丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
英語

【句動詞】V+A+on+Bの意味を抽象化する【必殺技】

【0】動画で解説

【1】V+A+on+Bの意味は?

V+A+on+Bは、次の意味に抽象化できます。

[V+A+on+B]

1.AをBに与える

上記のとおり。

パンダ先生
パンダ先生
onのコアイメージは「接触」なので、Bの上にAが接触してます。そして、AからBに向かって圧力が働いています。結果、その様子が「AをBに与える」ように見えるのです。

V+A+on+Bで「AをBに与える」の意味になるのは次のとおり。

□base A on B(Aの基礎をBに置く)
□bestow A on B(AをBに授ける)
□blame A on B(AをBのせいだとする)
□concentrate A on B(AをBに集中させる)
□focus A on B( Aの焦点をBに置く)
□force A on B(AをBに押しつける)
□impose A on B(AをBに押しつける)
□place A on B(AをBに置く)

上記のとおり。

パンダ先生
パンダ先生
どれも「AをBに与える」って意味に抽象化できることを確認してください。

では、ひとつひとつ例文で確認していきましょう!

□base A on B(Aの基礎をBに置く)

I base my research on the results of the survey.
(私は研究の基礎を調査結果に置いている)

パンダ先生
パンダ先生
受動態、すなわち、“A be based on B“の形で見ることが多いです。例えば、My research is based on the results of the survey.といった形で。

□bestow A on B(AをBに授ける)

They bestowed a medal on her.
(彼らは彼女にメダルを授けた)

パンダ先生
パンダ先生
似たような表現に、endow A with B(AにBを授ける)があります。“V A with B“は「Aに Bを与える」って意味に抽象化できます。また、endowは「能力を与える」であり、bestowは「オブジェクトや報酬を与える」です。

□blame A on B(AをBのせいだとする)

He blamed the accident on me.
(彼はその事故を私のせいだとした)

パンダ先生
パンダ先生
blame A for B=blame B on Aだよ。注意点は、AとBの順番が入れ替わること。forのコアは「意識の向く先」なので、Bに意識を向けてAを責めるイメージ。一方で、onのコアは「接触」なので、BをAに押し付けるイメージだね。上記の例だと、「その事故を私に押し付ける」イメージだね。

Twitterで問題を出してみたら・・・

□concentrate A on B(AをBに集中する)

I concentrated my attention on the task.
(私はその課題に注意を集中した)

パンダ先生
パンダ先生
concentrate on (〜に集中する)っていう英熟語もあるよ。concentrate (oneself) on〜(自分自身を〜に集中させる)のoneselfが省略された形と考えるといいね。

□focus A on B( Aの焦点をBに置く)

Focus your attention on the issue.
(その問題に注意を集中させなさい)

パンダ先生
パンダ先生
一応、concentrateとの違いは、focusは「いくつかある選択肢の中から選んで集中する」であり、concentrateは「自分の意識を集中させる」。focusは「数ある中からフォーカスを合わせる」っていうカメラを撮る時のイメージ。一方で、concentrateはcenter(中心)が隠れているので、そこに自分の意識を全部持っていくイメージ。

□force A on B(AをBに押しつける)

He forced such a hard task on me.
(彼は私にこんなきつい仕事を押しつけました)

パンダ先生
パンダ先生
forceは「力」って意味なので、力で押し付けるイメージ。また、force+O+to do(Oに強制して〜させる)の形で見ることのほうが多いよ。

□impose A on B(AをBに押しつける)

You shouldn’t impose your opinion on others.
(あなたは自分の意見を他人に押し付けるべきではない)

パンダ先生
パンダ先生
語源poseが「置く」って意味なので、「Aを Bの上に置く」→「AをBに押しつける」ってなるよ。

□place A on B(AをBに置く)

He placed the pen on the table.
(彼はペンをテーブルの上に置いた)

パンダ先生
パンダ先生
一応、putでも同じ意味になるけど、placeの方が丁寧に置いたってイメージ。placeは「場所」って名詞で覚えていると思うので、単に置くんじゃなくて、ある場所にちゃんと置く感じだね。

【2】☆ まとめ ☆

[V+A+on+B]

1.AをBに与える

このように動詞の意味は、型によって抽象化することができるんです。動詞は英文の司令塔的立場であり、非常に大切です。だから、その動詞の意味がわからなかったら大変。結果、型によってある程度の方向性を決めれるようになっているわけです。

英語はただの丸暗記だと思われがちだけど、知識の裏にある思想を理解することで、見える世界は大きく変わってきます。

では、ここでおしまいにします。(`・ω・´)ゞ

パンダ先生
パンダ先生
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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