こういう疑問に答えます。
本記事の内容
・TOEIC公式問題集のリスニングの勉強法
・TOEICの試験の性質
この記事を書いている僕は、英語講師として10年以上指導。
現在も「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに勉強・発信しています。
Contents
【1】TOEIC公式問題集のリスニングの勉強法
まずは、TOEICの最新の公式問題集を購入してください。少し高めですが、いわば過去問みたいなものなので、TOEICの勉強には必須の教材です。
まずは、最新の公式問題集の1回分を次の手順で解いていきます。
① 本番と同じ制限時間で解く
↓
② 時間無制限で解き直す
↓
③ 答え合わせ
答え合わせのところで、きっちりと解説を見ながら、間違えた箇所を中心に理解していきます。
おそらく、この過程で10時間くらいは覚悟した方がいいかもしれません。もちろん、この勉強法は、現状の英語力によっても変わってきますが、これだけで1日はつぶれると思います。
【2】リスニングの勉強法(5パターン)
一般的に、リスニングの勉強法は次の5つがあります。
・リスニング:音声を聞く
・ディクテーション:聞こえてくる音声を書き取る
・リピーティング:音声を止めながら、聞こえてくる音声を発音する
・オーバーラッピング:英文を見ながら、聞こえてくる音声と同時に発音する
・シャドーイング:英文を見ないで、聞こえてくる音声に少し遅れながら発音する
1つ1つ、それぞれの勉強法を解説していきますね。
・リスニング
リスニングは名前の通り、ただ聞くだけではあります。
ポイントとしては、しっかりと聞き取れるまで聞くことです。
というのも、多くの人が一回だけ聞いて、すぐに答え合わせをしてしまいます。それだと、何が聞き取りづらかったのがわかりません。
何度も何度も聞くことで、聞き取れない箇所を明確にしていき、改善していくことが大切です。
・ディクテーション
ディクテーションは、聞こえてくる音声を、一字一句、書き取ることです。正直言ってしんどいです。
でも、これをする事で、どの音声が聞き取れていて、聞き取れないのかが明確になります。
・リピーティング
音声を止めながら、聞こえてくる音声を発音する方法です。
これに関しては、正直、僕的には、やらなくて良いかなぁと思います。というのも、一回一回、停止したり再生したりするのは、かなりしんどいです。
たしかに、リピーティング用の教材として、音声が、ポーズしてくれる機能があれば活用できます。
でも、TOEIC公式問題集の音声には、そのような機能はありません。
ですから、少なくとも、TOEIC公式問題集を使って、リスニングの勉強をするならば、「リピーティング」は省いた方が良いです。
・オーバーラッピング
英文を見ながら、聞こえてくる音声と同時に発音する方法です。
コツは次の通りです。
・音声の人になりきる
・リズムや発音や強弱を完全に真似る
こうすることで、自然と英語の場面を想像したり、英語のリズムなどが身体に染み込んできます。
・シャドーイング
英文を見ないで、聞こえてくる音声に少し遅れながら発音する方法です。
はっきり言って、初心者の人には難しいです。
一般的には、声を出すよう指導されますが、そこまでやらなくても構いません。唇だけ動かすだけでも問題ありません。それで十分に効果は出ます。
ですから、特に初心者の方は声を出せるまでやっていると、前に進みませんから、唇を動かすだけでも構いません。
そうすれば、外で歩いているときなどでも、実践できるので、おススメです。
【3】TOEIC公式問題集のリスニングの勉強法(復習編)
先に説明したリスニングの勉強法は、TOEIC公式問題集で活用していきましょう。
TOEICでは、Part1〜4がリスニング問題です。
それぞれの問題はざっくりと次のような感じです。
・Part1:写真描写問題
・Part2:応答問題
・Part3:会話問題
・Part4:説明文問題
1つ1つ勉強法も含めて、解説していきますね
・Part1:写真描写問題
1枚の写真を見ながら、4つの英語音声を聞き、写真に最もあっている選択肢を選びます。
[勉強法]
① リスニング (完全に聞き取れるまで何度も聞く)
↓
② ディクテーション(一字一句、もう聞き取れないという限界までやる)
↓
③ 答えあわせ
・Part2:応答問題
短い英文を聞いた後に、その英文の返答を3つ聞きます。その中から適切なものを選びます。
[勉強法]
Part1と同じです。
①リスニング(完全に聞き取れるまで何度も聞く)
↓
② ディクテーション(一字一句、もう聞き取れないという限界までやる)
↓
③ 答えあわせ
・Part3:会話問題
2〜3人の英会話を聞いた後に、設問に答える問題です。
[勉強法]
①リスニング(完全に聞き取れるまで何度も聞く)
↓
② 答えあわせ
↓
③ オーバーラッピング
↓
④ シャドーイング
・Part4:説明文問題
1人の人物のスピーチの後に、設問に答える問題。
[勉強法]
Part3と同じです。
①リスニング(完全に聞き取れるまで何度も聞く)
↓
② 答えあわせ
↓
③ オーバーラッピング
↓
④ シャドーイング
以上、基本的に、このようにやっていけば確実にリスニング力がついていきます。
あとは、スキマ時間にひたすら聞きまくることが大切です。
ただ聞いているだけだと、聞き流してしまいがちなので、できればシャドーイングをしながらが理想です。
【4】公式問題集以外のおススメ教材
TOEICは「パターン」の試験と言われています。
TOEICはビジネス英語です。ある程度、出るパターンが決まっています。
そして、このパターンを知っていると、リスニングするのも、ずっと楽になります。
なんせ、次の展開が予想できますからね。
もちろん、TOEIC公式問題集を繰り返しやることで、自分でパターンをあみだすことは可能です。
でも、それはあまりにも時間とエネルギーがかかります。費用対効果が悪いです。
そこで、おススメしたいのが「スタディサプリTOEIC」というアプリです。
【スタディサプリ ENGLISH】
このアプリでは、「パターン別」に講義が進んでいき、自然とパターンが身体に染み付いていきます。ぜひ、興味のある方は、次の記事をご参照ください。
http://english-lab-japan.com/archives/2049
【5】さいごに
以上、「TOEIC公式問題集のリスニングの勉強法」について解説していきました。
リスニングの勉強法はたくさんありますが、各Part別に、工夫して実践することで効果が出てきます。
ぜひ、TOEIC公式問題集を利用して、リスニング力を向上させてください。
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