「英語のイディオムって英単語よりも覚えづらい!」
こんな悩みを解決します。
Contents
【1】英語のイディオムの覚えるコツ
まず結論から言うと、『英語のイディオムは直訳すれば良い』です。
英語のイディオムは直訳
英語のイディオムは、各単語が複数集まっているだけです。
そして、よくよく見てみれば、各々の単語は簡単な単語から成り立っています。
ですから、英語のイディオムの覚え方のコツはそれぞれの単語を訳していけばいいだけなのです。
【2】be about to 〜
論より証拠ということで、具体例を挙げていきましょう。
be about to 〜: 『まさに〜しようとしている』
このイディオムを理屈抜きに覚えるのは大変です。
では、それぞれを分解していきましょう。
【3】be 動詞の意味は
まずは、『be』です。
『be 』の意味って意外と知らない人が多いのですが、どうでしょうか?
例えば、次の英文をどう訳しますか?
例 I am.
どうでしょうか?
これを予備校で学生に質問すると…
『私です』という答えが返ってくるのですが、もちろん間違いです。
これは、また別のところで書いていきますが、動詞の意味は文型によって変わってくるのです。
be 動詞が「〜です」のようなイコールの意味になるのは、SVCの第2文型の場合です。
例えば、I am a student.「私は生徒です」といった具合です。
でも、今回は『I am』でSVの第1文型ですから、「存在」を表します。
ですから、「私は存在している」って意味になります。
以上、be about to の「be」は「存在」って意味です。
【4】about の核心
次に、「about」です。
「about」の意味は?と質問するとなんと答えますか?
おそらく次のように答えるのではないでしょうか?
〈about〉
①約
②〜について
他にも意味があるのですが、このように複数の意味があります。
でも、核心にある意味は1つだけです。
前置詞は、複数の意味があって覚えるのが大変だと言う人が多いのですが、実はたった1つの核心から複数の意味に派生しているだけなのです。
aboutの核心は『周り』です。
about 40 「約40」というのは、40の周りの数字の「38、39、41、42』をひとまとめにして「約40」です。
ですから、「周り」のaboutを使って表すわけです。
I know about Ichioro.って言ったら、「イチローの周辺情報」つまり「男で、先日引退して、メジャーで野球していて、元々はオリックスで、結婚していて…」といった周辺情報を知っているのです。
だから、「〜について」を表す場合には、aboutを使うわけです。
今回のイディオム、「be about to〜」の「about」は核心の意味「周り」から考えていきます。
【5】「to」の核心
最後は、イディオム「be about to〜」の「to」です。
toの核心は「右向きの矢印(︎→)」です。
例えば、I go to school.は「I go ︎→ school.」ですし、I want to be a doctor.は「I want ︎→ be a doctor.」です。
このように、toは「︎→」を表します。
【6】各単語を組み合わせる
以上、be about to〜の各単語の解説をしていきました。
改めて、載せておくと次のようになりますね。
be :「存在」
about:「周り」
to:「右向きの矢印(︎→)」
では、これらを組み合わせると…
「〜の周りに存在していて、〜の方向(右向きの矢印)を見ている」
↓
『まさに〜しようとしている』
って意味になるのです。
【7】まとめ
以上、このように各単語を組み合わせることで、イディオムを丸暗記して覚える必要がなくなります。
ただ丸暗記して覚えるよりも、はるかに記憶に残るはずです。
ただし、このように覚えるには、前置詞や基本動詞などの知識を核心から理解しておく必要があります。
というのも、現状の教育では核心は説明されず、派生された枝先だけの知識を与えて覚えさせるというのが、横行しているからです。
ですから、核心から解説してくれる予備校や参考書を活用していくことを、強くお勧めします。
【8】おまけ
参考までに、be about to〜以外の熟語を少しだけ載せておきます。
・take after「〜に似ている」
直訳:「〜のあとを取る」
・put off〜「〜を延期する」
直訳:「〜を離れたところに置く」
・turn down「を拒絶する」
直訳:「ひっくり返して下に置く」
・come about「〈事が〉起こる」
直訳:「周りにやってくる」
・come across「偶然出くわす」
直訳:「横切ってやってくる」
・turn out (to be) A「Aということがわかる」
直訳:「ひっくり返って出てくる」
・take part in「に参加する」
直訳:「〜の中で役割を取る」
・make believe「ふりをする」
直訳:「信じさせる」
・make up for「の埋め合わせをする」
直訳:「〜のために作り上げる」
・call off「中止する」
直訳:「離れたところに呼ぶ」
※コールドゲーム
※ put off 「を延期する」
・do away with「を廃止する」
直訳:「〜と一緒に遠くへやる」
・bring about「~を引き起こす」
直訳:「〜を辺りに持ってくる」