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【TOEIC】Part1の解き方とコツ【頻出単語も紹介】

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【1】TOEIC Part1の概要とパターン

1-1. Part1の概要

パート1 は、写真描写問題で、合計6問です。

問題用紙に、写真が用意されていて、音声がA〜Dまで4つ流れます。その中から、写真の様子を最も適切に表している音声を選じます。

実際に、公式のサンプル問題を見てみましょう。

A.He is shaveling some soil.

B.He is moving a wheel

C.He is cutting some grass.

D.He is planting a tree.

解答:A.He is shaveling some soil.

参照元:IIBC【公式】サンプル問題

1人の男性がシャベルで土を掘り起こししている写真が写っていますね。よって、選択肢のAの「He is shaveling some soil.」が正解です。

1-2.目標点数

600点目標 4/6問(67%)
700点目標  5/6問(83%)
800点目標  5/6問(83%)

1-3. Part1の4パターン

・1人の人物写真問題

・2人の人物写真問題

・3人以上の人物写真問題

・風景の写真問題

上記のとおりです。

ひとひとつ対策のポイントを紹介していきましょう。

・1人の人物写真問題

1人の写真問題は、その人物の状態と動作が問われるのがほとんどです。

具体例を見てみましょう。

上記の写真の場合には、以下のような点に注意して聞くと良いです。

・人物の動作(スマホをいじっている)

・人物の状態(窓のそばで立っている)

・人物以外の状態(カーテンが開かれている)

基本的には、人物について問われますが、たまに人物以外の状態を問う引っかけ問題が出題されます。

人物の状態・動作に着目しつつも、その周りの状態にも気を配る必要があります。

・2人の人物写真問題

2人の人物写真問題では、2人の人物の動作・状態を問われるパターンと、1人の人物の動作・状態を問われるパターンがあります。

具体例を見てみましょう。

注目ポイントは次の通りです。

・2人の人物の動作・状態(指導している)

・1人の人物の動作・状態(ペンを持っている )

・人物以外の状態( テーブルの上に本がある)

ここでも、人物以外が問われる引っかけ問題が出ることがあります。

・3人以上の人物写真問題

3人以上の人物写真問題では、複数の人物全体の動作・状態が問われます。

具体例を見てみましょう。

ポイントは次の通りです。

・複数の人物全体の動作(ストレッチをしている )

・複数の人物全体の状態(床に布を敷いている )

・人物以外の状態(窓のそばに植物がある)

※最近の傾向として複数のうちの一人について問われるパターンが出てきました。例えば、「One of the men~」や「Some people~」といった感じです。

・風景の写真問題

風景の写真問題は、人物が写っていない風景だけの写真です。あるいは、たとえ人物が写っていても風景と同化している写真の問題のことです。

写真の風景問題では、4つの選択肢ですべて異なるモノが問われることが多いので、難しめの問題になりやすいです。

具体例を見てみましょう。

ポイントは次の通りです。

・目立つモノの状態(道路に文字が書かれている)

・目立たないモノの状態(自転車が倒れている )

このように異なるモノが問われるので、、主語の聞き取りにより注意を払う必要があります。

1-4.ただし、予想は不要な話

パターンは決まっていますが、予想は不要です。

変に予想すると、先入観が入り混乱してしまうからです。

実際、僕も、 Part1では絵に何が描かれているかだけ、さらっと見るだけです。予想はしません。

1-5.「主語+動詞+目的語+追加情報」のシンプルな文

Part1の英文は短く、「主語+動詞+目的語+追加情報」のパターンが、ほとんどです。

例を挙げましょう。

・A woman is reading a book.
(女性は本を読んでいる)

・Flowers are surrounding the trees.
(花が木を囲んでいる)

・A drawer is full of files.
(引き出しはファイルでいっぱいである)

