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【第5文型(SVOC)】補語の位置に原形を取れる動詞

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【0】動画で解説

【1】【第5文型(SVOC)】補語の位置

SVOCのCには、原形不定詞・to不定詞・ing・p.p.の4つがくることがあります。
例文で確認しましょう。

[原形不定詞]
Mr.Taylor made his students read the book.
(テイラー先生は生徒たちにその本を読ませた)

[to不定詞]
I got my boyfriend to drive me home.
(私はボーイフレンドに家まで送ってもらった)

[ing]
I saw Tom swimming in the pool.
「私はトムがプールで泳いでいるのを見た」

[p.p.]
Please keep the door closed.
(ドアを閉めたままにしておいてください)

ルールは次の通り。

・Vの種類で何を取れるか決まる

・OとCが能動関係→原形/to/ing、受動関係→p.p.

・Cに原形を取れるのはmake/have/let/知覚動詞/helpのみ

上記のとおり。

ひとまず、原形を取れる5つの動詞に絞って解説していきますね。

【2】5つの動詞

まずは、次の表を見てください。

  原形不定詞 to不定詞 ing p.p.
make × ×
have ×
let × × ×
知覚動詞 ×
help × ×

上記のとおり。
ひとつひとつ説明していきますね。

2-1.原形不定詞

Cの位置にくる原形のことを、原形不定詞って呼びます。
例文を挙げていきましょう。

[make]
例 She made him clean the room.
(彼女は彼に部屋を掃除させた)

[have]
例 She had him go shopping.
(彼女は、彼に買い物に行ってもらった)

[let]
例 He let me use his car.
(彼は、私に彼の車を使わせてくれた)

※ちなみに、make、have 、letを使役動詞と言います。

[知覚動詞]
例 I saw him cross the street.
(私は彼が通りを横断するのを見た)

※知覚動詞は名前の通り、「知覚する動詞」のことで、feel、hear、see、watchなどがあります。

[help]
例 I helped my father (to)wash the car.
(父が車を洗うのを手伝った)

※helpはもともとは補語の位置にto不定詞です。しかし、toが省略可能なので、動詞の原形をとることができます。

2-2.to不定詞

help以外は、to不定詞は取らないです。同じ不定詞で被りますからね。helpは先に説明したとおりです。

2-3.ing

have、知覚動詞のみ」がCの位置にingを置けます。

[have]
I can’t have him talkng like that.
彼があんなふうな言い方をするのはほうっておけない(我慢がならない)

※have+O+原形は「人に~させる」「人に~してもらう」と言う意味です。一方で、ingの場合は、「だまって人に~させておく」とか、「人/もの を~しっぱなしにさせる」って意味になります。

[知覚動詞]
He saw her crossing the bridge.
(彼は彼女が橋を渡っているのを見た)

letはCの位置に原形しか取らないです。覚え方は「letはワガママ」って覚えておくと良いです。原形しかとってくれないので…。

helpはCの位置にingを取らないです。ingは「途中」っていうのが核心にあるので、「途中だけ手伝う」って何?と覚えると良いです。

進行形の核心は「途中(~しているところ)」進行形の核心について知りたいですか? 本記事では、進行形の核心について紹介しています。 進行形の核心について知りたい人は必見です!...

2-4.p.p.

OとCの関係が受動関係の場合は、p.p.しか使えません。なので、p.p.を取れないとなると、受動関係を表せないので、p.p.を取れるのが一般的です。

[make]
I could not make myself understood in English.
(私の英語は通じなかった)

※makeは次の2つの熟語を覚えればOKです。
・make oneself understood :言いたいことを伝える
・make oneself heard:自分の声を伝える

[have]
She had her bike repaired.
(彼女は自転車を修理してもらった)

letはワガママなので、過去分詞も取れないです。letが受動関係を表したい場合は次のようになります。

Let it be done before 5 o’clock.
(それは5時までに終わらせておきなさい)

