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近畿大学医学部の英語を徹底解説【2018年度】

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【1】近畿大学医学部の英語(2018年度)

基本的に問題用紙を用意している前提で解説していきますので、問題用紙を見ながら読んでいってください。

Ⅰ 単文空所補充問題

(1)
答え:(イ)
subdue ~「~を和らげる」
アとイで迷って、あとは勘で解く以外はない。

(2)
答え:(ウ)
delinquency 「非行、犯罪、過失」
他の3つの選択肢が難しいが、delinquencyは知っているべきなので、なんとか答えれる。

(3)
答え:(ア)
moldy「かび臭い」
(イ)icyは選択肢から外せるが、他の3つの選択肢は単語が難解なので、勘で解く。

(4)
答え:(エ)
frugal「倹約する」
他の選択肢が難解だが、frugalもなかなか難解。いわば捨て問。

(5)
答え:(ア)
discern ~「~を見極める」
(ウ)以外の選択肢はわかっており、さらに(ア)の選択肢が正解なのは明らか。これは確実に取るべき問題。

(6)
答え:(イ)
deliberate「熟考、審議、考察する」
他の選択肢が難解だが、イが入るのは明らか。これも確実に取るべき問題。

(7)
答え: (エ)
in lieu of ~「~の代わりに」
アとイは明らかに違うが、ウとエの単価が難解なので、2分の1で解く。

(8)
答え:(ウ)
Although nothing ever came easy to you 「あなたにとって簡単なものは何もなかったが」
any+not などの否定語の語順は不可。この大問で唯一の文法っぽい問題。ここも確実に取りにいく問題。

(9)
答え: (ア)
what is to me a comfortable distance「私にとって快適な距離(であるもの)」

(10)
答え: (イ)
articulate ~「~を明確に述べる」
イの選択肢は難解だが、他の選択肢は容易に分かり、どれを入れても意味的に不適当なので、消去法で(イ)を選ぶ問題。

選択肢の単語が難解であり、勘で解かないといけない問題が多い。なので、確実に取るべきところで確実に取り、あとは勘で解かないといけないところはなるべく正答率を上げるべく、必ず違う選択肢を外すことが必要。10問中6問取れれば理想。

Ⅱ 正文選択

(11)
答え: (イ)
This research is concerned with the elucidation of the issue which has long been neglected.
(ア)はhas left→has been leftにすべき。
(ウ)はto which not paidの部分が文法的に意味不明。
(エ)the phenomenon「現象」に「問題」の意味はない。

(12)
答え:(エ)
There are few things children hate more than the needles used for injections.
(ア)はNothingが言い過ぎ。
(ウ)全体の意味が異なる。

(13)
答え:(ウ)
You may be interested in various things, but remember that too many options may make selecting difficult.
(ア)serves you fineが不適当。
(イ)全体的に不適当。特に主節はひどい。
(エ)全体的に不適当。

(14)
答え: (ア)
At the restaurant, the tables are spread out so you don’t feel like you’re sitting on top of the people next to you.
(イ)coincidingが不適当。席が一致するわけではない。
(ウ)marginが不適当。
(エ)avoid toではなくて、avoid〜ing。

(15)
答え:(ウ)
In a negotiation, pretends to have a heart-to-heart, but never show your real intentions.
(ア)In order not to〜が不適当。
(イ)gutsが不適当。
(エ)全体的に不適当。

(16)
答え:(エ)
Competition with modern humans and failure to adapt to climate change seem to have doomed Neanderthals to extinction.
(ア)Rivalry〜の名詞が完全に余り文法的に不適当。
(イ)Neaderhals who→ Neaderhals , whoにすべき。
(ウ)not coerced withが不適当。

(17)
答え: (イ)
If he lacks the knowledge of accounting, does it mean that he will not become an asset to us? No, not at all.
(ア)accountは可算名詞。
(ウ)By all meansが不適当。
(エ)No,he can’t.が不適当。

(18)
答え:(ア)
Patients feel hesitation to ask for a second opinion, since they don’t want to give the impression that they question their doctor’s ability.
(イ)twiceが不適当。
(ウ)irritatedが不適当。
(エ)come and goが不適当。

Ⅲ 整序問題

(19)
答え: (ア)
We were all surprised that the small tree held up to the rough hurricane winds.

held up toの形が作れれば問題なし。up とtoの順番が迷うかもしれないが。

(20)
答え: (オ)
He took a seat opposite his wife on the other side of her desk.

on the other〜の形はすぐに作れるはずなので容易。

(21)
答え:(ア)
I was eager to get started, but my dad told me to hold my horses.

tell 人 to〜の形がわかれば容易。

(22)
答え: (イ)
I encourage you to coordinate disaster relief initiatives.

disaster reliefの順番が迷う。ただ日本語的に
「救済災害政策」よりも「災害救済政策」の方が適当なので。

(23)
答え:(ア)
With reference to the question of overtime, the board of directors have decided that they cannot change their decision.

refer toの名詞型。

(24)
正解: (イ)
The seatbelt has been engineered for an increase of safety in the occurrence of an automobile accident.

