Contents
【0】動画で解説
【1】「時」を表す接続詞
まずは、時を表す接続詞です。
・when「~するとき」
・while「~する間」
・before「~する前に」
・after「~する後に」
・till / until「~までずっと」
・by the time「~までには」
・since「~以来」
・every time / each time / any time「~するときはいつでも」
・the first time 「初めて~するとき」
・the next time「次に~するときは」
・the last time「この前〜したとき」
上記の通りです。
例文で確認していきますね。
ポイントは、〈接続詞 SV 〜,SV…〉という形をとってくることです。要は、副詞節を取っているなぁってことを確認しながら、例文を見ていきましょう。
・when「~するとき」
I read books when I am free.
(暇な時は読書をする)
・while「~する間」
Nancy was sleeping while I was studying.
(私が勉強している間、ナンシーは寝ていた)
・before「~する前に」
Wash your hands before you eat.
(食べる前に手を洗いなさい)
・after「~する後に」
I watched a movie after I came home.
(家に帰ったあと、映画を見た)
・till / until「~までずっと」
I waited till he came.
(彼が来るまで待っていた)
※ tillとuntilの違いは、気にする必要はありません。
・by the time「~までには」
Finish your homework by the time she comes home.
(彼女が帰ってくるまでには宿題を終わらせなさい)
by the timeは「意外な接続詞」です。あまり接続詞のイメージがありませんよね。でも、接続詞なんです。よって、“ By the time SV 〜,SV…”という形をとってくるんです。要するに、副詞節を取ってきます。
・since「~以来」
I have lived in Japan since I was born.
(生まれてからずっと日本に住んでいます)
・every time / each time / any time「~するときはいつでも」
Every time I visit his house, he is absent.
(彼の家を訪ねるときはいつでも、彼は不在である)
・the first time 「初めて~するとき」
The first time I met her, I liked her.
(わたしが初めて彼女に会ったとき、私は彼女が好きになった)
・the next time「次に~するときは」
The next time I come to this store, I will buy it.
(次回このお店に来るとき、それを買うよ)
・the last time「この前〜したとき」
He was so tired the last time I saw him.
(私がこの前彼を見た時、彼は疲れていた)
以上、「「時」を表す接続詞」について解説していきました。
【2】「条件」を表す接続詞
次は「条件」を表す接続詞です。ここは色々と説明する必要があります。その前に、まずは一覧を挙げていきます。
・if「もし~なら」
・unless「~しない限り」
・once「いったん~すると」
・in case「~の場合は」「~するといけないから」
・for fear that 「~するといけないから」
・lest「〜しないように」
・as long as 「~する限りは」(時・条件)
・as far as 「~する限りは」(範囲・制限)
・suppose / supposing / provided / providing「もし~なら」
・assuming「 ~と仮定すれば」
・on condition that「~という条件で」
・given(the fact)(that)「~を考慮すると」
上記の通りです。
例文で確認していきましょう。
・if「もし~なら」
If it rains tomorrow , I won’t go out.
(もし明日雨ならば、外出しない)
・unless「~しない限り」
You cannot watch TV unless you finish your homework.
(宿題を終えない限りはテレビを見ることはできない)
unlessとif notの違いについては、次の記事をご参照ください。
・once「いったん~すると」
Once you begin, you’ll enjoy it.
(いったん始めれば、楽しくなるよ)
副詞のonce「かつて」「1度」との区別が大切です。接続詞のonceは“Once SV 〜,SV…”という形をとってきます。一方、副詞のonceは、“Once SV 〜.”という形になります。
・in case「~の場合は」「~するといけないから」
In case you are in trouble, call me immediately.
(困ってる場合は、、すぐに私に電話をください)
Take your umbrella in case it rains.
(雨が降るといけないから傘を持って行きなさい)
in case は意外な接続詞ですよね。見た感じ、接続詞とは思いつきづらいですよね。
また、2つ目の意味の「〜するといけないから」って意味に注意が必要です。なんせ、否定の要素が見当たらないのに否定で訳すんですよね。
・for fear (that) 「~するといけないから」
He worked hard for fear (that) he should fail.
(彼は失敗するといけないので熱心に勉強した)
・lest「〜しないように」
Make haste lest you (should) be late.
(時間に遅れないように急ぎなさい)
・as long as 「~する限りは」(時・条件)
As long as you are quiet、you can be here.
(静かでいる限り、ここにいることができるよ)
・as far as 「~する限りは」(範囲・制限)
As far as I know,he is honest.
