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【句動詞】V+A+to+Bの意味を抽象化する【必殺技】

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【1】V+A+to+B

V+A+to+Bは、次の3つの意味に抽象化できます。

[V+A+to+Bの意味]

1.adapt A to B 型(合わせる)

2.add A to B 型(与える)

3.limit A to B (制限する)

上記のとおり。

パンダ先生
パンダ先生
toの核心は「到達」。記号で表すと「右向きの矢印(→)」だよ。どれも「A→B」のイメージがあるよね。「AをBに合わせる」も「AをBに加える」もAをBの方に到達させているよね。また、「Bが到達点」ってことはそこまでっていう『制限』って言えるよね。

では、それぞれ見ていきましょう。

【2】adapt A to B 型(合わせる)

adapt A to B 型(合わせる)になるのは次のとおり。

□adapt (合わせる)
□adjust (合わせる)
□apply (応用する)
□conform (一致させる)
□relate (関連づける)

どれも、「AをBに合わせる」って意味に抽象化できます。

では、例文で確認していきましょう。

□adapt A to B (AをBに合わせる)

He will adapt himself to the new environment soon.
(彼はすぐに新しい環境に慣れるだろう)

「自分自身を新しい環境に合わせる」→「新しい環境に慣れる」ってなります。

パンダ先生
パンダ先生
アダプターは種類の違うものを合わせるために使う物だね。

□adjust A to B (AをBに合わせる)

I adjusted the seat to my height.
(自分の身長に合うように座席を合わせた)

座席の高さをジャストに(just)に合わせていくイメージですね。

□apply A to B (AをBに応用する)

They applied this rule to the case.
(彼らはその事例にこの規則を適用した)

applyの「〜の方へ折り重ねる」って語源と、toの核心の「到達」。this rule を the caseに重ねていくイメージですね。

apply toとapply forの違いは?【0】動画で解説 https://youtu.be/d8l2J8x3Wko 【1】apply toとapply forの違い ...

□conform A to B (AをBに一致させる)

You have to conform your standards to the standards of this region.
(あなたの基準をこの地域の基準に合わせる必要がある)

語源は「con(共に)+form(形)」。「共に同じ形にする」→「従う」です。「自分の基準をその地域の基準と同じ形になるような従う」ってイメージですね。

□relate A to B (AをBに関連づける)

They related the accident to his mistake.
(彼らはその事故を彼のミスと関連付けた)

運動会のリレーはバトンによって一人一人が関連づけられていきますね。

パンダ先生
パンダ先生
とにかくtoの核心「到達」、そして、「右向きの→」を意識して、AをBに到達させるイメージから「Aを Bに合わせる」って意味にできればいいね。

【3】add A to B 型(与える)

add A to B 型(与える)になるのは次のとおり。

□add (加える)
□attach (つける)
□beam(送る)
□leave (任せる)
□devote (ささげる)
□expose (さらす)

どれも「AをBに与える」って意味に抽象化できます。

では、例文で確認していきましょう。

□add A to B (AをBに加える)

He added me to the group.
(彼は私をそのグループに加えた)

ちょっと難しいけど、「ad(〜の方へ)+d(=do与える)」→「加える」って意味になりました。

パンダ先生
パンダ先生
熟語の“in addition to“(〜に加えて)をよく見るよね。

□attach A to B (AをBにつける)

He attached a label to his baggage.
(彼は荷物にラベルを付けた)

touch(触れる)と綴り発音も似ていますよね。

□beam A to B (AをBに送る)

Satellites beam TV signals to the world.
(衛星はテレビ信号を世界中に送信します)

パンダ先生
パンダ先生
beamはいわゆる「ビーム」だけど、これが動詞で使われてるとちょっと難しいよね。でも、V+A+to+Bの形になっていることに気づけば、おおよその意味は推測できるね。

□leave A to B (AをBに任せる)

You can leave the work to me.
(その仕事、僕に任せて良いよ)

toの到達のイメージでその仕事が私に到達するイメージですね。また、leaveの基本イメージ「残して去る」です。

□devote A to B (AをBにささげる)

He devoted his time to reading books.
(彼は読書に自分の時間を充てた)

よく、“devote oneself to“(〜に専念する)って熟語で出てきます。直訳すると、「自分自身を〜に捧げる」→「〜に専念する」ですね。

パンダ先生
パンダ先生
ちなみに、devote(捧げる)はvote(投票する)と同語源だよ。

□expose A to B (AをBにさらす)

You shouldn’t expose your skin to the sun.
(肌を太陽にさらすべきではない)

「ex(外へ)+pose(置く)」の2つのパーツで構成。「外に置く」→「さらす」です。

【4】limit A to B (制限する)

limit A to B (制限する)になるのは次のとおり。

□limit(制限する)
□restrict(制限する)
□confine(制限する)
□reduce(減らす)

どれも「AをBに制限する」って意味に抽象化できます。

では、例文で確認していきましょう。

□limit A to B (AをBに制限する)

They limited us to three drinks.
(彼らは、私たちの飲み物を3杯までに制限した)

日本語でも「タイムリミット」って感じで言ったりしますよね。

□restrict A to B (AをBに制限する)

I restricts alcohol to twice a month.
(私はお酒を月に2度に制限している)

restrictは「re(後ろ)+strict(引っ張る)」の2つのパーツで構成。「後ろに引っ張る」→「制限する」って意味になりました。

□confine A to B (AをBに制限する)

They confined their soccer opponents to amateurs.
(彼らは、サッカーの対戦相手をアマチュアに限定した)

confineの語源は「con(共に)+fine(終わる)」です。よって「ここで終わらせる」→「制限する」です。

□reduce A to B (AをBに減らす)

We should reduce this year’s budget to half of last year’s.
(私たちは今年の予算を去年の半分に引き下げるべきだ)

reduce(減らす)は大丈夫ですね。「Aを減らすけど、具体的には到達点のBまでね」ってイメージです。

【5】☆ まとめ ☆

[V+A+to+Bの意味]

1.adapt A to B 型(合わせる)

2.add A to B 型(与える)

3.limit A to B (制限する)

以上、「V+A+to+Bの意味を抽象化する」って話をしていきました。このように動詞の意味は型によって決まります。これに気付けば、丸暗記英語から脱却できるし、未知の英単語を推測することだって可能です。ぜひ、この考え方を使って効率よく学習していきましょう!

では、ここでおしまいにします。(`・ω・´)ゞ

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