こういう疑問に答えます。
結論から言うと、「1週間7通りのやり方で100語を覚える英単語帳」です。そして、あまりおすすめできない英単語帳です。
この記事を書いている僕は、大学受験の英語予備校講師として10年以上指導。市販されている英単語帳は、ほぼ目を通しているので信頼性は担保できるかなと思います。
では、始めていきましょう。
Contents
【1】ユメタン:基本情報
0.基本情報
まずは「ユメタン」の基本情報を表で確認しましょう。
価格 | ¥1,540 |
シリーズ | 4冊 |
掲載語数 | 1528語&2155語 |
発売日 | 2015年8月28日 |
出版社 | アルク |
著者 | 木村達哉 |
ここからは、さらに詳しい中身の特徴を7つ紹介していきます。
1.7つのアプローチで覚える
1日目「単語の実力チェック」
↓
2日目「単語を書いて覚える」
↓
3日目「単語のクイックレスポンス」
↓
4日目「フレーズの実力チェック」
↓
5日目「フレーズを書いて覚える」
↓
6日目「フレーズのクイックレスポンス」
↓
7日目「単語のフレーズの最終チェック」
2.全部で4シリーズ
3.CDは「日本語→英語」の順に収録
4.発音表記がカタカナ×アルファベット
5.学校指定にされることが多い
【2】ユメタン:メリット・デメリット
・メリット
僕が思うメリット次のとおり。
1.違う方法で覚えれる
1週間毎日違うアプローチで100単語に出会うことで、飽きずにできるかなと思います。英単語を覚えるひとつのポイントとして、短い期間に出来るだけ復習するというのがあるので、1週間で7回も触れれば、1週間100英単語は覚えれますよね。
2.中学レベルから難関大レベルまで対応
自分のレベルに合わせてスタートして、自分の志望大学に合わせて終わらせることができます。こういうシリーズものの英単語帳は本当にそのレベルに必要な英単語が詰まっているので安心ですよね。ちなみに最後のスーパーハイレベルをやっている人は見たことないですね。難し過ぎです。
3.学習手順が詳細に書かれている
7日間のアプローチによる学習方法が、かなり詳細に書かれています。なので、変に迷ったりせずに自信を持って学習できると思います。
・デメリット
僕が思うデメリットは次のとおり。
1.覚えやすい工夫がない
本書には、「語源」や「その英単語の使い方」などの覚えやすくさせる工夫はありません。ひたすら繰り返すことで丸暗記をさせようという趣旨の単語帳です。なので、理屈抜きに覚えたいって人には良いかもしれませんが、暗記が苦手な人には不向きかもです。ちなみに次の英単語帳は、本書とは逆で理屈で覚える英単語帳なので、そっち向きにの人はご参照ください。
2.英単語の選別が悪い
本書は4シリーズあるものの、「本当にこのレベルかな?」というのを見かけます。正直言って、しっかりと分析しているターゲットやシスタンとは違い、ただ英単語を引っ張ってきた印象が強いです。また、赤文字の日本語も「えっ、この意味で出ないよね?」っていう単語を見かけます。
【3】ユメタン:口コミ・評判
みんなの意見も見てみましょう。プラスの意見とマイナスの意見に分けて紹介していきますね。
・プラスの意見
基本的には「7日間異なるアプローチ学習が覚えやすい」や「付属のCDが良い」などの意見が多いです。
では、その一部をご見ていきましょう。
すごくいい単語帳です。一週間で100語中80語程度を無理なく覚えることができました。
また音源もあるのでリスニングにも役立ちます。
同じ100語(50語)を7日間、読んだり、書いたり、聞いたり、話したり、単語だけでなくフレーズで覚えたりと繰り返して覚えていく。冒頭に書いてある使い方の通りに使って、3ヶ月弱(もしくは半年弱)で終わらせるように使えば効果的だと思う。
・マイナスの意見
「単語の選別がダメ」「日本語訳が的外れ」などの意見が多かったです。
では、その一部を紹介していきます。
ユメタン1の例文にユメタン2の単語があったりしてこの本の著者は本当に生徒が単語を覚えるために作ったのか?と思う、それに学校採用をさせる為か一番後ろのページに教師の名前の一覧があるため、こいつは商売のためにこの本を作ったのかと痛切に感じる
日本語の対訳が的外れなのが多くて困る。これで対訳を丸暗記させてはいけない。フレーズと言いながら、文と同じくらい長いのがでてる。長すぎて覚えにくい。効率悪い。
覚えやすい工夫が全くない。同じものを7日連続でと書いてありますが、結局ただの丸暗記です。単語も理解して覚えた方が圧倒的に使えますし、記憶にも残ります。並び順もバラバラで体系的に覚えさせようという工夫がかんじられません。
(※参照元:Amazon)
【4】ユメタン:向いている人・向いていない人
英単語帳は様々な種類があり、自分に合ったものを選ぶのが良いと思います。次の記事で種類別に英単語帳を紹介していますのでご参照ください。
ただいま、準備中です。(>人<;)
では、ユメタンが向いている人・向いていない人を見ていきましょう。
・ユメタンが向いている人
・同じ学習法では飽きてしまう人
・英作や英会話学習が中心の人
・学校指定で使っている人
ユメタンの最大の特徴の「7日間異なるアプローチ学習」は、英単語の学習が短調で飽きてしまう人には向いています。
音声は「日本語→英語」の順番で収録されているので、英会話や英作などをメインに学習している人には良いです。
学校指定でユメタンを使うのであれば、それをしっかりとやるのが良いと思います。というのも、複数の英単語帳に手を出すとどれも中途半端になってしまう可能性が高いからです。
・ユメタンが向いていない人
・丸暗記が苦手な人
・日本語→英語が嫌な人
・書くのが嫌いな人
ユメタンは、アプローチは様々でありますが、基本的には丸暗記で覚えていくスタイルです。語源や使い方などは一切ありません。
また、音声は「日本語→英語」なので、正直かなりキツイです。というのも、「英語→日本語」よりも4〜5倍くらいのエネルギーが必要だと言われています。
さらに、7つのアプローチの中には「書く」というのが含まれているので、時間もかかり大変です。
【5】ユメタン:Q & A
ここでは、よくある質問について答えていきますね。
Q 1.別の英単語帳と組み合わせるのは?
A:おすすめしません。シリーズものは基本的には同じものをやった方が効果が高いです。なぜならば、単語の重複を避けることができたり、各単語のやり方に統一した方が無駄なエネルギーを使わないからです。
Q2.どのレベルをやるべき?
A:心配であるならばレベル0からスタートして、あとは志望大学のレベルに合わせて終わらせると良いです。レベル0が余裕ならば、やるにしてもそんなに時間はかかりませんからね(お金はかかってしまいますが、、、)。
Q3.結局、ユメタンはおすすめなの?
A:あくまで僕個人の意見ですが、おすすめしません。理由は既にデメリットで述べたとおりです。僕の場合は英単語は「ストーリー」で覚えた方が良いと思っています。ここでは書ききれないので、詳しくは次の記事をご参照ください。
【6】おわりに
以上、「ユメタン」について解説していきました。
ここまでをおさらいしましょう。
〈ユメタンの特徴〉
・7日間それぞれ違うアプローチで100単語に出会う学習法。
・語源などの解決はない。
・音声は「日本語→英語」で珍しいスタイル。
・学校指定が多いものの、評判は決して高いとは言えない。
・4つのシリーズで中学レベル〜難関大まで対応している。
では、
ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