(私が知る限り、彼は正直です)
・suppose / supposing / provided / providing「もし~なら」
Suppose (that) it rains, we will put off the game.
(雨ならば、試合を延期しましょう)
・assuming (that)「 ~と仮定すれば」
Assuming that it’s true, what should we do?
(それが本当だとしたら,どうしたらいいのだろう)
・on condition that「~という条件で」
I will do it on condition that I am paid.
(金をもらえるならそれをしよう)
・given(the fact)(that)「~を考慮すると」
Given the fact that she is a child, it is no wonder that she got lost.
(彼女が子供だということを考慮すると、迷子になるのも無理はない)
【3】「条件」を表す接続詞 (補足)
・as long as と as far as の使い分け
as long as と as far as は両方とも「〜する限り」って意味です。このように日本語にすると全く同じ言葉になってしまうので、この判別がよく試験に出るんです。
では、この判別方法を紹介します。〈as long as〉は「条件」で、〈as far as 〉は「条件じゃない」って覚えてください。
〈as long as〉は「条件」
〈as far as 〉は「条件じゃない」
これで簡単に両者を判別することができます。論より証拠ということで、問題で確認していきましょう。
[問題]
〈as long as〉または〈as far as 〉を入れてください。
⑴ ( ) you are quiet、you can be here.
⑵ ( ) I know,he is a teacher.
どうでしょうか?⑴は「あなたは静かでいる限り、ここにいてもよい」って訳せますよね。⑵は「私が知る限り、彼は先生です」って訳せますよね。このように、両方とも「〜する限り」って訳せるのですが、一方には〈as long as〉が入り、もう一方には〈as far as 〉が入るんです。
まずは⑴からです。これは条件です。静かでいることが、ここにいることの条件ですよね。うるさくしてしまうと、ここにいれないわけです。よって、条件ですから答えは〈as long as〉になります。
⑴ ( as long as ) you are quiet、you can be here.
次は⑵です。これは条件ではありません。私が知っていようが知っていなかろうが、彼は先生ですよね。よって、条件じゃありませんから答えは〈as far as 〉です。
⑵ ( as far as ) I know,he is a teacher.
ちなみに、as far asは、ある程度パターンが決まっています。
・As far as I know:私が知っている限り
・As far as I’m concerned:私に関する限り
・As far as I can see:私が見る限りでは
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル3の問題(5段階)
You can stay ( ) you want.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) July 4, 2022
・suppose / supposing / provided / providing
次の4つは「もし〜ならば」って訳す接続詞です。
「もし〜ならば」
suppose / supposing / provided / providing
どれも接続詞っぽくないですよね。かなり意外な接続詞と言えます。そして、厄介なのが“supposed”と“provide”が無いってことです。つまり、ここをうろ覚えだと、空所補充問題で選択肢に“supposed”などがあったりしちゃうと、そういえばこんなのあったかな〜って言って、これを答えにしてしまうんです。ですから、この4つは正確に覚えてください。
・Twitterで問題を出してみたところ...
レベル4の問題(5段階)
( ) it doesn’t rain tomorrow, let’s have a picnic.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) April 14, 2021
【4】その他の接続詞
他の接続詞はそれほど複雑ではありませんから、一気に紹介していきます。
① 対比
・while「~する一方で」
・whereas「~する一方で」
Tom likes dogs, while Nancy likes cats.
(トムは犬が好きな一方で、ナンシーはネコが好きだ)
Some people like coffee, whereas others like tea.
(コーヒーの好きな人もいる一方で、紅茶の好きな人もいる)
② 理由
・because「~だから」
・since 「~だから」
・now that「今やもう~だから」
I am lonely because I am alone.
(一人だから寂しいよ)
Since my wife got pregnant, I need to get a job.
(嫁が妊娠したので、仕事を見つけなきゃ)
Now that you have finished your work, you can go home.
(あなたはもう仕事を終えたのだから、家に帰ってもよい)
now that「今やもう~だから」は理由を表す接続詞なんです。nowもあるからなんとなく「時」を表す接続詞かな?って思ってしまうんですが、「理由」を表す接続詞なんですよね。
③ 譲歩
・though/ although「 ~だけれども」
・even if「たとえ~でも」
・even though「たとえ~でも」
・whether「~であろうとなかろうと」
Though the problem was very difficult, he solved it easily.
(その問題はとても難しかったが,彼は簡単に解いてしまった)
I will go on a picnic even if it rains.
