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英語

【英文法】to不定詞と動名詞の違い【未来志向と過去志向】

【1】to不定詞と動名詞の決定的な違い

結論からいきましょう。

・to不定詞:未来志向

・動名詞:過去志向

上記の通りです。

to不定詞も動名詞も「〜すること」って訳しますよね。

たとえば

例 It started raining.
(雨が降り始めた)

例 It started to rain.
(雨が降り始めた)

このように、to不定詞も動名詞も「〜すること」って訳します。
なのでto不定詞も動名詞も全く同じに思えてしまうのですが、実はちょっと違うんですよね。

冒頭に書いた通り、to不定詞は「未来志向」であり、動名詞は「過去志向」です。

ひとつひとつ説明していきましょう。

・to不定詞:未来志向

to不定詞は「未来志向」を表します。

なので、次のような例文では、未来志向のto不定詞で表すのが好まれるんです。

例 My dream is to be a doctor.
(私の夢は医者になることです)

医者になるという夢は、未来の話ですよね。なので、to不定詞を使うのが普通です。ここで、My dream is becoming a doctor.は過去志向なので、変になってしまうのです。

・動名詞:過去志向

動名詞は「過去志向」を表します。

なので、次のような例文では、動名詞が使われます。

例 My hobby is playing soccer.
(私の趣味はサッカーをすることです)

趣味は過去からやっていることじゃないとおかしいですよね。なので、過去志向の動名詞が使われます。ここで、未来志向のtoを使うと訳がわからなくなります。

【2】発展的な話

ここからは話を深掘りしていきます。ここまででキツイって人は、さらっと読む程度で十分です。
次の3つについて話していきます。

・なぜ不定詞は「未来志向」なのか?

・ことわざに動名詞が使われる理由

・Nice to meet you. とNice meeting you.

ひとつひとつ説明していきますね。

・なぜ不定詞は「未来志向」なのか?

なぜならば、toは「右向きの矢印(→)」で表せるからです。右向きの矢印は時制軸で考えると、未来に向かっていますよね。

また、前置詞のtoだろうと不定詞のtoだろうと「→」で表します。

例を挙げましょう。

例 I go to school.
(私は学校に行く)

I go school.
(私は行く学校)

例 I want to be a doctor.
(私は医者になりたい)

I want be a doctor.
(私は欲する医者になること)

このように、不定詞だろうと前置詞だろうと、toは「→」で表します。

このような理由から、to不定詞は未来志向を表します。

・ことわざに動名詞が使われる理由

英語のことわざには動名詞が使われることが多いです。

例 It is no use crying over spilt milk.
( こぼれた牛乳を嘆いても仕方がない「 覆水盆に返らず 」 )

例 Seeing is believing.
(百聞は一見にしかず)

例 Killing two birds with one stone.
(一石二鳥)

上記の通りです。

なぜ、ことわざは動名詞で使われることが多いのか?

なぜならば、ことわざの内容ってずっと昔の過去から変わらない真理的なものだからです。なので、過去志向の動名詞がことわざに使われるんです。

・Nice to meet you. とNice meeting you.

結論からいきましょう。

・Nice to meet you. :はじめまして

・Nice meeting you.:お会いできてよかった

上記の通りです。

Nice to meet you. は未来志向のto不定詞なので、「初めまして」です。
一方で、Nice meeting you.は過去志向の〜ingなので「お会いできてよかった」って意味になります。

【3】おわりに

以上、「to不定詞と動名詞の決定的な違い」について解説していきました。

中学生の頃は「to不定詞の名詞用法=動名詞」って教わってきたと思いますが、実はかなりニュアンスが違うんですよね。

そして、この違いを理解すると、「to不定詞と動名詞の片方のみとる動詞」だったり、「remember to〜とremember〜ing」の違いなど、理解して覚えることができます。これらについては、次の記事をご参照ください。

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