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TOEIC Part5の解き方

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【1】TOEIC Part5の概要

1-1.概要

TOEIC Part5の特徴は次のとおり。

・短文穴埋め問題

・1つの問題に4つの選択肢がある

・合計30問

具体的には、次のような問題。

例 All clothing sold in Develyn’s Boutique is made from natural materials and contains no ——- dyes.
(A) immediate
(B) synthetic
(C) reasonable
(D) assumed

参照元:IIBC【公式】サンプル問題

1-2.目標得点

600点目標 21/30問(70%)
700点目標  24/30問(80%)
800点目標  26/30問(87%)

1-3.目標時間

リーディングはおおよそ75分間ありますが、目標時間は次のとおりです。

パート5(30問):1問20秒→計10分
パート6(16問):1問37秒→計10分
パート7(54問):1問60秒→計55分

リーディングは本当に時間が足りないので、いかに Part5でサクサクと解いていくことが大切です。

そして、 Part5はとりわけ知識の問題がほとんどなので、わからなかったら、すぐに飛ばすっていう姿勢も大切になってきます。

【2】TOEIC Part5 解き方

2-1.解き方

次の2手順です。

① 選択肢を見てパターンを確認

② 全文を読んで解く

「全文をしっかりと読む」ことです。

というのも、よくある解法に空所の前後だけ読むという方法があります。しかし、これはオススメしません。

なぜならば、結局は全文を最初から読んだ方が、時間短縮になるからです。

たしかに、品詞問題であれば、前後を読めば一瞬で解ける問題もあります。でも、解けない問題も出てきます。その判別を一回一回するのは精神的に負担です。

だったら、最初から全文を読む気持ちで解いていった方が、シンプルでうまくいくのです。

2-2.パターン

語彙問題 単語力および単語の使い方 9~12問題
品詞問題 名詞・形容詞・副詞の見分け方 5~9問
前置詞問題 前置詞の使い分け 2~6問
動詞問題 態・時制・活用など 1~5問
接続詞問題 いろいろな接続詞の使い分け 1~4問
代名詞問題 代名詞の使い分け 1~4問
比較級問題 基本の比較表現 0~1問

・語彙問題

語彙問題は、単語の意味や使い方が問われる問題です。

例 All clothing sold in Develyn’s Boutique is made from natural materials and contains no ——- dyes.
(A) immediate
(B) synthetic
(C) reasonable
(D) assumed

参照元:IIBC【公式】サンプル問題

答えは…(B) synthetic

選択肢は全て形容詞ですね。いわば語彙力問題であり、「…………の染料を全く含んでいない」って意味です。おそらく、(B) synthetic は未知の単語だと思います。でも、ほかの単語は知っているはずです。(A) immediate(すぐの)、(C) reasonable(手頃な)(D) assumed(想定された)です。これらのどれも空所に入れるには適しませんよね。なので、消去法的にsyntheticが正解だとわかります。syntheticは「人工の」って意味ですが、普通は知らない単語です。ですが、今回のようにほかの単語が分かっていれば、消去法で解くことができるわけです。なので、語彙問題が出るからといって、闇雲に英単語の勉強法ばかりするのはよくありません。

・品詞問題

品詞問題は、名詞・形容詞・副詞などから適切な回答を選ぶ問題です。

例 103 Gyeon Corporation’s continuing education policy states that ——- learning new skills enhances creativity and focus.
(A) regular
(B) regularity
(C) regulate
(D) regularly

参照元:IIBC【公式】サンプル問題

…………には、learning new skills を修飾する副詞を入れる必要があります。なので、選択肢の中で副詞のregularlyが正解になるんです。

品詞問題は英語を学習していく中で、「〜ly」だから副詞だなという感じでわかってくるようになります。なので、最初から、この単語は「副詞」って感じで覚える必要はありません。はっきり言って、その方法でやると終わりが見えません。

また、品詞問題では、構文把握をできる必要があります。構文把握というのは、SVOCMをきちんと取ることです。たしかに大学受験英語ほどの複雑な構文は出ないまでも、Part5の問題で直接関わってくる以外にも、英語を正確に読む上で必須のものです。なので、構文把握を取れるようにする必要があります。

・前置詞問題

Becker Electronics is located _____ the waterfront and surrounded by many tall buildings.
(A) next to
(B) from
(C) between
(D) of

答えは……(A) next to

選択肢はすべて前置詞なので、前置詞の問題と考えます。基本的に、品詞に違いがない場合は、意味内容を問う問題です。前置詞の問題は熟語を知っていれば1発で解ける問題と前置詞の意味を問う問題に分かれます。前者はたとえば、prevent〜( )とあれば、「あ〜、fromね」って感じですぐに答えれるわけです。しかし、TOEICではこのパターンは少なく、後者が圧倒的に多いです。後者の場合は、「Becker Electronics は海岸通りの隣に位置している」というのが意味内容的に1番適しているので、(A) next toになるわけです。

・動詞問題

動詞問題は時制や受動態などが問われます。

例 Jamal Nawzad ——- hard to earn more money.

