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【英語】to不定詞の副詞用法の訳は8つある!【by英語講師】

動画で解説

to不定詞の副詞用法の訳

今回はto不定詞の副詞用法です。

その前に、準動詞の全体像を確認しておきましょう。

準動詞の全体像は、次の表の通りです。

  to ing p.p. SOCMV
名詞用法 動名詞 × SOC ~すること
形容詞用法 現在分詞 過去分詞 CM(名詞修飾) 名詞にかかるだけ
副詞用法 分詞構文 分詞構文 M(名詞以外修飾) いろいろ

名詞用法は「〜すること」、形容詞用法は「前の名詞にかけるだけ」といった具合に1つの意味に決まりました。

・名詞用法:「〜すること」

・形容詞用法:「前の名詞にかけるだけ」

非常にシンプルですよね。

でも、副詞用法だけは1つに決まらないのです。ちょっとメンドーなんですよね。では、今回は不定詞の副詞用法に関して話していきます。

初めに言っておきます。不定詞の副詞用法は厄介です。というのも、合計で8個の意味があるんです。具体的には、「目的」「条件」「感情の原因」「判断の根拠」「結果」「程度」「形容詞の意味の限定」「独立不定詞」です。

[不定詞の副詞用法の訳]
①目的「〜するために」
②条件「〜すれば」
③感情の原因「〜して」
④判断の根拠「〜するなんて」
⑤結果
⑥程度(too〜to…、〜enough to…、so 〜 as to…)
⑦形容詞の意味の限定
⑧独立不定詞

こんなにあるんですよね。でも、多くの人が意外と知らないんです。だいたい適当に「目的」で訳す人が多いです。まぁ、たしかに、不定詞の副詞用法は「目的」であることが多いので、それで、うまくいく場合も多いと思います。でも、そんなギャンブル的な訳し方は危険過ぎですよね。しっかりと8つ覚えて、判断していく必要があります。

さて、その判断の仕方ですが「形」から判別していきます。

「形」から日本語訳を判別する。

多くの人が日本語訳から判別しようと頑張っています。でも、日本語訳からだと不正確ですし、一回一回訳して判断していくのは時間もかかって非効率です。

それよりも、形から判別していったほうが、より正確により速く訳すことができます。

では、1つ1つ説明していきましょう。

1.目的「〜するために」

to不定詞の副詞用法には「目的」の意味があります。

To pass the exam,I studied hard.
試験に合格するために一生懸命勉強した」

まずは、「I studied hard」がSVMの第1文型です。そして、「SVの前のかたまりは全体で副詞」というルールがあります。よって、「To pass the exam」は不定詞の副詞用法だとわかります。

・「I studied hard」がSVMの第1文型

・「SVの前のかたまりは全体で副詞」

・「To pass the exam」は副詞用法だとわかる

では、次になぜ、「目的」なのか?という話に移りましょう。実は、文頭の不定詞の副詞用法は「目的」か「条件」というルールがあるんです。

文頭の不定詞の副詞用法 → 「目的」「条件」

実は、このようなルールがあるんですよね。「目的」か「条件」かは、正直文脈勝負になります。

ただし、9対1くらいの割合で、ほとんど「目的」です。ですから、まずは「目的」で訳して、もし、意味的におかしかったら「条件」で訳してみるといいと思います。

また、このルールはあくまで次のようなルールです。

文頭の不定詞の副詞用法 → 「目的」「条件」

何が言いたいのかというと、文頭にあれば必ず「目的」か「条件」なのです。

でも、その逆は言えないということです。つまり、「目的」「条件」だからと言って、必ずしも文頭にある必要はありません。文末にある時も、「目的」「条件」になり得るのです。

例えば、先の例文は次のように書くこともできるのです。

例 I studied hard to pass the exam.
試験に合格するために一生懸命勉強した」

このように文末にあっても「目的」で訳す場合はあるのです。

2.条件「〜すれば」

to不定詞の副詞用法には、「条件」の意味もあります。

To hear her speak,you would take her for a foreigner.
彼女が話すのを聞けば、あなたは彼女を外国人と思うだろう」

「条件」の判別方法は先の「目的」で示した通りです。改めて確認しておきましょう。

文頭の不定詞の副詞用法 → 「目的」「条件」

今回も文頭にあるので「目的」「条件」と考えることができますね。

そして、前述した通り、殆どの場合が「目的」です。まずは「目的」で訳してみるのが鉄則です。

でも、今回もし「目的」で訳すと…「彼女が話すのを聞くために、あなたは彼女を外国人と思うだろう」は意味不明ですよね。

よって「目的」は変だなと考えて、「条件」で訳してみるのです。すると…「彼女が話すのを聞けば、あなたは彼女を外国人と思うだろう」と訳せて、自然な日本語ですよね。

改めて流れを確認しておきしよう。

不定詞が副詞の位置にある

不定詞の副詞用法と判断

不定詞の副詞用法は⑧つ。

文頭にある場合は「目的」か「条件」

まずは「目的」で訳してみる。

意味不明な日本語であれば…

「条件」で訳す。

以上、このような流れで判断していきます。この「条件」なんかは頻度的にはかなり低いので「条件」というのが知らないと、いざ出てきたときに対応できなくなります。やはり、しっかりと8つの意味があることを理解して、形から判別していく必要があります。