(雨が降っても、おれはピクニックはいく)
Even though he is my brother, I do not lend him any money.
(たとえ弟とはいえ、お金は一銭も貸さない)
Whether he comes or not, the result will be the same.
(彼が来ようが来まいが結果は同じだろう)
④ 様態
・as「~のように」=the way
・as if / as though「まるで~のように」
・like「~のように」
You should do as you was told.
(あなたは言われたようにするべきです)
It looks as if he were sick.
(彼はまるで病気のように見える)
It looks like we are going to be busy tomorrow.
(明日は忙しくなりそうです)
⑤ 場所
・where「~するところで」
Where there is a will, there is a way.
(意志あるところに道は開ける)
【5】その他の接続詞の補足
・while〜ing
while〜ingの形を良く見ることがあります。
While staying in London, I visited my uncle.
(ロンドンの滞在中、私は叔父の元を訪れた)
実は、これは接続詞残しの分詞構文です。
(詳しくはこちらをご覧ください)
ちなみに、duringは前置詞ですが、during〜ingの形は気持ち悪いので、While〜ingの形をよく見ることがあります。
・becauseとsinceの違い
becauseは新情報で、sinceは旧情報です。
I am lonely because I am alone.
(一人だから寂しいよ)
Since my wife got pregnant, I need to get a job.
(嫁が妊娠したので、仕事を見つけなきゃ)
新情報は文の後ろにおくことが多いので、“Because SV〜, SV…”よりも、“SV… because SV〜”の形で見ることが多いです。sinceはその逆です。
・even if とeven thoughの違い
「even if」の後には「仮定」の内容、「even though」の後には「事実」の内容がきます。
I will go on a picnic even if it rains.
(雨が降っても、おれはピクニックはいく)
Even though she is my brother, I do not lend any money.
(たとえ弟とはいえ、お金は一銭も貸さない)
【6】「〜するとすぐに」
「〜するとすぐに」って表現は次のようにたくさんあります。
・As soon as
・The moment / The minute / The instant
・directly / immediately / instantly
・No sooner 〜 than …
・Hardly[Scarcely] 〜 when[before] ….
・On 〜ing
まず言えることは、どれも意外な接続詞ってことです。どれも“ 接続詞 + SV〜,SV…”という形をとるわけです。たとえば、As soon asを例に挙げて例文で確認しましょう。
I went to sleep as soon as I got home.
(私は家に帰ってすぐ寝ました)
このas soon asの部分に他のThe moment / The minute …などが入るわけです。
・no sooner 〜 than …
no sooner 〜 than … は異常なくらいに試験に出ます。というのも、色々とポイントがあるんです。まずはこれで「〜するとすぐに…」って意味を取るということです。例文で確認しましょう。
He had no sooner gotten home than it stopped raining.
(彼が家に帰るとすぐに雨がやんだ)
実は、“no sooner 〜 than …”はこの形ではあまり見ません。この文は通常は次のように書かれています。
No sooner had he gotten home than it stopped raining.
(彼が家に帰るとすぐに雨がやんだ)
そうなんです!No soonerが前に飛び出した状態で見ることがほとんどなんです。そして、その後ろは疑問文の語順になっています。
これは強制倒置と呼ばれるものです。強制倒置とは「文頭に否定の語句が来ると疑問文の語順になる」。
よって、no sooner は否定語句ですから、強制倒置で後ろが疑問文の語順になっているんです。色々と複雑ですよね。
ちなみに、主節のほうは、今回のように過去完了形が使われることがほとんどです。
・Hardly[Scarcely] 〜 when[before] ….
〈Hardly[Scarcely] 〜 when[before] …〉は前のno sooner 〜 than…と同じように考えればOKです。これで「〜するとすぐに…」って意味です。一応、[Scarcely] と[before] も載せておきましたが、この2つはほとんど出ません。例文で確認しましょう。
I had hardly started when my car got a flat tire.
(出かけようとしたとたん、車がパンクした)
この文もあんまり見ません。やはり次のようにhardlyが文頭に移動して強制倒置の文がほとんどです。
Hardly had I started when my car got a flat tire.
hardly は「ほとんど〜ない」って意味ですから否定語句ですので、強制倒置が起こります。また、no sooner 〜 than … と同様に、主節には過去完了形が来ることが多いです。
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル5の問題(5段階)
不適当なのは?
I left home ( ) I heard the news.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) December 21, 2021
【7】おわりに
以上、すべての接続詞を挙げていきました。
では、ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ
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