丸暗記英語からの
脱却。
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【TOEIC 勉強法】ディクテーションの効果とやり方を徹底解説します

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TOEIC学習者
TOEIC学習者
「TOEICの勉強をしようと思うけど、効果的な学習法がわからない。ディクテーションが良いと聞いたことがあるけど、どうなんだろうか?」

こういう疑問に答えます。

本記事の対象者

・TOEICの勉強を始める人

・ディクテーションのやり方を知りたい人

・TOEICの点数が伸び悩んでいる人

この記事を書いている僕は、英語講師として10年以上指導。「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに勉強・発信しています。現在は、TOEICの勉強・研究に力を入れています。

【1】TOEICのディクテーション勉強法の効果

ディクテーションとは、「英語の音声を聞いて書き取ること」です。

結論から言うと、効果は絶大です。具体的な効果として次の3つが挙げられます。

1.自分の弱点の発見

2.集中力が上がる

3.英文構造を意識できるようになる

上記のとおりです。

ひとつひとつ説明していきますね。

1-1.自分の弱点の発見

ディクテーションの1つ目の効果は「自分の弱点の発見」です。

たとえば、次のような自分の弱点がわかつてきます。

・単語/熟語が分からないのか

・発音を間違って覚えていたのか

・音がくっついて聞き取れなかったのか

・文法的な理解があいまいだったからか

上記のとおりです。

音がくっついて聞き取れないというのは、リダクションやリエゾンやリンキングなどの専門用語があるのですが、要するに次のようなものです。

・not at all→「ナラロー」

・check it out→「チェケラ」

・I told you→「トールジュー」

・That→「ザッ」

・what→「ワッ」

・What a→「ワラ」

このように、読める英語と音で理解できる英語のギャップがあるわけです。

1-2.集中力が上がる

ディクテーションの勉強法の2つ目の効果は「集中力が上がる」です。

なぜならば、ディクテーションをしようと思うと、必然的に一字一句聞き取ろうとするからです。

実際、ただリスニングだけしようとするときとでは、集中力が全く異なります。

たしかに、ディクテーションするのが面倒だからという理由で、集中して聞こうと思っても、どうしても集中力が落ちてしまったりするものです。

でも、ディクテーションをすれば、否が応でも集中せざるを得ない状況を作り出すことができます。

なので、ディクテーションの勉強法は効果的です。

1-3.英文構造を意識できるようになる

最後の3つ目の効果として、英文構造を意識できるようになります。

なぜならば、聞き取れないところを推測して書こうとし、その時に英文構造を意識して推測するようになるからです。

たとえば、「主語の次だから動詞が来るはずだから…」といった具合にして推測するようになります。

結果的に、このことが英語そのものの能力を伸ばすことにつながり、リスニング力ももちろん上がっていきます。

以上、3つのディクテーションの勉強法の効果について話していきました。

ここまでをおさらいしましょう。

1.自分の弱点の発見

2.集中力が上がる

3.英文構造を意識できるようになる

【2】ディクテーションの勉強法(手順編)

結論から言うと、次の5手順でやります。

1.時間内に解く

2.時間無制限で解く

3.ディクテーション

4.答え合わせ・分析

5.音読、シャドーイング

上記のとおりです。

ひとつひとつ説明していきますね。

2-1.時間内に解く

まずは、時間内に解いてください。

なぜならば、TOEICは1度しか音声が流れないので、設問の先読みだったり、集中力の取り方だったりと、そういう戦略が必要になってきます。

なので、まずは時間内に解くようにします。

2-2.時間無制限で解く

次にひととおり、解いたら時間無制限で解くようにします。

僕的には、Part1〜4までをまずは通しで解いて、そのあと、一題ずつ時間無制限で解くのが良いかなと思います。

なぜならば、すでに述べたとおり、TOEICは戦術の試験でもあるので、まずはひととおり通しでやったほうがよく、そこで答え合わせをしてしまうと、何がわからなかったのか不明瞭なので、時間無制限で解き直すのが良いです。