ちなみに、この「条件」の訳は仮定法の部分にも登場します。詳しくは次の記事をご参照ください。

仮定法の目印はifではない!?【0】動画で解説 https://youtu.be/N7qgoJGqc78 【1】ifは仮定法の目印ではない 仮定法の目印って...

3.感情の原因(〜して)

to不定詞の副詞用法には、「感情の原因」があります。

例 I am happy to hear the news.
「私はその知らせを聞いて幸せです」

「I am happy」がSVCの第2文型です。そして、「to hear the news」はMになり、かける名詞もいないので、副詞用法だとわかります。さて、この副詞用法は8つのうちのどれか?「感情の原因」です。その判別方法は直前に「感情」があることです。

直前に感情→感情の原因

先の例文で確認しましょう。

例 I am happy to hear the news.
「私はその知らせを聞いて幸せです」

「to hear the news」の前に、happyという感情がありますよね。よって「感情の原因」になるんです。このように直前に感情→感情の原因という判別方法になります。

ただ、これをほぼ熟語的なノリで覚えている人も多いのではないでしょうか?というか、おそらく大半はそうじゃないだろうか?すなわち、

・be happy to〜:「〜して幸せ」

・be sad to〜:「〜して悲しい」

・be surprised to〜:「〜して驚く」

こんな具合にして。まぁ、でも自分的には、このやり方はおススメしません。ひとつひとつ覚えていくよりも、それを抽象化して、「直前に感情→感情の原因」とやった方が効率が良いし、頭も整理できます。

4.判断の根拠「〜するなんて」

to不定詞の副詞用法には、「判断の根拠」もあります。

例 He must be stupid to do such a thing.
「彼はそのようなことをするなんて愚か者に違いない」

まずは不定詞の副詞用法であることを確認です。「He must be stupid」はSVCの第2文型。「to such a thing.」はMになり形容詞か副詞。しかし、「stupid」は形容詞であり、かかる名詞がないので、副詞用法だとわかります。ここまでは大丈夫ですね。

次は、これを「判断の根拠」だと判別する方法は、「直前に判断」があることです。

「直前に判断」→判断の根拠

今回は直前に「must be =〜に違いない」がありますよね。よって、「判断の根拠」と判別します。

5.結果

to不定詞の副詞用法には、「結果」もあります。

例 He grew up to be a doctor.
「彼は成長して医者になった

まずは不定詞の副詞用法であることを確認しましょう。「He grew up」はSVの第1文型です。よって、以下はMになりますが、かかる名詞がありません。よって、「to be a doctor」は不定詞の副詞用法になります。

次に、「結果」であるかどうかなのですが、原則、文脈判断になります。

「結果」は文脈判断

多くの場合、「目的」か「結果」で迷うことになります(他は形的にあり得ないので)。

そして、多くの場合が「目的」です。「目的」の方が可能性が高いので、まずは、そっちで訳してみます。

すると今回の例文だと「医者になるために成長した」は意味不明ですよね。よって、「目的」ではなくて「結果」だなと判断します。つまり、「彼は成長して(その結果)医者になった」と訳します。

一応、補足として、不定詞の副詞用法の「結果」は熟語的なものが多いんです。

例えば、次の通りです。

① 「,never to 不定詞」:「~し、そして二度と・・しなかった」

例 He graduated from the university, never to come back.
「彼はその大学を卒業し、二度と戻ってくることはなかった」

②「only to 不定詞」:「~し、結局は・・しただけだった」

例 I arrived at the station, only to find that train had already left.

