【0】動画で解説
【1】前置詞ofのコアイメージ
前置詞ofのコアイメージは「分離」です。
ofのコア:「分離」
of=「所有(〜の)」って覚えた人も多いと思います。でも、これが、ofのコアではありません。ofのコアは「分離」です。
この核心イメージから、次の9の意味に派生していきます。
① 分離
↓
② 部分
↓
③ 構成
↓
④ 関連
↓
⑤ 起源/原因
↓
⑥ of+抽象名詞
↓
⑦ 格
では、ひとつひとつ見ていきましょう。
①分離
ofのコアの「分離」です。
例 be independent of~
「~から独立して」
例 rob A of B
「AからBを奪う」
[熟語]
□deprive A of B AからBを奪う
□rob A of B AからBを奪う
□strip A of B AからBを奪う
□cure A of B AのBを治す
□clear A of B AからBを取り除く
□relieve A of B AからBを取り除く
□rid A of B AからBを取り除く
□free of charge 無料で
□be empty of∼ ∼がない
□be free of∼ ∼がない
□be independent of ~ ~から独立している
・Twitterで問題を出してみたところ...
レベル5の問題(5段階)
The man robbed ( ).
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) March 10, 2021
②部分
「分離」から「部分」の意味に派生していきました。
全体から「分離」して「部分」になりますね。
例 a large number of people
「多くの人々」
[熟語]
□a couple of ~ 2つの~
□a great deal of ~ 多量の~
□a handful of ~ 少しの~
□a large number of ~ 多数の~
□a touch of ~ 少しの~、~気味
□a variety of ~ さまざまな~
□a number of ~ 多数の~
□first of allまず第一に
□part of∼ ∼の一部
□scores of ~ 多くの~
③構成
分離されたものは、それぞれ全体の構成物といえます。
例 This team consists of five members.
「このチームは5人のメンバーで構成されている」
【熟語】
□be composed of∼ ~から成っている
□be made of ~ ~から作られている
□be made up of∼ ~から成っている
□consist of∼ ~から成っている
④関連
「〜を頭の中で所有している」→「〜について(話す・考える)」と派生していきました。
例 talk of the matter
「その件について話す」
[熟語]
□ask A of B AをBに求める
□assure A of B AにBを確信させる
□complain of∼ ∼に不満を言う
□convince A of B AにBのことを納得させる
□expect A of B AをBに期待する
□hear of∼ ∼のうわさを聞く
□inform A of B AにBを伝える
□remind A of B AにBを思い出させる
□require A of B AをBに要求する
□speak of∼ ∼について話す
□suspect A of B AをBのことで疑う
□talk of∼ ∼について話す
□tell A of B AにBのことを話す
□think of∼ ∼のことを考える
□think better of ~ ~を考え直す
□think highly of ~ ~を高く評価する
□think much of ~ ~を高く評価する
□be characteristic of∼ ∼に特徴的だ
□be true of∼ ∼に当てはまる
□hold true of∼ ∼に当てはまる
□be typical of∼ ∼の典型である
⑤起源/原因
「分離」された方が「起源」になりますね。
例 be of noble birth
「高貴な生まれで」
例 be of Chinese origin
「中国発祥の」
[熟語]
□accuse A of B AをBについて責める
□be sick of∼∼にうんざりしている
□be tired of∼∼に飽きている
□get tired of∼∼に飽きる
□die of∼ ∼で死ぬ
□out of necessity 必要に迫られる
⑥of+抽象名詞
of+抽象名詞⇒形容詞です。
例 a man of courage
(=a courageous man)
「勇敢な人」
例 This book is of great use.
(=This book is very useful.)
「この本はとても役に立つ」
[熟語]
□of age 年をとっている(=old)
□of courage 勇気がある(=courageous)
□of help 役に立つ(=helpful)
□of importance 重要な(=important)
□of interest 興味深い(=interesting)
□of sense 分別がある(=sensible)
□of use 役に立つ(=useful)
□of value 価値がある(=valuable)
⑦格
ofには「同格・主格・目的格」の意味もあります。
例 the habit of smoking
「タバコを吸うという習慣」
例 the influence of acid rain on plants
「酸性雨が植物に与える影響」
例 my love of nature
「私が自然を愛する気持ち」
[熟語]
□approve of∼ ∼に賛成する
□boast of~ ~を自慢する
□dispose of∼ ∼を片付ける
□dream of∼ ∼を夢に描く
□be afraid of∼ ∼を恐れている
□be ashamed of∼∼を恥じている
□be aware of∼ ∼に気づいている
□be capable of∼ ∼できる
□be certain of∼ ∼を確信している
□be confident of∼ ∼を確信している
□be conscious of∼ ∼を意識している
□be considerate of∼ ∼に思いやりがある
□be convinced of∼ ∼を確信している
□be fond of∼ ∼が好きだ
□be ignorant of∼ ∼を知らない
□be proud of∼ ∼を誇りに思う
□be scared of∼ ∼を恐れる
□be short of∼ ∼が足りない
□be sure of∼ ∼を確信している
□be true of∼ ∼に当てはまるん
□be worthy of∼ ∼にふさわしい
□in charge of∼ ∼を担当している
□in control of∼ ∼を支配している
□in honor of∼ ∼に敬意を表して
□in need of∼ ∼を必要としている
□in search of∼ ∼を探して
□at the cost of∼ ∼を犠牲にして
□at the expense of∼ ∼を犠牲にして
□at the risk of∼ ∼の危険を冒して
□at the sight of〜 〜を見て
□make fun of∼ ∼をからかう
□make sense of∼ ∼を理解する
□make sure of∼ ∼を確信する
□make the best of∼ ∼を最大限活用する
□make the most of∼ ∼を最大限活用する
□make use of∼ ∼を利用する
□take account of∼ ∼考慮する
□take advantage of∼ ∼を利用する
□take care of∼ ∼を世話する
□take charge of∼ ∼を引き受ける
□get hold of∼ ∼をつかむ
□get the better of∼ ∼に勝つ
□run the risk of∼ ∼という危険をおかす
□do the sight of∼ ∼を見物する
□have a good command of∼ ∼を自在に使いこなす
□lose sight of∼ ∼を見失う
以上、「前置詞of」をコアイメージ「分離」から説明してきました。
前置詞を苦手にしている人は多いです。それもそのはず。こういう人は、前置詞の複数の意味を全く関連なく丸暗記しようとしています。でも、それは非効率です。今回紹介してきたように、前置詞は1つのコアから考えることができます。そのコアから意味が派生しているだけです。こうやって理屈から理解していけば、もっと効率よく覚えれるし、応用も効きます。なによりも楽しいです。
では、ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ
ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。