丸暗記英語からの
脱却。
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英語

「approve」と「approve of」の違いを丸暗記せずに理解する

英語学習者が混乱しがちな表現の一つに、「approve」と「approve of」があります。この2つは一見似ていますが、使い方やニュアンスが異なります。本記事では、丸暗記せずにその違いを理解し、実際のTOEIC試験や日常英会話で活用できる知識を身につけましょう。

【0】動画で3分解説

【1】approveとapprove ofの違いは?

結論から言うと、次のとおり。

・approve:公式な許可

・approve of:個人の意見

では、一つ一つ詳しく見ていきましょう。

・「approve」の基本的な意味と使い方

「approve」は「承認する」や「認可する」という意味で使われる他動詞です。具体的には、公式な許可や判断を下す場面で用いられることが多いです。

The manager approved the budget.
(マネージャーは予算を承認しました。)

The board approved the new policy.
(取締役会は新しい方針を承認しました。)

・「approve of」の基本的な意味と使い方

一方、「approve of」は「~を良いと思う」「~に賛成する」という意味で使われる句動詞です。これは、個人の意見や感情を表す際に使用されます。

She doesn’t approve of his behavior.
(彼女は彼の行動を良いとは思っていません。)

Do your parents approve of your career choice?
(ご両親はあなたの職業選択に賛成していますか?)

【2】なぜ意味が違うのか?

違いが生じる理由は、「前置詞 of」の有無によって動詞のニュアンスが変化することにあります。「approve」単体は「何かを正式に承認する」という具体的な行為を指しますが、「of」を伴うと「~について(of)」という対象に対する評価・感情が表れるため、より個人的・抽象的な意味になります。

【3】TOEICでの出題傾向

TOEICでは、「approve」が公式な文書やビジネスシーンで、「approve of」が日常会話やメール文中で出題されることが多いです。

approveに関する例文(公式な文脈)

The committee approved the proposal unanimously.
(委員会はその提案を全会一致で承認しました。)

approve ofに関する例文(日常的な文脈)

Many employees do not approve of the recent changes in company policy.
(多くの従業員が最近の会社方針の変更を良いと思っていません。)

【4】まとめ

・approve:公式な許可

・approve of:個人の意見

「approve」と「approve of」の違いは、その使われ方とニュアンスの違いにあります。丸暗記に頼るのではなく、両者が使われる具体的なシチュエーションをイメージすることで、より自然に使えるようになります。TOEICでも頻出の単語ですので、ぜひ問題演習や日常の中で意識的に活用してみてください!

パンダ先生
パンダ先生
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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