「私は駅に到着したが、結局は電車が発車してしまったのが分かっただけだった。」

③ awake(wake up) to〜「目覚めると〜」

例 I awoke to find myself in a hospital.
「目を覚ますと、(結果)病院にいることに気付いた」

④ grow up〜「成長して〜」

例 He grew up to be a doctor.
「彼は成長して医者になった」

以上、ここまでをまとめると、不定詞の副詞用法の「結果」は、原則文脈勝負になります。大抵、「目的」と「結果」で迷うことになり、多くの場合は「目的」で訳せる。そして、「結果」は熟語チックなものが多いということでした。

6.程度(too〜to…、… enough to ~ 、so 〜 as to…)

to不定詞の副詞用法には、「程度」もあります。

こちらは、次の3つの熟語しかありません。

・too〜to…

・… enough to ~

・so 〜 as to…

では、1つ1つ例文を使いながら解説していきましょう。

・too〜to…

too〜to… で「あまりに~なので…できない」って意味です。

例 She is too busy to go to the movies.
(彼女は忙しすぎて映画に行くことができません)

too~to…は「あまりに~なので…できない」という意味です。to以下の動詞は否定の語句がないのに、否定の意味になるのがポイントです。

また、この書き換え表現として、so~that…で書き換えれます。

・She is too busy to go to the movies.

・She is so busy that she can’t go to the movies.

・… enough to ~

「… enough to ~ 」は「~するほど十分に…」「十分…なので~できる」という意味になります。

例 You are old enough to get your driver’s license.
「あなたは運転免許をとるのに十分な歳です。」

… enough to ~構文は,so … that ― can ~を用いて書き換えが可能です。

・You are old enough to get your driver’s license.

・You are so old that you can get your driver’s license.

・so 〜 as to…

so ~ as to do は、「~なので…」「…するほど~」って意味になります。

例 He was so angry as to be unable to speak.
「彼はとても怒っていてものも言えなかった」

以上、「程度」の熟語を3つ挙げていきました。

7.形容詞の意味の限定

to不定詞の副詞用法には、「形容詞の意味の限定」もあります。

例 This river is dangerous to swim in.
「この川は泳ぐのに危険です」

まずは不定詞の副詞用法であることを確認しましょう。「This river is dangerous 」がSVCの第2文型ですね。そして、以下はMになり、dangerousは形容詞なので、かかる名詞がありません。よって、「to swim in.」は副詞用法です。

次に、「形容詞の意味の限定」の判別方法ですが、これは直前に形容詞があるというのが一番の根拠になります。

直前に形容詞→「形容詞の意味の限定」

まぁ、なんせ「形容詞の意味の限定」なので、直前に形容詞がある必要がありますよね。

さらに、もう一つ、この用法には大きな特徴があります。「to swim in.」の目的語がないですよね。さらに、その欠けた目的語は主語の「This river」と一致します。このように欠けた目的語が主語と一致しているのです。すごい特徴的ですよね。

ちなみに試験では、「to swim in.」の部分が空所補充になっていて、解答する問題です。

例えば、次のように。

[問題]
This river is dangerous to ( ) .
⑴swim in ⑵swim

このような問題を出されると、多くの人が⑵を選んでしまうのです。なんせ⑴swim in は、inの後ろが欠けているのが気持ち悪く見えてしいまい、なかなか答えに選べないわけです。しかし、すでに説明した通りで、答えは⑴swim in になります。

以上、形容詞の意味の限定の特徴として、目的語が欠けて、その欠けた目的語が全体の主語とイコールであるというものです。この例文だけだとあまりピンと来ていないかもしれませんので、もうすこし例文を挙げておきますね。

〈形容詞の意味の限定の例文集〉

例 This book is easy to read.
「この本は読むのが簡単だ 」

例 This math problem is hard to figure out.
「この数学の問題は解くのが難しい」

例 This bag is convenient to carry things in.
「このかばんは物を入れて持ち運ぶのに便利だ」

どの例文も直前に形容詞が来ていて、欠けた目的語が全体の主語と一致しているのをご確認ください。

8.独立不定詞

to不定詞の副詞用法には、「独立不定詞」もあります。これは「熟語」のみです。この熟語はいくつかあるのですが、次の熟語を覚えておけば十分です。

・to be frank with you(率直に言えば)

・to be honest(正直に言うと)

・to begin with(まず、そもそも)

・to make matters worse(さらに悪いことに)

・to tell (you) the truth(本当のことを言うと)

・needless to say(言うまでもなく)

・strange to say(奇妙なことに)

・so to speak(いわば)

以上、不定詞の副詞用法の8つの見分け方を示していきました。

 まとめ

・不定詞の副詞用法の訳し方
①目的「〜するために」
②条件「〜すれば」
③感情の原因「〜して」
④判断の根拠「〜するなんて」
⑤結果
⑥程度(too〜to…、〜enough to…、so 〜 as to…)
⑦形容詞の意味の限定
⑧独立不定詞

・判別方法
文頭→「目的」or「条件」
直前に感情→「感情の原因」
直前に判断→「判断の根拠」
直前に形容詞・欠けた目的語が主語と同じ→「形容詞の意味の限定」

・その他は熟語で対処。「結果」も熟語チックなものが多いが、そうでない場合は「目的」と迷うものの、大抵は「目的語」で訳してみる。それで意味不明だったら「結果」。

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