(A) work
(B) has been worked
(C) working
(D) worked

※参照元:オリジナル

答えは……(D) worked

(A) workは主語が三人称単数なので、worksじゃないとダメです。(B) has been workedは現在完了形の受動態ですが、高度な話になりますが、workは自動詞なので受動態にはできません。日本語的にも「トムは働かされている」はちょっと変です。(C) workingは、もはや動詞ではないので除外します。すると、(D) workedだけが適切だとわかります。

・接続詞問題

接続詞問題は、前置詞との違いや接続詞の意味を問う問題が出題されます。

例 Jamal Nawzad has received top performance reviews ——- he joined the sales department two years ago.
(A) despite
(B) except
(C) since
(D) during

参照元:IIBC【公式】サンプル問題

答えは……(C) since

この問題では、……の後ろを見るとhe joined 〜とSVが来ているので、接続詞が入ることがわかります。ここでは詳しくは話しませんが、接続詞は「接続詞+SV」であり、前置詞は「前置詞+名詞」です。なので、今回はSVが来ているので、接続詞が入るわけです。そして、今回の選択肢の中で、接続詞になり得るのは、(C) sinceだけです。sinceは少し特殊な単語で、前置詞も接続詞も両方ある単語です。一方で、他の単語は前置詞のみとる単語です。接続詞は取れません。なので、答えは、(C) since になります。

基本的に接続詞は、文と文をつなぐ単語であり、英文読解でも重要になってきます。Part5のために勉強するというよりも、英文を読むために勉強する必要があります。

・代名詞問題

代名詞問題では、初歩的な「they their them theirs」の使い分けなどが出題されることも多々あります。

例 When Tom arrived at the station ,( ) saw Nancy .

(A) he
(B) his
(C) him
(D) he

※参照元:オリジナル

答えは……(A) he

主語の位置なので、主格の(A) heが答えになります。このように、基本的な問題ではありますが、試験本番では、もっとレベルの高い英文になり、この代名詞の問題を問いつつも、構文把握をしっかりと取れていないと解けないような問題が出されます。そういった意味でも、やはり、構文把握力は必須です。

・比較級問題

Sue Minto selected the statistics as _____ source of information on the market.

(A) reliably
(B) more reliable
(C) reliability
(D) the most reliable

答えは……(D) the most reliable

比較級問題と名前を付けましたが、特に大それたものでもありません。基本の原級・比較級・最上級がわかっていれば解ける問題がほとんどです。受験レベルだと、比較の細かな慣用表現が問われたりと厄介なのですが、TOEICの場合はシンプルな問題がほとんどです。
今回の問題では、前置詞のasと名詞のsourceに挟まれているので、形容詞が入る必要があります。その点で、副詞の(A) reliablyと名詞の(C) reliabilityを解答から省きます。あとは、「その統計を最も信頼できる情報源として選んだ」というのが自然の英文なので、(D) the most reliableが正解になります。

【3】Part5 テクニック

3-1.緩急をつけて解く

Part5は大きく2つのパターンに分かれます。「形で解ける問題」と「意味で解く問題」です。形で解ける問題は、品詞問題や代名詞問題などの問題です。形で解ける問題は意味内容をほぼ無視して読むことでスピードを上げる。一方で、意味で解ける問題に関しては、意味内容を考えながら少しスピードを落として読みます。

3-2.わからなかったら、すぐに次へ。

Part5は、Part7と違い、時間をかければ正答率が大幅に上昇するものではありません。なので、Part7になるべく多くの時間を残すためにも、Part5は遅くても1問20秒以内に解く必要があります。

3-3.接尾辞から品詞を推測する

接尾辞から品詞を推測することが可能です。詳しくは次の記事をご参照ください。

【英語】接尾辞を一覧にしました【ランキング】【1】接尾辞一覧(第1位〜第12位) 第1位:-ly 副詞 □currently(現在は) □correctly(正しく)...

3-4.構文把握力が大切

Part5は、英文法問題と言われますが、実際は構文把握力を問う問題が多いです。なので、英文法よりも英文解釈(構文把握)を重視して学ぶことが大切です。

3-5.全部読む

解き方のところにも書きましたが、非常に大切なことなので、改めて強調しておきます。形で解ける問題も、空所の前後だけでなく、最初から読むようにしましょう。その方が、一定のリズムで、乱れなく問題を解くことができます。

【4】Part5 学習手順

次の通りです。

1.【1】~【2】の解法を理解する

2.本番と同じように普通に解く(時間内に解くようにする)(マークシートを使いましょう)

3.時間無制限でもういちど解きなおす

4.解答解説を読む

5.僕の音声解説を聞きながら、文型等を書き込む

6.音読(約5回)

7.スキマ時間などでひたすら繰り返す(音読しましょう)