こういう疑問に答えます。
本記事の内容
・聞くだけの勉強法では「TOEIC公式問題集」を使う
・聞くだけの勉強法の3つの手順
この記事を書いている僕は、英語講師として10年以上指導。現在も「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに勉強・発信しています。僕自身、1日合計3時間以上はスキマ時間でリスニングしています。
Contents
【1】TOEIC公式問題集を聞くだけの勉強法
聞くだけの勉強法で使うのは、「TOEIC公式問題集」だけです。
なぜならば、TOEIC公式問題集が最も本番の試験に近いからです。
公式問題集は、試験を作っている会社が出版しています。いわば、「過去問」みたいなものなのです。
実際、本番の試験でも、TOEICの公式問題集と似たパターンが頻出します。
よくある質問:TEDなどのアプリでも良いのではないか?
「公式問題集以外にも、他のアプリなどで音声を聞いた方が良いのではないか?」という疑問があると思います。
そういった疑問もあると思いますが、TOEIC公式問題集だけでOKです。
なぜなら、TOEICのパターンに慣れるために、何度も聞く必要があるからです。
TOEICは「パターンの試験」と言われるくらいに、パターンがほとんど決まっています。ですから、このパターンを体に馴染ませるために、TOEIC公式問題集だけを使います。
実際、僕は毎日、家から駅までの時間や他のスキマ時間で、TOEIC公式問題集を聞いているだけです。
昔は、CNNの音声を聞いていましたが、リスニング力はほとんど上がりませんでした。
よくある質問②:リーディングに対応できないのでは?
「聞くだけの勉強法で、リーディングの対策はどうするのか?」という疑問があると思います。
安心してください。最新のTOEIC公式問題集5では、リーディングも音声で聴けるようになりました。
以前までは、リーディングの箇所だけは、TOEIC公式問題集を音読して復習するしかありませんでした。
しかし、現在は、リーディングも聞くだけで勉強できるようになったのです。
なので、聞くだけのTOEIC勉強法で使う教材は、「TOEIC公式問題集」です。
【2】聞くだけの勉強法の3つの手順
繰り返しになりますが、使う教材は「最新のTOEIC公式問題集」です。
次の3手順で進めていきます。
① 実際に解いて答えあわせをする
↓
② オーバーラッピング
↓
③ スキマ時間で聞くだけ
上記の通りです。基本的に、「聞くだけの勉強法」に持っていくには、①と②の過程を通る必要があります。
1つ1つ解説していきますね。
① 実際に解いて答えあわせをする
まずは真剣に解いてください。真剣に解くからこそ、記憶に残りやすいものです。
実際、僕の場合は時間内に解いてから、時間無制限で解きました。リスニングの箇所では、問題が解けても全文が聞けるまで、答えあわせをしませんでした。
「これ以上は、もう聞き取れない」って段階になったら、答えあわせをします。この答えあわせも、ただ解答するだけでなく、わからなかった英単語や表現を確認していきます。
まずは、ここの部分をしっかりとやることが大切です。
なぜならば、ここをしっかりとやることで、後々の「聞くだけの勉強法」が効果が出るからです。
実際、僕はこの部分だけで、1回分で10時間くらいは使ったと思います。
それくらい大切な部分です。
② オーバーラッピング
次に「オーバーラッピング」に移ります。
オーバーラッピングとは「英文を見ながら流れる英語音声と同時に発音していく方法」です。
まずは、これをリスニングとリーディングを合わせて、最低10回はやります。
実際に、発音する事で、眠くなりませんし、英語の発音やリズムを身につけることができます。
僕も、リスニングとリーディングの部分を合わせて、10回はしました。
意外とキツイと思われがちですが、実際、やってみると、そんなにきつくありません。
コツは、話し手になりきって発音することです。そうすると、なんか気持ちが乗ってきます。
③ スキマ時間で聞くだけ
いよいよ、ここまできたら、あとはとにかく「聞くだけ」です。スキマ時間をできるだけで、使って聞きます。
例えば、次のような時間を活用してみてはいかがでしょうか?
