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https://youtu.be/yK2WJjKr11g
英語の発音やリスニングに、こんな悩みはありませんか?
• ネイティブの発音が速すぎて聞き取れない
• 単語の音がつながって聞こえる
• 自分の発音が通じないことがある
こうした悩みの根本にあるのが、「シラブル(音節)」の理解不足です。
今回は、英語の発音とリスニングに直結する「シラブル」という概念について解説します。
この記事を読むことで、
• 発音の仕組みが見えるようになる
• リスニングの聞こえ方が変わる
• 音のまとまりを意識して学習できるようになる
といった効果が得られるはずです。
英語の音の構造を根本から理解したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【1】英語と日本語の「シラブル」の違い

まず大前提として、日本語と英語では「音のまとまり方」が大きく異なります。
日本語は「子音+母音」のセットが基本で、すべての音がほぼ同じ長さで発音されます。
一方、英語は「母音を中心とするかたまり」で音が構成され、そこに複数の子音が前後に連結します。
たとえば、
「spring」という単語を日本語の感覚で「ス・プ・リ・ン・グ」と分解してしまうと、正しい英語の音からズレてしまいます。
英語ではこの単語は「spring」=1シラブルで発音されます。母音 “i” を核とし、複数の子音が連なる構造です。
【2】シラブルの具体例で音のまとまりをつかむ

ここからは、シラブルの数ごとに単語例を見ていきます。
日本語の感覚との差に注目してください。
■1シラブルの単語
単語
|
発音カタカナ
|
シラブル分割
|
spring
|
スプリング
|
spring
|
glass
|
グラス
|
glass
|
world
|
ワールド
|
world
|
month
|
マンス
|
month
|
→ 日本語では複数の音に分けて感じるこれらの単語も、英語ではすべて1つの音のかたまりとして発音されます。
■2シラブルの単語
単語 | 発音カタカナ | シラブル分割 |
---|---|---|
police | ポリス | po・lice |
doctor | ドクター | doc・tor |
hotel | ホテル | ho・tel |
→ 日本語よりもシラブル数が少ない傾向があり、リズムも異なります。
■3シラブルの単語
単語
|
発音カタカナ
|
シラブル分割
|
computer
|
コンピューター
|
com・put・er
|
important
|
インポータント
|
im・por・tant
|
family
|
ファミリー
|
fam・i・ly
|
history
|
ヒストリー
|
his・to・ry
|
different
|
ディファレント
|
dif・fer・ent
|
beautiful
|
ビューティフル
|
beau・ti・ful
|
telephone
|
テレフォン
|
tel・e・phone
|
celebrate
|
セレブレート
|
cel・e・brate
|
→ 曖昧母音や連結が多く、日本語のように1音1音を分けて発音すると不自然になります。
■4シラブル以上の単語
単語 | 発音カタカナ | シラブル分割 |
---|---|---|
education | エデュケーション | ed・u・ca・tion【4シラブル】 |
international | インターナショナル | in・ter・na・tion・al【5シラブル】 |
university | ユニバーシティ | u・ni・ver・si・ty【5シラブル】 |
→ 音のリズムと強弱が重要になり、「弱く・速く」発音される部分も多く含まれます。
【3】なぜシラブルを意識する必要があるのか

英語の発音で重要なのは、「いかに相手に伝わるか」。
そのカギが、シラブルにあります。
例えば「strong(ストロング)」という単語。
日本語で「ス・ト・ロ・ン・グ」と5音に分けると、英語の音からはかけ離れてしまいます。
英語では「strong」は1シラブルです。
この違いを理解していないと、
・正しい発音ができない
・ネイティブの発音についていけない
・リスニングがうまくいかない
といった問題が起こります。
つまり、発音とリスニングの両方の力を伸ばすには、「音を正しくまとめる感覚」が不可欠なのです。
【4】まとめ:音の「かたまり感覚」を育てよう

英語のシラブル構造は、日本語とまったく異なります。
日本語のように1音1音を均等に区切る感覚から脱し、「どこで音がまとまっているのか」を捉えることが重要です。
そのためには、
• 子音が連続する単語に慣れる
• 母音を核にした音のかたまりを意識する
• 英語らしいリズムに耳を慣らす
といった練習が有効です。
シラブルを理解することは、単なる知識ではなく、「英語の音に慣れる」ための第一歩。
発音もリスニングも、シラブルから見直すことで、飛躍的に伸びていきます。
今日のまとめ
• 英語と日本語ではシラブル(音節)の構造が根本的に異なる
• 日本語のように区切る発音は、リスニングと発音の障害になる
• 単語のシラブル数を正しく捉えることで、音の感覚が変わる
• リスニング力・発音力は「音のまとまり」を意識することで向上する
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