丸暗記英語からの
脱却。
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no more than/no less than/not more than/not less thanの必殺技!

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【0】動画で解説

【1】no more than…などの必殺技

結論から言うと、次の4つの熟語です。

・no more than〜 :「〜だけ」

・no less than〜 :「〜も」

・not more than〜:「多くても〜」

・not less than〜:「少なくとも」

これを丸暗記するのは大変ですよね。
なので、次の2つを使います。

no:2つ(比較級と差)を否定 / not:文否定

これだけです。

論より証拠ということで、ひとつひとつ説明していきますね。

・no more than〜

no more than〜 で「〜だけ」って意味です。

例文を挙げましょう。

He has no more than 1000yen.
「彼は1000円しか持っていない」

noなので、2つ(比較級と差)を否定です。

1つ目は比較級のmoreを否定します。moreはプラスマイナスで言ったらプラスです。これを否定するとマイナスに変わります。よって、「彼は全然持っていない。」となります。

2つ目はthanを否定します。thanは差を表します。差を否定するので差がゼロとなります。

よって、「彼は全然持っていない」どれくらい?と言ったら「1000yenと同じくらい」となるのです。

あとはこの2つを繋げると…

「彼は全然持っていない…どれくらいかというと1000円と同じくらいね。」

「彼は1000円しか持っていない」

となりますね。

・no less than〜

no less than〜 で「〜も」って意味です。

例文で確認しましょう。

He has no less than 1000yen.
「彼は1000円も持っている」

こちらは先ほどと同様に、noなので2部分を否定します。lessはマイナスです。これを否定するのでプラスに変わります。よって、「彼はすごい持っている。」となります。

次に、thanを否定して差がゼロになります。よって、「彼はすごい持っている。」どれくらい?と言ったら、「1000yenと同じくらい」となります。

よって上記をまとめると…

「彼は超持っている…どれくらいかというと1000円と同じくらいね。」

「彼は1000円も持っている」

となりますね。

・not more than〜

not more than〜で「多くても〜」って意味です。

例文で確認しましょう。

He has not more than 1000yen.
「彼は多くても1000円しか持っていない」

notなので全体を否定します。
まずは全パターンを書きだしてみます。

he >1000 / he = 1000 / he < 1000

一旦、例文のnotを隠します。すると上記のhe > 1000にあたります。次にnotを復活させます。つまり、he >1000を否定するので、he = 1000 / he < 1000となります。

よって「彼は多くても1000円しか持っていない。」となります。

・not less than〜

not less than〜で「少なくとも〜」って意味です。

例文で確認しましょう。

He has not less than 1000yen.
「彼は少なくとも1000円は持っている」

notなので全体を否定します。
まずは全パターンを書きだしてみます。

he >1000 / he = 1000 / he < 1000

一旦、例題のnotを隠します。すると上記の he < 1000にあたります。次にnotを復活させます。つまり he < 1000を否定するので、
he >1000 / he = 1000 となります。
よって、「彼は少なくとも1000円持っている」となります。

・書き換えで丸暗記は無駄

ちなみに従来の勉強法だと、次のような書き換えで教わります。

・no more than = only

・no less than = as many(much) as

・not more than = at most

・not less than = at least

もちろん、こんな書き換えを覚える必要はありません。
「no:2つ(比較級と差)を否定 / not:文否定」だけでOKです。

また、この「no:2つ(比較級と差)を否定」は、次のようなクジラ構文でも使えるので、ご参照ください。

【高校英語】クジラ構文が秒速で解決する必殺技【by 英語予備校講師】【0】動画で解説 https://youtu.be/7EP_AzBBEh8 【1】クジラ構文を秒速で解決する必殺技 結論からい...

Twitterで問題を出してみたところ...

かなり反響が大きかったです。

答えは、、、上記のTwitterのリプで確認してみてください(^^)/

【2】おわりに

以上、「no more than/no less than/not more than/not less thanの必殺技!」について解説していきました。

英文法は、読解も含めて英語の学習の最も基本となります。

英文法の勉強で大切なことは、参考書を理屈抜きに丸暗記するのではなく、きちんと理解しながら、学んでいくことです。英文読解も結局のところ、問われるのは基本的な英文法の理解です。

ここまで読んで頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。

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