丸暗記英語からの
脱却。
現役英語予備校講師ブログ
TOEIC

英文解釈を学ぶ理由

英文解釈を学ぶ理由

・英単語をつないで訳すのには限界があるから

・英語は「配置の言語」だから

・文型によって動詞の意味が変わるから

・文型が分かることで、消去していい部分や推測することもできるから

・読解のスピードが上がるから

上記の通り。
ひとつひとつ説明していきますね。

1.英単語をつないで訳すのには限界がある

英単語をつないで訳すことは、英語の勉強ではありません。単なる連想ゲームです。たしかに、短い英文であればなんとか乗り切ることができるのかもしれません。

しかし、TOEICの試験レベルになると無理です。これはもはや英語の勉強ではなく、勘を鍛える訓練になってしまいます。

それでは、いつまで経っても英語の実力はつかず、読めるようにならないのです。

きちんと英語の勉強をすることです。つまり、構文把握の勉強をしっかりとやるのです。

2.英語は「配置の言語」だから

2つ目の理由は、英語は「配置の言語」です。

どういうことかというと、例えば、次の単語をつないで訳してみてください。

「ペン」「買った」「トム」

もちろん、「トムはペンを買った」と訳すことができます。でも、英語の場合はどうでしょうか?

The pen bought Tom.

これは、「ペンがトムを買った」と訳すことになります。いくら変な意味でも、boughtの左側が主語であり、右側が目的語になるのです。こういう配置の言語なのです。

日本語の場合は助詞などを使って主語や目的語を決めます。例えば、「トムは」「トムが」だったら主語であり、「ペンを」「ペンに」だったら目的語のように。

でも、英語はそうではないのです。

だから、単に英単語をつないで訳しているだけだと、誤訳する可能性が高まってくるわけです。

だからこそ、しっかりと構文把握する必要があります。

3.文型によって動詞の意味が変わるから

次に3つ目の理由は、文型によって動詞の意味が変わるからです。実は動詞の意味は文型によって変わります。

例えば、getの意味はなんだと思いますか?

おそらくこの質問に、ほとんどの人が「得る」と答えると思います。実際、予備校でこの質問をすると99%以上の学生がそう答えます。

でも、実は、それは第3文型の意味に過ぎないのです。論より証拠ということで、具体例を挙げましょう。

・第1文型(SV)
例 He got to the station.
「彼は駅に到着した」

・第2文型(SVC)
例 He got angry.
「彼は怒った」

・第3文型(SVO)
例 He got a letter.
「彼は手紙を得た」

・第4文型(SVOO)
例 He got her a letter.
「彼は彼女に手紙を与えた」

・第5文型(SVOC)
例 He got her to wash his car.
「彼は彼女に車を洗ってもらった」

どうでしょうか?このように、getの意味は文型によって変わってきます。

特に注目なのは第4文型です。今まで、getは「得る」と覚えていたのに、「与える」って意味になるわけです。

このように、動詞の意味は文型によって変わるのです。そして、英文の中心にあるのが動詞です。いわば、その英文の司令塔的な役割を果たすのが動詞です。

だからこそ、文型を取る必要があります。しっかりと構文把握して英文解釈していく必要があります。

4.文型が分かることで、消去していい部分や推測することもできる

4つ目の理由として、文型が分かることで、消去していい部分や推測することもできるということです。

英文というのは、どんなに長くてもSVOOやSVOCが限界です。SVOOOOなどは存在しないのです。

では、なぜ英文は長く感じるのか?

これは、M(修飾語)のせいです。 SVOCなどにたくさんMがくっついてくるわけです。例えば、 MMM S MV M O M C MMMMといった具合です。

そして、英文においての骨格は SVOCの要素の部分です。 M以外の部分です。 Mはあくまで修飾語であり、最悪、そこを消去しても最低限の内容を理解することができます。

そして、消去できるかどうかは構文把握して英文解釈ができて初めてできるのです。だからこそ、英文解釈をしっかりとできるようになる必要があります。

英単語を覚えているくらいならば、英文解釈を学んだ方がはるかに長文を読めるようになるのです。

また、構文把握をすることで、未知の英単語を処理するだけでなく、推測することもできます。

例えば、1番の代表例は動詞です。先に説明した通り、動詞の意味は文型によって決まります。そして、その逆を言えば、文型によって動詞の意味が推測できるってことです。

例えば、第4文型は、基本的には全て「与える」って意味になるんです。だから第4文型の動詞は授与動詞と言われています。

例えば、give、teach、show、send、lend…などどれも意味の違いはあれど、全て「与える」というのが核心にあるのがわかります。

だから、先の例文のgetが「与える」で訳せるのも納得がいくはずです。たとえ、getに「与える」の意味があるのがわからなくても、第4文型だから「与える」って意味なのかなと推測できるわけです。

5.読解のスピードが上がる

最後に5つ目の理由として「読解のスピードが上がるから」です。これは少し意外かもしれません。でも、事実です。

なぜか?

英単語をつないで訳す人は、色々と考えながら訳していかなければなりません。その判断で時間がかかっていきます。

一方で、構文把握の解釈はまるで事務作業のようにテキパキと進んでいくのです。実際、「速読、速読」と言われていますが、速読とは目を早く動かしたり飛ばし読みしたりといったテクニック的なものが本質ではありません。

英文を早く読みたいならば構文把握力を身につけて、判断のスピードを上げることなのです。間違えた方向に努力しないことです。