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シャドーイングの効果的なやり方【初心者も今日からできる】

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【1】よくある悩み

いきなりですが、次のような悩みを持っていませんか?

「シャドーイングが良い」って聞くけど、口が回らず全然できない。

※ シャドーイング:聞こえてくる音声のすぐ後を影“shadow“のように追いかけて発音すること。

どうでしょうか?こういう悩みを抱いている人は多いです。僕のところにも同じような質問がたくさんきます。

実際、シャドーイングというのはかなり難しいです。普通に英語ができる人、TOEIC800点をとっている人でも、いきなりシャドーイングするのは難しいです。

でも、この事実を知らないと、「自分には才能がない、自分には英語学習は無理だ」と、自分を責めてしまい、途中で挫折してしまう。大丈夫です!まずは、そもそも、シャドーイングは非常にレベルが高いということを知りましょう。

とはいえ、シャドーイングの効果は非常に高いので、英語学習には必須です。そこで、今日は解決法をお届けします。

「そんなうまい話あるの?」って思うかもですが、あります!実際、僕の受講生に実践してもらっていて、「この方法でできない」って人はゼロです。そして、しっかりと効果が出ています。TOEICリスニング800点を突破している人が多くいます。ぜひ、最後までご覧ください。

[僕の信頼性の担保]

僕は大学生の頃から塾や家庭教師をして、現在は英語予備校講師として指導しています。一方で、TOEIC CAMPというTOEIC講座で、現在まで1500名以上の方を指導しています。

【2】初心者でもできる解決法

結論から言うと、上の画像のようにグラデーションを持つことです。

多くの人がゼロヒャクで考えがちです。上の図の「はっきりシャドー」をやろうとしています。これは難しいんです。もっとグラデーションを持つことです。ゼロと百の間の中で自分に合ったやり方から始めていけばよいです。それでも、十分に効果はあります。

パンダ先生
パンダ先生
では、ひとつひとつ解説していきますね。

・倍速はっきりシャドー

これは超上級者向けです。倍速にして、さらにはっきりと発音する方法です。これをできる人はかなり少ないと思います。倍速はおよそ1.1〜1.5倍速が目安です。基本的にはここまでいく必要はないです。

・倍速モゴモゴシャドー

これも上級者向けではありますが、ここまで到達することは可能です。倍速にして、はっきり発音せず、モゴモゴと発音する方法です。

モゴモゴでも効果があるの?って思うかもですが、十分に効果があります。シャドーイングは聞ける耳を持つためにそれを鍛えるために後を追いかけて音声を聴けるようにするものなので、はっきり発音する必要はなしです。

・倍速口パクシャドー

これは慣れてきたらできるかなと思います。もしかしたら次に紹介する「はっきりシャドー」よりも負荷は軽く感じる人もいると思います。また、先程と同様の理由により、この口パクの方法でも十分に効果はあります。

・はっきりシャドー

これは何度も言ってきている通り、難しいです。等倍速にして音声と同じようにはっきりと発音する方法です。基本的にはここを目指せるように頑張りはしますが、ここまで到達しなくても大丈夫です。

ここでは、音声を完全に真似て話し手になりきったように話すのがコツです。そして、これができるようになると非常に気持ちいいです。

・もごもごシャドー

等倍速にして、モゴモゴとつぶやくくらいで発音する方法です。基本的にはここまでできればOKです。というか、ここら辺でストップさせておかないと前に進まないってことになります。

はっきりシャドーはできたらいいのですが、それをできるようにするために何度もやっていると、次の英文に進まないってことになってしまうとまずいです。ここまでできたらOKで、次の英文に進んでいきましょう。

この方法だと、はっきりと発音すると英語の音声が聞こえづらくて、なかなか難しい一方で、ボソボソと発音すれば英語の音声も聞きやすいですし、口が回らなくなるなんてことも防げます。

・口パクシャドー

等倍速にして、声に出さず口パクで発音する方法です。これはさらにはっきりと音声が聞こえますし、口が回らなくなるなんてことも防げます。また、周りに人がいる場合でも、気にせずできるのでおすすめです。

・英文見ながらシャドー

等倍速にして、英文を見ながら、音声より少し遅れて発音する方法です。同時に発音するオーバーラッピングとは違います。それよりも少し遅れて発音する方法です。英文を見ながらですので、かなりやりやすいと思います。逆に少し遅れて発音することに最初はちょっと手こずるかもしれませんが、ちょっとやったら慣れます。

これで本当に効果があるの?って思うかもですが、十分に効果があります。実際に僕の生徒さんでも、この方法だけでも、かなり聞き取れるようになったていう人はたくさんいます。

パンダ先生
パンダ先生
このようにグラデーションを持って自分のレベルにあわせてトライしていきましょう。

【3】具体的な学習法

では、具体的な学習法について解説していきます。今回はTOEIC学習者向けに解説していきますが、基本的にTOEIC以外の英語学習以外にも応用可能です。

・使う教材

では、まずは使う教材ですが、TOEIC公式問題集を使いましょう。というのも、TOEICには過去問というものがなく、これが最もTOEICの本試験に近いです。この公式問題集はTOEIC作成者が出版している会社です。さらに英文の音声も本番と同じ音声なので、やるならばこの公式問題集がダントツで一位です。本番の音声に慣れることが大切ですからね。

・Part3.4を使う

では、この公式問題集を使ってどのように学習していくのか?