(25)
正解: (ウ)
It was considerate of the teacher to spend a considerable amount of time considering the consequences.

spend+時/金+(in)〜ingがわかれば容易。

(26)
正解:(エ)
My train arrived three quarters of an hour late due to trees on the line.

due to〜。容易。

語句整序は他の大問に比べて圧倒的に簡単。ここで確実に取っていくことが大切。また、全体を作れなくても、解答すべきところの選択肢は明らかな場合があるので、最後まで諦めない。ここでは全問正解を目指してもいい。

Ⅳ 長文空所補充問題

(27)
答え:(イ)accomplishment「達成(感)」
直後に、「なぜ驚いたのか」→「具体的なことを成し遂げたとは思わなかったから」とあるので、(イ)accomplishmentが適当。
確実に正解したい問題。

(28)
答え:(ア) offhand「ぶっきらぼうな」
「できるだけ」に合う選択肢は(ア) offhandのみ。ただし、この単語はかなり難解なので消去法で(ア)か(イ)が残り、この2つはギャンブル的に解く必要があります。

(29)
答え:(ウ)
他の選択肢が難解だが、(ウ)が入るのは明らかなので正解したい問題。

(30)
答え:(イ)dramatic「劇的な」
プラスの意味の選択肢が入るのは明らかなので、エの選択肢が不明だが、イが明らかにプラスの意味なので。正解したい問題。

(31)
答え:(エ)monumental「記念碑的な、途方もない」
dull「退屈な」レベルが高いことを表すものは、他の選択肢を考慮すると、(エ)monumental以外は無理。どちらかというと、消去法でこれが一番適当かなって感じで選択する。これズバ!って感じはない。

(32)
答え:(エ) personality「個性、人物像」
直後に「知らない家族の家系図を見るようなもの」と書かれているので、参考文献一覧に欠けているものは、(エ) personality 「個性、人物像」だと考えられる。ただし、この設問もこれズバって感じではなくて、他の選択肢を入れると全然あり得ないからという消去法的に近い形で正解を導く。

(33)
答え:(ア)marvel「驚嘆する」
この文脈でも、参考文献一覧がいかにつまらないかを述べているので「驚嘆すべきことがない」ってことで、(ア)marvelが適当。また、marvel at という熟語にもぴったりと当てはまる。ただし、他の3つの選択肢は難解であり、たぶん(ア)marvelだよなぁって感じで解答する感じである。

(34)
答え:(ウ)sparkle「きらめき」
wit「軽妙さ、機知」と列挙されていることから、(ウ)sparkle「きらめき」が適当。これも他の選択肢が難解であり、(ウ)sparkle「きらめき」を入れても適当だよなぁって感じで解答する。

このように、近畿大学医学部の英語の問題は「これズバ!」で正解できる問題が少ない。赤本や先生の中には、難解な英単語を知ってて当たり前のように解説するが、このような英単語をすべて覚えようとするのは、あまりに無謀だ。無限大に単語はあるので。なので、自分の持っている単語帳でいかに正答率を上げていけるかという方に力を入れていくべきである。

Ⅴ 長文総合問題

(35)
正解:(ウ)
dissonance「不協和」を減らす方法の1つ目の話であるから、「2つの要素の関係を“一致した、調和した”ものに変える」が適当である。

(36)
正解:(エ)well-learned「よく定着した」
『giving up smokingのような「よく定着した」行動を変えるのは難しい』という感じで文脈に合う。(ア)well-timed「タイミングの良い」、(イ)well-balanced「バランスの取れた」、(ウ)well-spent「有意義に使われた」はどれも不適当。

(37)
正解:(ア)
第3段落の主旨である第3段落の第一文に合致する。

(38)
正解:(イ)
直後のIn other words〜以下を見れば明らか。

(39)
正解:(ウ)
文脈から、不協和を和らげるためには、「できることをなんでもする」とつなげることができる。

(40)
正解:(エ)
[if you took the job you would miss your loved ones; if you turned the job down you would pine]for the beautiful〜
ひとつひとつ選択肢をア〜エと見ていくと、適当なのは(エ)しかない。ちなみに、pine for〜で「〜に憧れる」である。

(41)
正解:(イ)
The thing is that ~ 「問題は~ということだ」
この熟語を知らなかったとしても、内容的に合致するのは、これのみ。

(42)
正解:(ウ)
「人は日々の生活の中で多くの決断に直面する。そしてたいていそれらは矛盾を引き
起こす。」
第6段落の第2文に合致する。
(ア)は「多くの側面がわかっていない」が不適当。第6段落第1文を参照。
(イ)は「効果的に取り除くことができる」が不適当。第5段落第1文を参照。
(エ)は「自動的な除去システム」については述べられていないので不適当。本文に出てくる不協和を取り除こうとするものは意識的なもののみである。

このVの問題は他の大問と違い、時間をかけてしっかりと読めば解ける問題が多い。今回に関しては全問正解を目指したいところ。なので、いかにこのVに時間をかけれるかが大切だ。

【2】2018年近畿大学医学部の英語の講評

形式は去年度と全く同様である。

I(空所補充問題):難。選択肢の単語が難解であり、易しい問題で確実に取る必要あり。

Ⅱ(正文選択):難。文法的に間違えている選択肢があり、抜け目なく見る必要あり。ポイントはここで時間をかけすぎないこと。

Ⅲ(語句整序):易。文法の知識を駆使して入れていけば、あっさり終わる。全問正解するのが理想。

Ⅳ(長文空所補充):難。選択肢の単語が難解であり、これまた易しいところで確実に取りにいく。Ⅳは最後に余った時間でやるのが良い。この長文を読むのに時間をかけても、結局、点数が取れないとまずいので。

V(長文読解):標準。英文も標準であり、設問も標準。他の大問を踏まえて、全問正解が理想。

Ⅳが去年度よりも大幅に難化しているが、Vは去年度より易化している。どっちかが難化すれば、どっちかが易化するという傾向なのかもしれない。そこらへんの配慮は試験本番で柔軟に対応する必要がありそうだ。

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