こういった疑問に答えます。
本記事の内容
・受験英語とTOEICの違いとは
・TOEICの特徴とは
・TOEICはどう対策すべきか
この記事を書いている僕は予備校講師として受験英語の指導を10年以上してきました。現在はTOEICの試験の対策も行なっています。つまり、「受験英語→TOEIC」という流れで勉強・研究しています。
Contents
【1】受験英語と同じやり方でいいの?
『受験英語とTOEICは別物』です。
【2】受験英語とTOEICの違い
次の通りです。
・受験英語は「勉強」、TOEICは「訓練」
・受験英語は「精読」、TOEICは「事務処理能力」
・受験英語は「広い世界」、TOEICは「狭い世界」
上記の通りです。
同じ英語と言えど、受験英語とTOEICは全く別物と考えた方が良いです。では、一つ一つもう少し説明を加えていきます。
【3】受験英語は「勉強」、TOEICは「訓練」
受験英語は「勉強」です。受験英語では、次のように勉強するのが一般的なやり方です。
英単語・英熟語
↓
英文法
↓
構文把握
↓
長文読解
↓
英作文
きちんとした英語力をつけるのが受験英語です。つまり、コツコツと勉強していく必要があります。
一方で、TOEICは「訓練」です。いかに、パターン慣れしていくかが必要になります。オススメの勉強法は次の通りです。
TOEIC公式問題集
↓
TOEIC公式問題集
↓
TOEIC公式問題集
↓
TOEIC公式問題集
冗談でも、決して誤字でもなく、ひたすら「TOEIC公式問題集」を繰り返すことです。つまり、英語力をつけるというよりも、パターンに慣れるというのが最優先です。
このように、受験英語は「勉強」であり、TOEICは「訓練」です。全く違う試験と言えます。
【4】受験英語は「精読」TOEICは「事務処理能力」
受験英語は精読力が必要です。例えば、下線部和訳の問題では、構文把握力・未知の英単語の推測力など、頭を使って解いていきます。
一方で、TOEICはすべて選択肢の問題です。未知の英単語は「推測」というよりも「無視」です。それでも全体の意味がわかることが必要になってきます。
このことは、次の各試験の試験時間と問題数を見てみれば明らかです。
受験英語:試験時間90分、問題数35題
TOEIC:試験時間120分、問題数200題
受験英語は各大学によって変わってきますが、およそ、これくらいが一般的です。
このような受験英語は「精読力」、TOEICは「事務処理能力」が必要とされるんです。
【5】受験英語は「広い世界」TOEICは「狭い世界」
受験英語は「広い世界」です。具体的には下記の通りです。
・各大学によって試験の種類が異なる
・社会科学、経済学、自然科学など分野が様々
・出る範囲も偏っていない
上記の通りです。
受験英語は広い範囲を学ぶ必要があります。コツコツとした勉強が必要になります。きちんとした英語力をつける必要があります。
一方で、TOEICは狭い世界です。具体的には下記の通りです。
・試験の種類は一種類のみ。
・ビジネス英語が中心の分野
・出る文法範囲・表現・単語・パターンが決まっている
【6】英語の試験は格闘技と同じ
このように、受験英語とTOEICは全く違います。他にも、英検やTOEFLや英会話など、それぞれ全く別々に対策を練る必要があります。
例えるならば、英語の試験は格闘技のようなものです。
・受験英語=ボクシング
試験本番までコツコツと基礎能力を固める必要がある点で共通しています。また、大学別・階級別にやる点でも似ています。
・TOEIC=柔道
パターン、型にこだわる点で似ています。
・英検=相撲
英語の資格試験の王道といえば英検。格闘技の王道といえば相撲。
・英会話=総合格闘技
とにかくなんでもあり。伝わりさえすれば、ジェスチャーも文法も関係ないって点で似ています。
このように、同じ英語と言えど各試験によって種類や対策が全く異なるんです。
【7】今日からTOEIC対策しよう
ここまで読んでいただきありがとうございます。すでに述べたようにTOEICでは、公式問題集をやりこむことが大切です。下記から購入できるので、早速、買ってトライしてみてください。
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多分、受験英語で得点を取れている人も、意外とできないことにくじけるかもしれません。受験英語講師として、それなりの英語力をつけている僕でさえ、できませんでした。
そういうものです。受験英語とTOEICはそれくらいの違いがあるんです。受験英語の基礎体力があるのならば、あとはしっかりと訓練を積んでいけば、TOEICの点数は取れます。
引き続き、僕も頑張ります。