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【0】動画で解説
【1】speak/talk/tell/say の使い分け
結論から言いますね。
speak/talk は自動詞で、tell/sayは他動詞。また、speakは一方的に話し、talkは双方向で話す。tellは「人に伝える」ことに核心があり、sayは「発言内容」に核心があります。
・speak:自動詞。一方的に話す。
・talk:自動詞。双方向で話す。
・tell:他動詞。「人に伝える」が核心。
・say:他動詞。「発言内容」が核心。
ひとつひとつ説明していきますね。
・speak/talk
speakとtalkは同じ自動詞ですが、speakは「一方的に話す」場合で、talkは「双方向で話す」場合です。
例 I spoke about my dream.
「私は自分の夢について話した」
これは、一方的に話している場合ですよね。
例 We talked about our dreams.
「私たちは自分の夢について話し合った」
この場合は、双方向で自分の夢について語り合っている感じですよね。
このように、speakは「一方的」であり、talkは「双方向」ですね。
覚え方は、次の通りです。
・speak → スピーチ(speech)の語源はspeakと同じです。スピーチは一方的に話しますよね。あとは、スピーカー(speaker)も、もちろん一方的ですね。
・talk → 「アメトーク」という番組は、芸人さんたちと、司会の雨上がり決死隊が双方向で話している番組ですね。
最後に、次のクイズを考えてみてください。
[クイズ]
次の恋人は今後、結婚する?別れる?
He and she spoke sometimes, but rarely talked.
speakは「一方向」で、talkは「双方向」でしたね。なので、日本語訳は次のようになります。
「彼と彼女は一方が一方的に話しかけることはたまにあるが、一緒に話し合うことは滅多になかった」
こんな状況だと、今後別れる可能性が高いかもしれませんね。
・tell/say
tellとsayは同じ他動詞ですが、tellは「人に伝える」ことに核心があり、sayは「発言内容」に核心があります。
例 He told me the truth.
「彼は私に真実を話した」
tellは「人に伝える」が核心にあるので、次のような語法を取ります。
・tell+人+物
・tell+人+to〜
・tell+人+of〜
tell+人+物 は上記の例文で、tell+人+to〜 は次のような文です。
例 The teacher told me to study.
「先生は私に勉強するように言った」
tell+人+ofの例文も確認しましょう。
例 He told me of his father’s death.
「彼は父親の死について私に話した」
このように、tellは「人に伝える」が核心にあるので、目的語に「人」がくる語法を取りやすいです。
次に、sayの例文も確認しましょう。
例 He said that he was sick.
「彼は病気だと言った」
このように、tellとは違って目的語に「人」がきていませんね。これは「発言内容」に重きがあるからです。
もし、「人に」って言いたい場合は、〈say to 人 that〉というように、付け足します。例えば、次の通りです。
例 He said to me that he was sick.
「彼は私に病気だと言った」
このように、〈tell+人+that〉と〈say to 人 that〉といった感じで、かなり変わってくるんですよね。
・speakについての補足
最後に、speakについて補足です。
・原則:自動詞
・例外:speak+言語→他動詞
上記の通りです。
例文で確認しましょう。
例 I spoke about my dream.
「私は自分の夢について話した」
このように、原則、自動詞です。
例 I can speak English.
「私は英語を話すことができる」
このように、言語の場合は他動詞に変わるんです。
実際、speakを他動詞だと思っている人が多いです。その理由は中学生の頃に最初に「I speak English」と教わるからです。
最初に教わった方が原則だろうと思ってしまうわけです。
でも、あくまで原則、自動詞であり、例外的に言語の場合は他動詞になります。
【2】“speak/talk/tell/say” 以外の単語
“speak/talk/tell/say” 以外にも、次のような「言う」系の英単語があります。
・自動詞:refer
・他動詞:discuss、mention
それぞれ、例文を挙げていきますね。
・自動詞:refer
refer to 〜 という形で「〜に言及する」という自動詞です。
例 The teacher refered to the book.
「先生はその本に言及した」
ちなみに、refer to〜は「〜を参照する」って意味もあります。
例 I often refer to the dictionary.
「私はよくその辞書を参照する」
いずれにせよ、refer は自動詞です。
・他動詞:discuss、mention
まずは、discuss「議論する」の例文をみていきましょう。
例 We discussed the matter.
「私たちはこの問題について議論した」
このように、discussは他動詞になります。
次は、mentionの例文を挙げていきますね。
例 He mentioned the accident.
「彼はその事故のことを話した」
このように、mentionは他動詞です。
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル3の問題(5段階)
Which team will win is hard to ( ).
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) October 12, 2021
【3】tell型 と say型
最後に、tell型とsay型の話をしていきますね。
繰り返しになりますが、tellとsayのポイントを確認しておきましょう。
・tell:他動詞。「人に伝える」が核心。
・say:他動詞。「発言内容」が核心。
上記の通りです。
・tell型の動詞
そして、tell は「人に伝える」が核心なので、次のような型をとるという話をしていきました。
・tell+人+物
・tell+人+to〜
・tell+人+of〜
実は、tell以外にも、同じような型を取る動詞があるんです。
次の動詞はtellと同じ型をとる動詞です。
①tell「伝える」
②remind「思い出させる」
③convince「納得させる」
④persuade 「説得する」
⑤warn「警告する」
⑥notify「知らせる」
⑦inform「知らせる」
これらの動詞は、「tell型の動詞」と呼ばれ、tellと同じ型をとります。
一応、細かいことを言うと、informだけは、〈inform+人+to〜〉の型は取れません。
こうやって、整理することで、一気に覚える量が激減します。こういう工夫が必要ですね。
・say型の動詞
sayは「発言内容」が中心なので、次のような型を取るんでしたよね。
say(to+人)that 〜
このsayと同じ型を取る動詞が次の通りです。
① say
② suggest「提案する」
③ propose「提案する」
④ demand「要求する」
⑤ insist「主張する」
⑥ explain 「説明する」
これらの動詞は、あくまで「発言内容」に重きがあるので、〈say(to+人)that 〜〉の型をとります。
【4】まとめ
・speak:自動詞。一方的に話す。
・talk:自動詞。双方向で話す。
・tell:他動詞。「人に伝える」が核心。
・say:他動詞。「発言内容」が核心。
・自動詞:refer
・他動詞:discuss、mention
・tell型:〈tell+人+物〉〈tell+人+to〜〉
〈tell+人+of〜〉
・say(to+人)that 〜
・tellと同じ型をとる動詞:①tell「伝える」②remind「思い出させる」 ③convince「納得させる」④persuade 「説得する」⑤warn「警告する」⑥notify「知らせる」 ⑦inform「知らせる」
・sayと同じ型を取る動詞:① say② suggest「提案する」③ propose「提案する」④ demand「要求する」⑤ insist「主張する」⑥ explain 「説明する」
では、ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ
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