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英語

TOEIC Part5で品詞問題を落とす人が 必ずやっている「3つの勘違い」

「単語の意味はなんとなくわかるのに、Part5で正解が選べない…」

「時間をかけて読んだのに、結局間違えてしまった…」

あなたもこのような経験はありませんか?実は、TOEIC Part5の品詞問題でスコアが伸び悩む人の多くは、知識不足ではなく、「解き方のアプローチ」を勘違いしているケースが非常に多いのです。この記事では、多くの学習者が陥りがちな罠と、今日から使える正しい攻略法を解説します。

TOEIC Part5(短文穴埋め問題)において、品詞問題は全体の約3〜4割を占める最重要パートです。ここをスピーディーかつ正確に解くことが、Part7の長文読解に時間を残すための鍵となります。

動画でサクッと解説

勘違い1:全文を読まずに、空欄の前後だけを見て「なんとなく」選んでいる

最も多い失敗パターンがこれです。文全体の意味や構造を把握せず、空欄の直前の単語だけを見て、「あ、動詞があるから次は副詞かな?」と反射的に選んでしまうケースです。

The new system operates ——- compared to the old one.

(A) efficient (B) efficiency (C) efficiently (D) efficiencies

【間違いの思考】 「operates(動詞)があるから、その目的語として名詞のefficiencyかな?」
【正解の思考】 operatesは自動詞として機能しており、ここで文の意味は成立している。動詞を修飾する要素が必要なので、副詞の (C) efficiently が正解。

英語には「他動詞(目的語が必要)」と「自動詞(目的語が不要)」があります。単に「動詞の後ろだから名詞」という安直なルールで解くと、痛い目を見ます。全文をしっかり読んで、文の構造(S+V+Oなのか、S+Vなのか)を確認する癖をつけましょう。

勘違い2:文全体の意味を把握せず、文法パターンだけで機械的に選んでいる

逆に、「品詞問題は文法だけで解ける」と思い込んで、文の意味を考えずに機械的に選んでしまうケースも危険です。文脈によっては、文法的に複数の選択肢が可能な場合もあります。

Ms. Garcia is responsible for the ——- of the project.

(A) develop (B) developer (C) development (D) developed

【間違いの思考】 「定冠詞theと前置詞ofの間は名詞だから、developerかdevelopmentか…どっちでもいいか」
【正解の思考】 まず構造的に、定冠詞 “the” と 前置詞 “of” の間には名詞が入る。(A)動詞と(D)過去分詞は即座に除外。その上で、全文を読むと「プロジェクトの開発(プロセス)に責任がある」という文脈なので、(C) developmentが正解。

正しいアプローチは、まず文法構造で選択肢を絞り込み、その後、全文の意味を確認して最終判断することです。文脈を無視した機械的な解答は、ケアレスミスにつながります。

勘違い3:「-ly」がついたら副詞だと決めつけている

「-lyで終わる単語は副詞だから、名詞を修飾できない」と思い込んでいませんか?TOEICはこの思い込みを狙ってきます。

We offer a ——- service to all our customers.

(A) friend (B) friendly (C) friendliness (D) friendship

【間違いの思考】 「friendlyはlyがついているから副詞だ。名詞serviceの前には形容詞が必要だから、Bは消去。」
【正解の思考】 friendly(親しみやすい)、costly(費用のかかる)、timely(タイムリーな)などは、「名詞 + ly」の形で形容詞になる例外。ここでは形容詞が必要なので (B) friendly が正解。

これらの「形容詞に見える副詞」や「副詞に見える形容詞」は、頻出かつ引っかかりやすいポイントです。リストアップして覚えておきましょう。

正しいアプローチ:4ステップ攻略法

品詞問題を確実に解くための、推奨ステップは以下の通りです。

  1. 選択肢を見る
    まず設問ではなく選択肢を見ます。語幹(単語の頭)が同じで、語尾が違うなら「品詞問題」です。
  2. 全文をしっかり読む
    空欄の前後だけでなく、文全体を読んで意味を把握します。これにより、文脈に合わない選択肢を除外できます。
  3. 空欄の文法的役割を特定する
    全文を理解した上で、空欄が「主語の位置か」「動詞の後ろか」「冠詞の後か」など、構造上の役割を特定します。
  4. 文法と意味の両面から正解を選ぶ
    文法的に正しく、かつ文脈的にも自然な選択肢が正解です。迷ったときは、必ず文全体の意味に立ち返りましょう。

今日からできる実践的アドバイス

語尾(Suffix)マスターになろう

単語の意味を知らなくても、語尾だけで品詞は判断できます。以下の代表的な語尾を叩き込みましょう。

名詞 -tion, -ment, -ness, -ity, -ance

形容詞 -able, -ive, -al, -ous, -ful

副詞 -ly (※例外に注意)

動詞 -ize, -ate, -en, -fy

まとめ

TOEIC Part5の品詞問題は、「文法知識」と「文脈理解」の両方が必要な総合問題です。全文をしっかり読んで意味を理解した上で、文法構造を分析する。この両輪があってこそ、確実な正解につながります。

まずは次の模試や練習問題で、今回紹介した「全文理解→文法分析」のステップを意識してみてください。最初は時間がかかっても、慣れれば速く、正確に解けるようになるはずです。応援しています!

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