【1】V+A+to+B
V+A+to+Bは、次の3つの意味に抽象化できます。
[V+A+to+Bの意味]
1.adapt A to B 型(合わせる)
2.add A to B 型(与える)
3.limit A to B (制限する)
上記のとおり。
では、それぞれ見ていきましょう。
【2】adapt A to B 型(合わせる)
adapt A to B 型(合わせる)になるのは次のとおり。
□adapt (合わせる)
□adjust (合わせる)
□apply (応用する)
□conform (一致させる)
□relate (関連づける)
どれも、「AをBに合わせる」って意味に抽象化できます。
では、例文で確認していきましょう。
□adapt A to B (AをBに合わせる)
He will adapt himself to the new environment soon.
(彼はすぐに新しい環境に慣れるだろう)
「自分自身を新しい環境に合わせる」→「新しい環境に慣れる」ってなります。
□adjust A to B (AをBに合わせる)
I adjusted the seat to my height.
(自分の身長に合うように座席を合わせた)
座席の高さをジャストに(just)に合わせていくイメージですね。
□apply A to B (AをBに応用する)
They applied this rule to the case.
(彼らはその事例にこの規則を適用した)
applyの「〜の方へ折り重ねる」って語源と、toの核心の「到達」。this rule を the caseに重ねていくイメージですね。
□conform A to B (AをBに一致させる)
You have to conform your standards to the standards of this region.
(あなたの基準をこの地域の基準に合わせる必要がある)
語源は「con(共に)+form(形)」。「共に同じ形にする」→「従う」です。「自分の基準をその地域の基準と同じ形になるような従う」ってイメージですね。
□relate A to B (AをBに関連づける)
They related the accident to his mistake.
(彼らはその事故を彼のミスと関連付けた)
運動会のリレーはバトンによって一人一人が関連づけられていきますね。
【3】add A to B 型(与える)
add A to B 型(与える)になるのは次のとおり。
□add (加える)
□attach (つける)
□beam(送る)
□leave (任せる)
□devote (ささげる)
□expose (さらす)
どれも「AをBに与える」って意味に抽象化できます。
では、例文で確認していきましょう。
□add A to B (AをBに加える)
He added me to the group.
(彼は私をそのグループに加えた)
ちょっと難しいけど、「ad(〜の方へ)+d(=do与える)」→「加える」って意味になりました。
□attach A to B (AをBにつける)
He attached a label to his baggage.
(彼は荷物にラベルを付けた)
touch(触れる)と綴り発音も似ていますよね。
□beam A to B (AをBに送る)
Satellites beam TV signals to the world.
(衛星はテレビ信号を世界中に送信します)
□leave A to B (AをBに任せる)
You can leave the work to me.
(その仕事、僕に任せて良いよ)
toの到達のイメージでその仕事が私に到達するイメージですね。また、leaveの基本イメージ「残して去る」です。
□devote A to B (AをBにささげる)
He devoted his time to reading books.
(彼は読書に自分の時間を充てた)
よく、“devote oneself to“(〜に専念する)って熟語で出てきます。直訳すると、「自分自身を〜に捧げる」→「〜に専念する」ですね。
□expose A to B (AをBにさらす)
You shouldn’t expose your skin to the sun.
(肌を太陽にさらすべきではない)
「ex(外へ)+pose(置く)」の2つのパーツで構成。「外に置く」→「さらす」です。
【4】limit A to B (制限する)
limit A to B (制限する)になるのは次のとおり。
□limit(制限する)
□restrict(制限する)
□confine(制限する)
□reduce(減らす)
どれも「AをBに制限する」って意味に抽象化できます。
では、例文で確認していきましょう。
□limit A to B (AをBに制限する)
They limited us to three drinks.
(彼らは、私たちの飲み物を3杯までに制限した)
日本語でも「タイムリミット」って感じで言ったりしますよね。
□restrict A to B (AをBに制限する)
I restricts alcohol to twice a month.
(私はお酒を月に2度に制限している)
restrictは「re(後ろ)+strict(引っ張る)」の2つのパーツで構成。「後ろに引っ張る」→「制限する」って意味になりました。
□confine A to B (AをBに制限する)
They confined their soccer opponents to amateurs.
(彼らは、サッカーの対戦相手をアマチュアに限定した)
confineの語源は「con(共に)+fine(終わる)」です。よって「ここで終わらせる」→「制限する」です。
□reduce A to B (AをBに減らす)
We should reduce this year’s budget to half of last year’s.
(私たちは今年の予算を去年の半分に引き下げるべきだ)
reduce(減らす)は大丈夫ですね。「Aを減らすけど、具体的には到達点のBまでね」ってイメージです。
【5】☆ まとめ ☆
[V+A+to+Bの意味]
1.adapt A to B 型(合わせる)
2.add A to B 型(与える)
3.limit A to B (制限する)
以上、「V+A+to+Bの意味を抽象化する」って話をしていきました。このように動詞の意味は型によって決まります。これに気付けば、丸暗記英語から脱却できるし、未知の英単語を推測することだって可能です。ぜひ、この考え方を使って効率よく学習していきましょう!
では、ここでおしまいにします。(`・ω・´)ゞ
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