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【0】動画で解説
【1】〈S+V+O+to不定詞〉の意味
結論からいきましょう。
〈S+V+O+to不定詞〉:「Oが〜するよう“仕向ける”」
論より証拠ということで、例文を紹介しますね。
例 She told him to go there.
「彼女は、彼にそこへ行くように仕向けた」
もちろん、tellは「伝える」って意味なので、正確な意味は「行くように伝えた」です。でも、「仕向けた」でも十分意味は通じますし、大きく外れた意味になっていませんよね。
なので、〈S+V+O+to不定詞〉であれば、「Oが〜するよう“仕向ける”」って訳せばOKです。
【2】〈S+V+O+to不定詞〉をとる動詞
実際に下記のような動詞は〈S+V+O+to不定詞〉の形をとります。
・命令・助言・説得・勧誘など
tell / advise / warn / command / order / recommend / request / invite / induce / encourage / persuade / urge / lead / tempt
・願望・依頼・要求など
want / expect / ask / beg / require
・〜させる系
enable / force / compel / cause / remind
【3】動詞の意味を推測する
では、実際に難解な英単語を推測してみましょう。
次の英文を訳してみてください。
My mother obliged me to go there.
obligedは、難解な英単語です。
でも、〈S+V+O+to不定詞〉の形をしていますよね。よって、「Oが〜するよう“仕向ける”」って訳してみましょう。
「母は私がそこに行くように仕向けた」
どうでしょうか。
〈oblige 人 to〜〉の正確な意味は「人に〜することを余儀無くさせる」ですが、今回の意味で十分ですね。もし厳密な意味を求められたならば、前後関係を考えて、より正確な意味を作ればいいだけです。
【4】なぜ「Oが〜するよう“仕向ける”」って意味になるのか?
”to”が「右向きの矢印(→)」を表すからです。
「前置詞のto」だろうと「不定詞のto」だろうと「右向きの矢印(→)」です。
例 I go to school.
↓
I go → school.
(私は行く→学校)
例 I want to be a doctor.
↓
I want → be a doctor.
(私望む→医者になる)
このように、toは「右向きの矢印(→)」です。
すると、〈S+V+O+to不定詞〉が「Oが〜するよう“仕向ける”」って意味になる理由がわかってきます。
例 She forced him to clean the room.
(彼女は彼に部屋を掃除させた)
↓
She forced him → clean the room.
このように、〈S+V+O+to不定詞〉が「Oが〜するよう“仕向ける”」というのは、一見、あやしい技に思えますが、きちんとした理屈から成り立っているものです。
【5】〈S+V+O+to不定詞〉の例外
この必殺技には、次のような例外があります。
forbid+O+to不定詞:Oが〜するのを禁止する
例文で確認しましょう。
例 She forbids him to drink.
(彼女は彼が飲酒するのを禁止している)
このように、〈S+V+O+to不定詞〉なのに、「〜するのを禁じる」になっています。
例外はこれだけなので、覚えておきましょう。
・Twitterで問題を出してみたところ...
正答率は35パーセントでした(>_<)
レベル4の問題(5段階)
She ( ) him to drink.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) January 19, 2021
正解は、、、forbids ですね(^^)/
・〈S+V+O+to不定詞〉をとれない動詞
【6】☆ まとめ ☆
以上、〈S+V+O+to不定詞〉:「Oが〜するよう“仕向ける”」について解説していきました。
このように英語の勉強には、努力も必要ですが、それと同じくらいいかに工夫して勉強していくかが大切です。
ただし、英語の専門家でもないただの学習者がこういうのを自分で見つけだすには、なかなか時間がありません。
そこでこのブログでは、そういった人たちに少しでも手助けできるような工夫を提供していきます。
では、ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
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