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【0】動画でサクッと解説
【1】基本の意味「持ってくる」

“bring” の最も基本的な意味は「持ってくる」です。物理的に何かを他の場所から現在の場所に移動させることを表します。
Please bring the documents to my office.
(書類を私のオフィスに持ってきてください。)
この場合、物理的に書類がどこかからオフィスに移動することを意味しています。
【2】“bring” を使った重要な句動詞

“bring” は前置詞や副詞と組み合わせて句動詞を形成します。以下は覚えておきたい “bring” を使った句動詞です。
1. bring up
「話題に出す、育てる」
She brought up an interesting point during the meeting.
(彼女は会議中に興味深い点を持ち出した。)
He was brought up in a small town.
(彼は小さな町で育てられた。)
2. bring about
「引き起こす」
The new policy brought about significant changes.
(新しい政策は大きな変化をもたらした。)
3. bring in
「導入する」
They brought in new regulations to improve safety.
(安全性を高めるために新しい規則を導入した。)
4. bring down
「倒す」
The scandal brought down the government.
(そのスキャンダルは政府を倒した。)
5. bring out
「引き出す、出版する」
The new product brought out the best in the team.
(新製品はチームのベストを引き出した。)
The company brought out a new version of the software.
(会社は新しいソフトウェアのバージョンを発売した。)
6. bring forward
「前倒しする、提案する」
The meeting was brought forward to Tuesday.
(会議は火曜日に前倒しされた。)
She brought forward a new idea at the conference.
(彼女は会議で新しいアイデアを提案した。)
7. bring on
「引き起こす」
Stress can bring on headaches.
(ストレスは頭痛を引き起こすことがある。)
8. bring back
「思い出させる」
This song brings back memories.
(この歌は思い出をよみがえらせる。)
9. bring off
「成功させる」
He brought off a difficult negotiation.
(彼は難しい交渉を成功させた。)
10. bring to
「意識を取り戻させる」
The doctor brought the patient to after the operation.
(医者は手術後に患者を意識回復させた。)
【3】おわりに
“bring” という一語に、これだけ多様な表現と意味があることに驚かれたかもしれません。
ですが、ここで大切なのは、それらを一つひとつ丸暗記することではありません。
意味の広がりや成り立ちを理解することで、自然と文脈に合った解釈ができるようになります。
「なぜこの表現では“bring”が使われているのか?」という視点を持ち、イメージで捉えることが、英語を使いこなす力に直結します。
英語は暗記するものではなく、理解して運用するもの。
“bring” の学習を通じて、その実感を深めていただけたなら幸いです。
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