり発音するのに対して、イギリス英語のRは控えめです。さらには、語尾にくるRは発音されません。
アメリカ英語 | イギリス英語 | |
more | モア~【mɔːr】 | モー【mɔː(r)】 |
store | ストア〜【stɔːr】 | ストー【stɔː(r)】 |
here | ヒァ〜【hɪr】 | ヒァー【hɪə(r)】 |
there | ゼァ〜【ðer】 | ゼァー/ゼー【ðeə(r)】 |
door | ドア〜【dɔːr】 | ドー【dɔː(r)】 |
farm | ファ〜ム【fɑːrm】 | ファーム【fɑːm】 |
term | タ〜ム【tɜːrm】 | ターム【tɜːm】 |
furniture | ファ〜ニチャ〜【ˈfɜːrnɪtʃər】 | ファーニチャ【ˈfɜːnɪtʃə(r)】 |
sure | シュア〜【ʃʊr】 | シュア【ʃʊə(r)】 / ショー【ʃɔː(r)】 |
appear | アピア〜【əˈpɪr】 | アピア【əˈpɪə(r)】 |
near | ニァ〜【nɪr】 | ニァ【nɪə(r)】 |
hire | ハイア〜【haɪər】 | ハイア【haɪə(r)】 |
hour | アワ〜【aʊər】 | アワ【aʊə(r)】 |
brochure | ブローシュアー【brəʊˈʃʊr】 | ブローシュア【brəʊʃə(r)】 |
1-5.発音が全く異なる英単語
ここでは、TOEIC頻出の米と英で全く発音が異なる英単語を見ていきます。TOEIC頻出なので、個別に覚えていきましょう。
アメリカ英語 | イギリス英語 | |
either | イーザー | アイザー |
schedule | スケジュール | シェジュー |
direction | ディレクション | ダイレクション |
often | オーフン | オフトゥン |
tour | トゥアー | トー |
vase | ヴェィス/ヴェィズ | ヴァーズ |
mobile | モゥブル | モゥバイル |
mayor | メェィア | メェア |
advertisement | アドバータイズメント | アドバーティズメント |
route | ラゥト | ルート |
data | ダータ | デイタ |
civilization | シヴィリゼイション | シヴィライゼーション |
vitamin | ヴァイタミン | ヴィタミン |
tomato | トメートゥ | トマートー |
・補足:TOEICのリスニングは4ヵ国
TOEICでは、4ヵ国(アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア)が使われます。
カナダはアメリカ英語に似ており、オーストラリアはイギリス英語に似ています。
カナダ≒アメリカ英語
オーストラリア≒イギリス英語
【2】単語がそもそも違う
ここまで発音の違いを説明してきましたが、ここからは、そもそも単語が違うパターンを紹介していきます。
2-1.スペルが違う
アメリカ英語 | イギリス英語 | |
色 | color | colour |
味 | flavor | flavour |
組織 | organize | organise |
免許 | license | licence |
中心 | center | centre |
2-2.単語が違う
アメリカ英語 | イギリス英語 | |
秋 | fall | autumn |
映画 | movie | film |
映画館 | theater | cinema |
駐車場 | parking lot | car park |
店員 | sales clerk | shop assistant |
歩道 | sidewalk | pavement |
サッカー | soccer | football |
長期休暇 | vacation | holiday |
アパート | apartment | flat |
エレベーター | elevator | lift |
庭 | garden | yard |
ゴミ | rubbish | trash |
【3】TOEIC対策
ここまでの解説を踏まえた上で、TOEIC対策はどうするか?
結論から言うと、「この記事を定期的に読む」+「公式問題集をやり込む」です。
あまり、特別なことをやる必要はありません。よく、イギリス英語の音声ニュースを聞くなどの対策をすべきと言われますが、それは遠回りです。TOEICを学習するならば、TOEICの教材を使うべきです。
そして、イギリス英語対策をするって感覚は不要です。もし、どうしても苦手であれば、公式問題集の復習をする際に、イギリス英語の音声を多めに復習するくらいでOKです。
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