丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
英語

意味が同じだけど可算・不可算名詞がある

こんにちは、
予備校講師の鬼塚英介です。
《丸暗記英語からの脱却》をコンセプトに指導・発信をしています。

 今日は
「意味が同じだけど可算・不可算名詞がある名詞」
について解説していきます。

たとえば、workが不可算名詞であり、一方でjobは可算名詞です。このように同じ意味だけど、可算名詞・不可算名詞があるパターンを紹介していきます。

一見大変そうですが、このパターンには限りがあり、きちんと理解しながら学べるように解説していきますので、ご安心ください。

では、始めていきましょう!

【0】動画で解説

【1】意味が同じだけど可算・不可算名詞がある

結論から言うと、次のとおりです。

  不可算名詞 可算名詞
宣伝 advertising advertisement
装置 equipment device
宿題 homework assignment
機械 machinery machine
poetry poem
景色 scenery scene、view
旅行 travel trip、journey
仕事 work job

上記のとおり。

パンダ先生
パンダ先生
上記の不可算名詞は同種のものを総称として考える。よって、その種類や形も多様であるため、具体的なひとつの形を描けないので不可算名詞(この考え方については、次の記事をご参照ください)。一方、可算名詞は「ひとつひとつ」を指しているので数えられるんだ。

【英語】不可算名詞を見分ける必殺技を紹介します【by 英語講師】不可算名詞を見分ける必殺技について知りたいですか? 本記事では、不可算名詞を見分ける必殺技について紹介しています。 不可算名詞を見分ける必殺技について知りたい人は必見です!...

・advertising/advertisement

Advertising is a way to get more customers.
(広告は多くの顧客を獲得する方法です)

He saw an advertisement on TV.
(彼はテレビである広告を見た)

advertisingは「広告業や雑誌などの集合的な広告」を表すので不可算名詞です。一方、advertisementは「個々の広告自体」を表すので可算名詞になります。

パンダ先生
パンダ先生
ちなみに、advertising は「〜ing」なので「広告する」って感じなので、企業側から見た「広告」。だから、総称的に広告を表す不可算名詞になるんだ。一方、advertisement のmentは「結果」を表す接尾辞であり、結果的に出された広告なので、消費者側から見た「広告」。よって消費者それぞれ個別の広告ってニュアンスになり、可算名詞になるんだ。

・equipment/device

I want to purchase new equipment for the conference.
(会議用の新しい装置を購入したいです)

The company releases many devices every month.
(その会社は、毎月多くの装置を発売する)

equipmentは色々な同種の装置全体を総称的に言うため不可算名詞です。一方で、deviceはそれぞれ1つ1つの装置を表すので可算名詞です。

パンダ先生
パンダ先生
日本語でも、スマホやタブレットなどの個々の装置を「デバイス」なんて言ったりするよね。

・homework/assignment

The teacher told us to read an English book as homework.
(その教師は私達に宿題として英語の本一冊読むように言った)

I have a lot of assignments to do before the holidays.
(休暇前にやらなければならない仕事がいっぱいある)

homeworkはwork(仕事)が入っているの不可算名詞って覚えちゃいましょう。assignmentは割り当てられる仕事なので、それぞれを数えるイメージを持てます。

・machinery/machine

The company supplied machinery to the factory.
(その会社は機械類を工場へ供給した)

This store sells various machines.
(この店でさまざまな機械を売っている)

machineryは「機械類」って意味の総称であり不可算名詞です。一方で、machineは「個々の機械一台一台」を表す可算名詞です。

・poetry / poem

He likes poetry very much.
(彼は詩がとても好きです)

She is good at composing poems.
(彼女は詩を作るのが得意です)

poetryは総称的に詩を表します。一方で、poemは1つの詩を表します。

・scenery/scene、view

Autumn scenery makes me feel romantic.
(秋の景色は私をロマンチックな気分にさせる)

He likes to take pictures of scenes from everyday life.
(彼は日常生活の風景の写真をとるのが好きだ)

sceneryはsceneが複数集まった集合体なので不可算名詞です。scene、viewは一光景を表すので可算名詞です。

パンダ先生
パンダ先生
ちなみに、sceneryの-eryは集合を表す接尾辞だよ。だからsceneの集合体がsceneryって感じだね。poetryやmachineryも同様だよ。

・travel/trip、journey

I like travel.
(私は旅行が好きです)

My boss has been away on a business trip.
(私の上司は出張で不在です)

Life is a journey.
(人生は旅である)

travelは一般的な総称で旅行を表すので不可算名詞です。tripやjourneyはひとつひとつの旅を表すので可算名詞です。

パンダ先生
パンダ先生
ちなみに、tripは「短めの旅行」、travelは「一般的な旅行」、journeyは「長い旅」を表すよ。

・work/job

Teaching English is hard work.
(英語を教えることは大変な仕事です)

You did a great job.
(いい仕事しましたね)

workは漠然と仕事という概念的な意味なので不可算名詞です。一方で、 job は「ひとつひとつの作業・業務内容・ポジション」を表すので可算名詞です。

パンダ先生
パンダ先生
workは動詞で「働く」って意味もあります。

・Twitterで問題を出してみたら…

パンダ先生
パンダ先生
正答率はかなり低い感じだね。

【2】☆ まとめ ☆

  不可算名詞 可算名詞
宣伝 advertising advertisement
装置 equipment device
機械 machinery machine
poetry poem
景色 scenery scene、view
旅行 travel trip、journey
仕事 work job

日本語には数えられない名詞って概念がないので、日本人にとって英語学習をする時には、なかなか大変なものです。でも、今回のようにしっかりとストーリーを持って理屈をつけて学習していくことで、知識も定着しやすいですし、応用も効いてきます。

では、ここでおしまいにします。(`・ω・´)ゞ

パンダ先生
パンダ先生
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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