【1】make→第5文型を疑う
結論からいきましょう。
makeを見たら…→第5文型(SVOC)を疑う
論より証拠ということで、クイズをやってみましょう。
【2】9割以上の学生が間違えるクイズ
[クイズ]
次の英文を訳してください。
He made a mistake at work secret.
どうでしょうか?
この問題、次のように訳してしまう人が多くいます。
「彼は秘密の秘密の仕事でミスをした」
こういう風に訳してしまう人の思考は、次のような感じです。
made a mistakeで「ミスをした」だな。
↓
ってことで、「彼はミスをした」と訳そう。
↓
at workだから、「仕事で」だな。
↓
ってことで、「彼は仕事でミスをした」だ。
↓
あとは、secretは形容詞だから…うーん、ちょっと変な感じだけどworkに掛けちゃえ!
↓
「彼は秘密の仕事でミスをした」
こんな感じでしょうか?
実際、予備校で教えていると9割以上の学生が上記のようなミスをしてしまいます。
では、正しい考え方を説明していきますね。
冒頭のポイント「makeを見たら第5文型(SVOC)を疑う」というのを思い出して、見ていきます。
形容詞は「C、M(名詞にかかる)」の2通りがあります。
今回のsecretは形容詞であり、形容詞が短い場合は、うしろから修飾できません。よって、「C」であることがわかります。なので、正しい訳は次のようになります。
He made a mistake at work secret.
「彼は仕事でのミスを秘密にした」
【3】第5文型を取れる動詞
このように、makeを見たら第5文型(SVOC)を疑います。今回はmakeを代表にして説明しましたが、基本的に、第5文型を取れる動詞を見たら第5文型を疑うって思考が大切です。
第5文型を取れる動詞→第5文型を疑う
なぜならば、今回のクイズのように、O(a mistake)とC(secret)の間にM(at work)が入り込んできて、C(secret)を見失いやすいからです。
では、第5文型を取れる動詞はどんなのがあるでしょうか?たとえば、次のような動詞です。
・Cの位置に原形不定詞
make、have、let、知覚動詞、help
・Cの位置に〜ing
keep、catch、find
・Cの位置にto不定詞
・命令・助言・説得・勧誘など
tell / advise / warn / command / order / recommend / request / invite / induce
encourage / persuade / urge / lead / tempt
・願望・依頼・要求など
want / expect / ask / beg / require
・〜させる系
enable / force / compel / oblige / cause / remind
一応、上記のように分類していますが、この分類方法については次の記事をご参照ください。
以上、makeを見たら第5文型を疑うという話をしていきました。
makeは最初に第3文型「作る」って意味で教わっているので、makeの意味は?と問うと、「作る」って答える人が多いです。でも、実際には、SVOCの第5文型のほうが圧倒的に多いんです。
今回のmakeを代表にして、第5文型を取れる動詞を見たら第5文型かな?って疑う気持ちを持つだけで、英文読解が全く異なったものになると思います。
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