【0】動画で解説
【1】前提の話
まずは、大前提として、「具体的な形がイメージできる」つまり「輪郭がはっきりと見える場合」には冠詞/複数形のs/所有格が付きます。
【2】可算名詞なのにハダカ
2-1.大きく2つの場合
今回やるのは、可算名詞なのに、冠詞/複数形のs/所有格がつかない、すなわち、「可算名詞なのにハダカ」のパターンです。
結論から言うと、次の2つの場合です。
・機能を表す
・量を表す
上記のとおり。
ひとつひとつ説明していきましょう。
2-2.機能を表す
たとえば、次のとおり。
I go to school.
「私は学校に行きます。」
schoolは可算名詞なのに、ハダカですよね。これは「学校の機能」すなわち「勉強」を表しているからです。「勉強」は「輪郭がはっきりと見える場合」には該当しませんよね。イメージとしては「勉強しにいく」ってイメージです。だから、母親が学校に行く場合は、次のように書きます。
My mother went to the school.
ここで、ハダカのschoolにしてしまうと、「母親が勉強しにいく」って意味になってしまいます。
他にも、例を挙げましょう。
I went to bed at 10pm today.
「今日は22時に寝た。」
I go to church every Sunday.
「私は毎日曜日教会に行きます。 」
可算名詞のbedがハダカで使われているのは、bedの機能、すなわち「睡眠」を表すからです。単純に「じゃだからベットに行け」って言いたい時は“Go to the bed.“です。
可算名詞のchurchがハダカで使われているのは、churchの機能、すなわち「礼拝」を表すからです。単純に信者でもない人が、クリスマスイベントで教会に行く時は、「I will go to the church.」です。
2-3.量を表す
appleは、an appleって書くと、あのリンゴ一個をイメージします。はっきりとしたリンゴの輪郭が見えますよね。
一方で、appleという感じでハダカになると、「ヨーグルトに入ってるリンゴ」や「切られたリンゴ」などをイメージします。これらは、はっきりとした輪郭が見えないですよね。
次の英文の違いはどうでしょうか?
I ate a chicken.
I ate chicken.
前者だと、aが付いているので、しっかりと輪郭が見えます。よって、あの鶏1羽まるごと食べたことになります。一方で、後者だと「焼き鳥」などの鶏肉料理を食べたことになるんです。
2-4.手段を表す場合
最後に補足です。次の英文を見てください。
I go to school by bus.
「私はバスで学校に行っている。」
busは可算名詞だけど、ハダカになっていますよね。このように、by train/bus/carなどの場合は、ハダカで使うんです。これは、「バスという“手段”で」って感じで手段に重きがあるので、手段は輪郭が見えないので、by+ハダカの名詞になります。
【3】まとめ
・「輪郭がはっきりと見える場合」には冠詞/複数形のs/所有格が付く
・可算名詞なのにハダカになるのは、「機能を表す」「量を表す」場合
・by train/bus/carなど
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