まずは、Part3.4を使います。音声の長さやレベル的にもPart3.4が最適です。また、Part3.4の音声が聞き取れるようになれば、Part1.2もできるようになります。よって、Part3.4を使えばOKです。

パンダ先生
パンダ先生
手順は次のとおりです。

1.一問を普通に解く

これは普通に本番だと思って一問解きます。

2.1回でわからなければ何回も聞き直す

もうこれ以上は無理っていうところまで聞きます。とはいえ、ここで時間を使いすぎるのは良くないので、10回以上聞いてわからなければ次に進みます。

3.全文をディクテーションする

ディクテーションとは英文を聴きながら、それを全て書き取る作業です。はっきり言ってかなり大変です。

とはいえ、これをやることで、細かいところまで聞こうという意識が自然とつきます。さらに、自分の聞き取れない部分がどこなのかも明確になります。なので、大変ではありますが実践していきましょう。

とはいえ、これも、これ以上はいくら聞いても無理ってところは飛ばして次へ進んでいきます。

4.音声を聞きながら、自分の聞き取れなかったところを確認する

これも数回聴いて、こういう風に聴こえるのかを確認します。

5.0.5倍速で英語の発音変化を書く

英語の発音変化についてはこちらの記事をご参照ください。英語が速く聞こえたり、聞き取れない理由はここにあります。なので、いかにここを攻略していくかが大切であり、シャドーイングをすることで、この問題も解決していきます。

6.英文構想を取りながら内容理解

しっかりと構文把握をとって英文を理解していきましょう。これはポジショントークになってしまいますが、なかなか一人でやるのは難しいかもしれません。公式問題集では単語と和訳しか書いておらず、英文構造の解説はありません。

一応、僕のTOEIC CAMPの講座では、すべての英文の構造を解説しています。こうやってしっかりと理解した英文を何度も繰り返して、身体に染み込ませていくことが大切です。せっかく何度も繰り返すものならば、そういう英文であることが大切です。

パンダ先生
パンダ先生
宣伝になってしまいますが、是非、僕の講座に参加していただければと思います。

7.英文を見ながら音読

先の発音変化や構文把握を意識しながら数回音読します。

8.シャドーイング

グラデーションシャドーイングを参考に、今の自分に合ったレベルからスタートします。最初は見ながらシャドーからスタートして、徐々にレベルを上げていく方法を取れば良いかなと思います。

基本的には、モゴモゴシャドーイングのところまで到達すればOKです。そこからはっきりシャドーイングを目指すとかなり大変であり、なかなか前に進まないのは良くないので、キリのいいところでやめましょう。何度も言いますが、見ながらシャドーイングだけでも十分に効果はあります。

9.以降は、隙間時間等で、口パクシャドーイングをする

これもただ聴き流すよりも、口パクシャドーイングをすると、ずっと集中力が高まります。実際、ただ聴いているだけだとどうしても違うことを考えてしまいがちです。でも、口パクシャドーイングをすると、違うことを考えることを防ぐことができます。

以上が基本的な学習の流れです。今回はTOEICに関してではありましたが、TOEIC以外でも十分に使えるので、是非、実践してみてください。また、このやり方を指標にしながら自分なりにアレンジを加えていくと良いです。

【4】注意点

最後にシャドーイングをする際の注意点を列挙していきます。

1.スピードを緩めるのは厳禁。

シャドーイングができないからという理由で、0.8倍速などでゆっくりシャドーイングをする人がいますが、やめたほうが良いです。

こうやってゆっくりシャドーイングしていると、等倍速の音声が非常に速く聞こえてしまいます。なので、等倍速で難しい場合は、見ながらシャドーイングや口パクシャドーイングなどで練習をしていきましょう。同じ英文で何回も繰り返せば、できるはずです。

2.無料教材はおすすめしない。

TOEIC学習者であれば公式問題集一択です。また、それ以外の英語学習者でも、基本的には何かしらの教材を買った方がいいです。

よく、TEDや英語ニュースなどが勧められることが多いのですが、おすすめしないです。こういうのは無料だからおすすめしやすいのだと思いますが、よくないです。

というのも、英文を書き込むことができません。なので、ただ聞いてシャドーイングするだけになり、やり込む感じではなくなります。また、教材を買うと、一冊をやり切るという達成感があります。今日はこれくらいまで進んで、残りはこれくらいだという達成感です。無料のものだと、無限にある教材をただやっていく感じになり、途中で挫折する可能性が高まります。また、多少でもお金をかけることで本気度が変わってきます。

このような理由から、しっかりと教材を買って、それをやりこんでいくのが良いです。

3.歩きながらも口パクシャドーをする。

英語をただ聞き流すのは良くないです。これは前にも書きましたが、こうやってしまうと、なんとなく聞く癖がついてしまい、逆効果です。それを防ぐためにも、口パクシャドーやゴモゴモシャドーをしましょう。こうすることで、ただ聞き流すってことを防ぐことができます。

4.上級者はCNNも。

TOEICの公式問題集もある程度終わって、更なるレベルを目指すならば、CNNEnglishを使いましょう。これはアプリもありますが、書き込みをするために書籍を買います。こちらの音声はTOEICに比べるとかなりレベルが上がります。ただし、これで練習していると、TOEICの音声がかなりはっきりと発音されていることに気づき、非常に聞き取りやすくなります。

パンダ先生
パンダ先生
以上、「シャドーイングの効果的なやり方」について解説していきました。ぜひ、今の自分のレベルにあったところからスタートしていきましょう!

ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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