helpはCの位置にp.p.を置けません。覚え方は、「OがCするのを手伝う」っていうのはわかりますが、「OがCされるのを手伝う」ってなんか不自然ですよね。

今回は5つ中3つだけがp.p.を取れるって話でしたが、その他の動詞に関しては、普通、p.p.を取れるのが一般的です。

Twitterで問題を出してみたら・・・

パンダ先生
パンダ先生
かなり難問の問題です。

【3】5つ以外の動詞

他の動詞は原則、to不定詞を補語(C)にとります。

その他の動詞:補語にto不定詞をとる

例外はあるものの、基本的にto不定詞をとってきます。
例を挙げていきましょう。

例 She told him to go there.
「彼女は、彼にそこへ行くように言いました。」

例 I asked him to help me.
「私は、彼に私を手伝うように頼みました。」

例 I want you to read this book.
「私は、あなたにこの本を読んで欲しい。」

例 He advised me to go home.
「彼は、私に家に帰るように忠告した。」

上記の通りです。

他にも次の例のように、S+V+O+ toVの形をとる動詞はたくさんあります。

・命令・助言・説得・勧誘など

tell / advise / warn / command / order / recommend / request / invite / induce
encourage / persuade / urge / lead / tempt

・願望・依頼・要求など

want / expect / ask / beg / require

・させる系

enable / force / compel / oblige / cause / remind

このように、原形不定詞以外の動詞は、原則、to不定詞をとってきます。
じゃあ例外は?って話になると思いますが、それに関しては【4】のところで説明していきますね。

【4】ingを取る代表的な動詞

【2】のところで説明した通り、SVOCの補語(C)に“原形不定詞”を取る動詞以外は原則、“to不定詞”をとります。しかし、次の動詞は例外的に”to不定詞”は取れず、“ing”を取ります。

『keep、catch、find、leave』

具体例を挙げていきましょう。

⑴ keep + O + 〜ing

例 He kept me waiting at the station for 2 hours.
(彼は私を2時間、駅で待たせた)

→keepは「(過去から行われていたことを)保つ」から、未来志向の〈to不定詞〉ではなく、過去思考の〈ing〉を取ります。

⑵ catch + O + 〜ing

例 I caught him drinking .
(私は彼が酒を飲んでるのを見つけた)

→“途中”を「見つける」ので、〈ing〉を使います。

⑶ find + O + 〜ing

例 I awoke to find myself lying on the floor.
(目をさましてみると床の上に横たわっていた)

→“途中”を「気づく」ので、〈ing〉を使います。進行形(〜ing)の核心は「途中」なのですが、それに関しては次の記事をご参照ください。

進行形の核心は「途中(~しているところ)」進行形の核心について知りたいですか? 本記事では、進行形の核心について紹介しています。 進行形の核心について知りたい人は必見です!...

⑷ leave + O + 〜ing

例 Don’t leave the water running.
(水を出しっぱなしにしてはいけない)

※ingをとる動詞は他にもありますが、to不定詞ではなくてingをとる動詞の代表例のみを挙げています。ただし、findはCの位置にto不定詞もとることができますが、ほとんど見ることはないので、そんなに気にする必要はないです。

keepとleaveの違いは?【0】動画で解説 https://youtu.be/6QyA-eilLDQ 【1】keepとleaveの違いは? 結論から言う...

【5】make〜の書き換え

第5文型make / have / letの訳はすべて「OにCさせる」です。

でも、ニュアンスはそれぞれ違います。

・make:「強制」

・have:「利害」

・let:「許可」

上記の通りです。

それぞれ以下のように書き換えることができます。

⑴ make=force人to~

She made him clean the room.
(彼女は彼に部屋を掃除させた)
= She forced him to clean the room.

⑵ have =get 人 to~

She had him go shopping.
(彼女は、彼に買物に行ってもらった)
= She got him to go shopping.

⑶ let=allow 人 to~

He let me use his car.
(彼は、私に彼の車を使わせてくれた)
= He allowed me to use his car.

このように、書き換えで覚えておくと便利です。

【6】知覚動詞+O+原形/ingの違い

クイズから始めましょう。
次の英文の違いは?

① He saw her cross the bridge.
(彼は彼女が橋を渡るのを見た)

② He saw her crossing the bridge.
(彼は彼女が橋を渡っているのを見た)

①の方は最初から最後まで一部始終を見た感じです。
一方で、ingの核心は「途中」なので、 ②は「渡っている途中」を見ただけです。

一応、解説をしていきましたが、この2つの違いはかなり微妙なものであり、試験等では問われることは少ないです。

 

第5文型はポイントが多く、問題にしやすいですし、また、読解をする上で非常に大切になってきます。なので、今回の記事を参考にして、確実に自分のものにしていくことが大切です。

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