こういう疑問に答えます。
本記事の内容
・to不定詞の名詞用法
・ingの名詞用法(動名詞)の訳し方
・前置詞の目的語は動名詞のみ
この記事を書いている僕は、英語講師として10年以上指導。現在も「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに勉強・発信しています。
本記事では、「準動詞の訳し方」について説明していきます。準動詞についてまだよくわかっていない人は、まずは下の記事を読んでからご覧ください。
Contents
【0】動画で解説
【1】準動詞の全体像
準動詞の全体像は、次の表の通りです。
to | ing | p.p. | SOCMV | 訳 | |
名詞用法 | 〇 | 動名詞 | × | SOC | ~すること |
形容詞用法 | 〇 | 現在分詞 | 過去分詞 | CM(名詞修飾) | 名詞にかかるだけ |
副詞用法 | 〇 | 分詞構文 | 分詞構文 | M(名詞以外修飾) | いろいろ |
このうち、名詞用法と形容詞用法は非常にシンプルです。一方、副詞用法だけは「いろいろ」ということで、一筋縄ではいきません。副詞用法については、また別の記事で詳しく説明していきますね。
今回は名詞用法について、詳しくやっていきましょう。とは言っても、上記の表がすべてではあるのですが、例文を交えながら、理解していきましょう。
【2】to不定詞の名詞用法
名詞用法は、表に書いてある通り、「〜すること」って訳します。また、SOCのどれかに該当すれば名詞用法です。
・ SOCの位置→名詞用法
・不定詞名詞用法:「〜すること」
それぞれ、SOCそれぞれの場合で確認していきましょう。
・Sの位置→名詞用法→「〜すること」
to不定詞がSの位置にあれば名詞用法です。「~すること」って訳します。
例 To study English is great fun.
「英語を勉強することはすごく楽しいです」
この英文はSVCの第2文型ですね。「To study English 」は「S」の位置にあるので、名詞用法です。よって「〜すること」って訳しますね。
・Oの位置→名詞用法→「〜すること」
to不定詞がOの位置にあれば名詞用法です。「~すること」って訳します。
例 I wanted to know how she felt.
「私は、彼女がどう感じていたか知りたかった」
この英文はSVOの第3文型です。「to know ~ felt」の部分が「O(目的語)」の位置にありますね。よって、名詞用法なので「〜すること」って訳します。
模範解答は「知りたかった」としていますが、直訳は「知ることを欲した」です。でも、さすがにこれだと不自然な日本語なので「知りたかった」にしています。
・Cの位置→名詞用法→「〜すること」
to不定詞がCの位置にある場合は、名詞用法「~すること」です。
例 My dream is to play basketball with my son.
「私の夢は、息子とバスケをすることだ」
この英文はSVCの第2文型です。「to play 〜 son」の部分が「C(補語)」の位置にあるので、名詞用法です。よって「〜すること」って訳します。
以上、不定詞の名詞用法についてSOCのそれぞれの位置にある場合をすべて見ていきました。
次は、「ingの名詞用法」すなわち「動名詞」についても見ていきましょう。
【3】ingの名詞用法(動名詞)
「ingの名詞用法」のことを「動名詞」と言います。これについては、次の記事で詳しく説明していますので、こちらでご確認ください。
この動名詞の訳は「〜すること」です。先ほどのto不定詞と変わりませんね。
・ingの名詞用法=動名詞
・動名詞の訳:「〜すること」
to不定詞とは若干のニュアンスの違いがあるのですが、それについては、また別の記事で紹介していきます。
では、例文で確認していきましょう。
・ingがSの位置→名詞用法→「〜すること」
ingがSの位置にあれば、名詞用法「~すること」です。
例 Playing tennis is fun.
「テニスをすることは楽しい」
この英文はSVCの第2文型ですね。そして、「Playing tennis 」は「S」の位置にあるので、名詞用法です。よって「〜することやって訳しますね。
・ingがOの位置→名詞用法→「〜すること」
ingがOの位置にあれば、名詞用法「~すること」です。
例 I enjoyed watching a movie yesterday.
「私は昨日、映画を観ることを楽しんだ」
この英文はSVOの第3文型です。「watching a movie yesterday」の部分が「O(目的語)」の位置にありますね。よって、名詞用法なので「〜すること」って訳します。
・ingがCの位置→名詞用法→「〜すること」
ingがCの位置にあれば、名詞用法「~すること」です。
例 My hobby is collecting stamps.
「私の趣味は切手を集めることです」
この英文はSVCの第2文型です。「collecting stamps」の部分が「C(補語)」の位置にあるので、名詞用法です。よって「〜すること」って訳します。
以上、動名詞の名詞用法についてSOCのそれぞれの位置にある場合をすべて見ていきました。
【4】前置詞の目的語
結論から言うと、前置詞の後ろは「〜ing(動名詞)」のみです。to不定詞はダメです。
前置詞+〜ing
例文で確認しましょう。
例 I am good at speaking English.
「私は英語を話すのが得意だ」
前置詞の後ろにある名詞のことを「前置詞の目的語(O)」って言います。言われてみれば、「by him」って感じで、前置詞の後ろには目的格のhimを置きますよね。「by he」とか「by his」なんて言いませんよね。
このように「前置詞の後ろにある名詞」のことを「前置詞の目的語」って言うんです。
よって、今回のat の後ろにある「speaking English」も目的語(O)なので、名詞用法です。すなわち「〜すること」って訳すんです。
ちなみに、前置詞の後ろにto不定詞はダメです。例えば、「at to speak English 」はダメなんです。
なぜ、ダメか?
単純に前置詞が2つ並んでいるようで気持ち悪いからです。単純にそれだけの理由です。
そんなわけで、前置詞の後ろは必ず動名詞だけなんです。
【5】まとめ
・to不定詞/ingがSOCの位置→名詞用法→「〜すること」
・前置詞+〜ing(to不定詞はダメ)
では、ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ
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