2-3.ディクテーション

問題の答えが出せたら、次はいよいよディクテーションです。

ポイントは、本当に限界っていうところまでやることです。

そうすることで、自分の聞き取れないところなどの弱点が明らかになります。

4.答え合わせ・分析

次に、答え合わせと分析をしていきます。

ポイントは、あくまで本文です。具体的には、ディクテーションが正確にできているかを確認します。

そして、そこから、次のうち、どこに弱点があったのかを明らかにします。

・単語/熟語が分からないのか

・発音を間違って覚えていたのか

・音がくっついて聞き取れなかったのか

・文法的な理解があいまいだったからか

5.音読、シャドーイング

最後に、復習として次の3つをやります。

・音読

・オーバーラッピング

・シャドーイング

上記のとおりです。

音読とは、音声を聞かずにテキストを見て音読することです。

オーバーラッピングとは、英文スクリプトを見ながら英語の音声を流して、音声に自分の英語をかぶせるようにして同時進行で発音するトレーニング法です。

シャドーイングとは、テキストを見ずに音声に少し遅れて、発音するトレーニングです。

シャドーイングについては、次の記事をご参照ください。

http://english-lab-japan.com/archives/1820

以上、ディクテーションのTOEIC勉強法の手順を解説していきました。

ここまでをおさらいしましょう。

1.時間内に解く

2.時間無制限で解く

3.ディクテーション

4.答え合わせ・分析

5.音読、シャドーイング

【3】ディクテーションの勉強法の注意点

結論から言うと、次の5つです。

1.一回一回止めない

2.スペルは気にしない

3.長くやりすぎない

4.TOEICの教材を使う

5.Part1と2をやる。理想はPart3と4も

上記のとおりです。

ひとつひとつ説明していきますね。

3-1.一回一回止めない

一つ目の注意点は、一回一回止めないことです。

なぜならば、それだと前に全然進まないからです。また、リスニングのリズムを失いがちです。

実際、一回一回止めてやっていると、一つの文章をやるのに何時間もかかることになりかねません。

なので、通しでやることが大切です。

3-2.スペルは気にしない

2つ目の注意点は、スペルを気にしないことです。

なぜならば、スペルまで正確にやろうとすると、圧倒的に時間をとられます。それに、TOEICでは英語を書かせる問題はないので、書けるようにする必要はありません。

3.長くやりすぎない

3つ目の注意点は、長くやり過ぎないことです。

もちろん、できる限りは、書けるまでやった方が良いのですが、限度は決めておいた方が良いです。

そうしなければ、一向に前に進まないですし、特に最初のうちは知らないから聞き取れないってことも多いからです。

3-4.TOEICの教材を使う

4つ目の注意点は。TOEICの教材を使うことです。

なぜならば、TOEICのパターンに慣れるためです。

実際、どの試験もパターンというのがあるものです。そのパターンに慣れていると圧倒的にリスニングしやすくなります。

なので、どうせディクテーションするならば、TOEICの教材を使った方が効果的です。

5.Part1と2をやる。理想はPart3と4も

5つ目の注意点は、Part1〜2はディクテーションするのは当然ですが、できればPart3と4もやるのが理想です。

Part1〜2は英文が短いので、ディクテーションに取り組みやすいものの、Part3〜4は英文が長いので、結構大変です。

しかし、すでに述べたように、ディクテーションの効果は絶大であることを考えると、Part3〜4もディクテーションをしっかりするのが理想です。

以上、ディクテーションの勉強法の注意点を5つ紹介していきました。おさらいしましょう。

1.一回一回止めない

2.スペルは気にしない

3.長くやりすぎない

4.TOEICの教材を使う

5.Part1と2をやる。理想はPart3と4も

【4】おすすめの教材

では、実際に勉強を始めていきましょう。

おすすめの教材を3つ紹介していきますね。

・世界一わかりやすいシリーズ

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このシリーズでは、各Partごとの解き方が解説されており、またTOEICのパターンを学ぶことができるので、おすすめです。

・TOEIC公式問題集

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TOEICには過去問が存在しませんが、この問題集が最も試験の本番に近いと言えます。

なぜならば、TOEICの本番の試験を作成している会社が作成している問題集なので、必然的に本番に近い問題になります。

・スタディサプリTOEIC

スタディサプリ ENGLISH まずは無料体験!

こちらはリクルートが運営しているアプリです。

スマホですべて完結するので、取り組みやすいです。また、ディクテーション機能も付いているので、おすすめです。

http://english-lab-japan.com/archives/2049

・おわりに

以上、TOEICのディクテーションの勉強法の効果ややり方などを解説していきました。

ぜひ、今回紹介した勉強法や参考書を活用して、目標点数を突破してください。

Good luck!

ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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