丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
英語

if省略による倒置

【0】動画で解説

まずは結論からいきましょう。

 

 

☆ポイント☆
if省略︎倒置が起こる。

 

 

今回も、ただ丸暗記するのではなく、その理由も明らかにしていくので、お楽しみに!

 

 

【1】ifを省略→倒置(疑問文の語順)

 

では、if省略による倒置が起こる流れを見ていきましょう。

 

 

If I were a bird,I could fly to you.

↓[ifを省略すると…]

Were I a bird,I could fly to you.

 

 

ifを省略することで、倒置が起きていますね。倒置とは、一般的に疑問文の語順のことです。このように、ifを省略すると倒置(疑問文の語順)が起こるのです。

 

 

【2】ifが省略できるもの

 

ちなみに、if省略ができるのは、「仮定法過去完了」、「were to」、「should」、「if it were not for」, 「if it had not been for」だけです。それぞれ、例文で確認してみましょう。

 

 

「仮定法過去完了」

例 Had I had much money, I could have bought that car.
「私が沢山のお金を持っていたならば、あの車を買うことができたのに。」
= If I had had much money, I could have bought that car.

 

 

「were to」

例 Were the sun to rise in the west, he wouldn’t mend his ways.
「もし太陽が西から昇るようなことがあっても、彼は改心しないだろう。」
= If the sun were to rise in the west, he wouldn’t mend his ways.

 

 

「should」

例 Should she quit her role, I will play it instead.
「万一彼女が役を辞めたとしても、私がかわりにその役をします」

=If she should quit her role, I will play it instead.

 

 

「if it were not for」

例 Were it not for his help, we couldn’t start this festival.
「もし彼の助けがないならば、私たちはこの祭を始められないだろう。」
=If it were not for his help, we couldn’t start this festival.

 

 

 

もちろん、これを丸暗記する必要はありません。大切なことは、if省略の英文を見たときに、if省略による倒置が起きている仮定法の文だと気づけるかどうかです。そのきっかけを作るのが、仮定法の目印「助動詞の過去形」なのですが、その話はおいおい別のところでしていきます。いずれにせよ、if省略による倒置ができるものを覚える必要はありません。

 

 

【3】ifを省略する意外な理由

 

ところで、なぜifをわざわざ省略するのでしょうか?なぜ、そんなメンドーなことをするのでしょうか?これ、実は「文字をなるべく少なくしたい」という意図があるんです。「えっ???そんなことだけのため??」と思うかもしれませんね。たしかにそれだけの気もするかもしれませんが、意外と大切なんです。

 

 

例えば、英字新聞とかでは、文字数に限りがあります。特にタイトルなんてなおさらです。そんなときに1単語でも減らしたいと思うのです。そこで使えるのが、if省略です。これだけでも十分節約になるのです。そうなんです。そして、この理屈が分かると先に挙げたif省略ができるパターンが決まっているのかがわかってきます。例えば、次の例文では、ifが省略されたおかげで2文字節約できています。

 

 

If she should quit her role, I will play it instead.
↓【if省略】
Should she quit her role, I will play it instead.

 

 

でも、次の例文ではどうでしょうか???

 

 

If I had more money,I could buy it.
↓【if省略】
Did I have more money,I could buy it.

 

 

if省略したは良いものの、Didが出てきて、逆に文字数が増えてしまっています。これでは、ifを省略した意味がなくなりますよね。ちなみに、if省略による倒置の倒置は、「疑問文の語順」のことですよ。

 

 

このようなことから、if省略できるパターンというのは決まっているのです。そういった意味でも、先のパターンを覚える必要なんて全くないのです。こうやって知識の裏にある思想を理解していくことで、色々なものが繋がっていくのです。

 

 

☆ まとめ ☆

 

・ifを省略→倒置(疑問文の語順)
・ifが省略できるものは決まっている(覚える必要はない)
・if省略の理由→字数を減らすため