・家から駅までの歩いている時間
・電車の通勤・通学時間
・授業/仕事が始まるまでの時間
・昼休憩の食後
このように、スキマ時間を積み重ねていくと、あっという間に何時間にもなります。「塵も積もれば山となる」ですね。
これを毎日継続すれば、実力がつくのは明らかですよね。
実際、僕の場合は、「家から駅までの時間」や「昼休みの間」など、1日合計したら、数時間は毎日聞いていることになります。
やはり、聞くだけだと、どんな場所でもできるので、取り組みやすいものです。
【3】 「聞くだけ勉強法」の3つのコツ
最後に、「聞くだけ勉強法」のコツをお話ししていきます。
・なるべくシャドーイングする
・1.3倍速で聞く
・歩きながら聞く
上記の通りです。1つ1つ解説していきますね。
・なるべくシャドーイングする
できるならば、「聞くだけ」よりも「シャドーイング」することをおすすめします。
シャドーイングとは、「音声に少し遅れて、かぶせるようにうに、真似して発音する方法」です。
シャドーイングの勉強法を進める理由は次の通りです。
・リズムや発音が身につきやすい
・無意識にも集中して聞くことができる
やはり、ただ聞いているだけよりも、リズムや発音が身につきやすいです。
また、「聞くだけ」だと、どうしても違うことを考えてしまいがちです。
シャドーイングをしている間は、発音しなければいけないので、嫌でも音声を無意識にも聞き取るようになります。
なので、シャドーイングをすることをお勧めします。
でも、こういう話をすると、次のような質問をする人がいます。
・シャドーイングは周りの目が気になる
・うまくシャドーイングできない
たしかに、こういう疑問があるのは、わかります。
その場合は、実際に発音するのではなく、「唇を動かすだけ」でOKです。
唇を動かすだけでも、十分、効果はあるので安心してください。
・1.3倍速で聞く
等倍速よりも、1.3〜1.5倍速で聞くようにしてください。
なぜならば、そうすることで、本番の試験の音声がゆっくり聞こえるようになるからです。
例えば、マラソンの世界では、高地の酸素が薄いところでトレーニングをするようです。
こうすることで、TOEIC本番の時に、酸素が多くあるように身体が感じるからです。
これと同じで、普段は1.3〜1.5倍速で聞くことで、TOEIC本番はゆっくり感じます。
実際、僕も、1.5倍速で最近は聞いていますが、等倍速で聞いてみると、めちゃくちゃスローに聞こえます。
ちなみに、1.5倍速よりも速くすると、音が壊れるので、やめてください。1.3〜1.5倍速でも、十分、TOEIC本番ではゆっくり聞こえます。
・歩きながら聞く
椅子に座って、「聞くだけ」よりも「歩きながら聞く」ことを、おすすめします。
なぜならば、眠くならず集中力を保てるからです。
実際、僕も、駅までの時間は集中してリスニングできます。
時には、用事もないけど、ただリスニングする為だけに、ウオーキングすることもあります。
実際、歩きながらリスニングしていると、1時間くらいなあっという間に過ぎます。
もし、これが机の上の1時間だと、たぶん耐えられません。
このように、勉強は、いかに工夫していくかが大切です。
【4】☆ まとめ ☆
以上、「聞くだけのTOEIC勉強法」について説明していきました。
ここまでをおさらいしましょう。
・最近のTOEIC公式問題集を活用する
・リーディングの部分の音声も使う
・手順は「解く→解答→オーバーラッピング→スキマで聞くだけ」でやる
・できれば、唇を動かすだけでもシャドーイングする
・1.3倍速で歩きながら聞くのがおすすめ
ぜひ、この勉強法でTOEICの目標点を獲得してください。
TOEICの公式問題集は、約3000円と高額です。しかし、上記で説明してきたように、何度も何度も繰り返し活用して、やり込むものです。
色々なテキストに手を出してお金をたくさん払うよりも、ずっとコスパが高いです。
さっそく、TOEIC公式問題集を購入して、「聞くだけ勉強法」を実践しましょう。
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
また、TOEIC学習法の無料メルマガも開始しました。ぜひ、間違えた方向に学習して時間とエネルギーを無駄にしたくない人は、ぜひご登録ください。