上記のとおり。

「基本的にこのような英文が来るんだな」と待ち構えて聴くと良いです。

1-6.時制と態

Part1では、SVOの簡潔なパターンがほとんどであるが、動詞の態と時制に多様性があります。

動詞の態には、能動態と受動態の2パターンがあります。

・能動態:「〜する」

・受動態:「〜される」

時制には、現在形や現在進行形や現在完了形などがあります。

・現在形:「〜である」

・現在進行形:「〜している」

・完了形:「〜したところだ」

このように「2つの態」と「3つの時制」の組み合わせで次の6パターンが出来上がります。

時制 意味
能動態 現在形 動詞 ~する
現在進行形 be動詞+~ing ~している
現在完了形 have+p.p. ~したところだ
受動態 現在形 be動詞+p.p. ~される
現在進行形 be動詞+being+p.p. ~されている
現在完了形 have+been+p.p. ~されたところだ

このような6パターンの形を、しっかりと把握しておく必要があります。

【2】 TOEIC Part1の解き方

2-1.消去法で解く

TOEICのPart1は消去法で解いていきます。

手順は次の通りです。

1.鉛筆を選択肢のAの上に置きながら、音声を聞く。

2.もしAじゃないならば、Bに鉛筆を持っていき、Bの音声を聞く。

3.もしBじゃないならば、Cに鉛筆を持っていき、Cの音声を聞く。

4.もし、Cが正解の選択肢っぽかったら、Cに鉛筆を置きながらDの音声を聞く。

5.もし、Dが正解の選択肢出ないならば、答えをCに選び、マークシートを塗りつぶす。

このように、全ての音声を聞いて、消去法で選びにいくイメージです。

・写真の着目点は3手順

次の3手順で写真に着目します。

1.人の動作

2.身に付けている物や周りに置いている物

3.位置関係

上記のとおり。

「人の動作」というのは、たとえば次のようなものです。

ギターを弾いている・電話で話している・植物に水をやっている・スーツケースを運んでいる・コーヒーを飲んでいる・壁を塗装している・紙に記入している・引き出しを開けている…など

「身に付けている物や周りに置いている物」というのは、たとえば次のようなもの。

皿が積み重なっている・コンピュータが机の上にある・ジャケットが椅子にかけられている・靴が机の下にある

「位置関係」というのは、たとえば次のとおり。

乗り物が並んで駐車されている・机の横で男性が立っている・女性たちは海の方向を見ている

こんな順番で着目すると良いです。ただぼんやりと写真を見るよりも、注意しながら見たほうが、待ち構えることができるので、おすすめです。

2-2.視点ずらしに注意

たとえば、次のような画像。

普通に考えたら、「人」に視線がいきますよね。
でも答えが次のようなパターンだったり。

There are a lot of unoccupied seats.

こんな感じのひっかけがあります。

2-3.絵にない単語が聞こえたら間違いの選択肢

当たり前ではありますが、意外と使えるテクニックです。

たとえば、写真に人が写っていないのに「people」と発音されたら、それは間違いの選択肢です。

なので、たとえ文章全部が聞き取れなくても、一部の単語が聞こえるだけで、間違いの選択肢がわかるんです。

【3】プラスαの話

3-1.受動態の進行形vs受動態の完了形

次のとおり。

・be+being+p.p. :進行形の受動態

・have+been+p.p.:現在完了形の受動態

前者は「〜されている途中」であり、後者は「〜されてしまった」で完了で、両者は全く異なります。

たとえば、次のように。

The documents are being distributed.
(資料が配られている途中)

The documents have been distributed.
(資料は(すでに)配られている)

前者は人が資料を配っている状況の写真であり、後者は資料が既に配られている状況の写真です。

こんな微妙な違いが出てくるのがTOEICです。

さらに、厄介なのが、beingの発音です。

×「ビーング」

○「ビーン(グ)」

こんな感じで、「ビーング」の「グ」が飲み込まれて「ビーン(グ)」と発音されるのです。

そして、beenは「ビーン」というよりは「ビン」と発音されます。

このように、「be+being+p.p. 対 have+been+p.p.」の区別は、しっかりとできるようにしておくことです。

3-2.put on 対 wear

違いは次のとおり。

・put on:身につける[動作]

・wear:身につけている[状態]

上記の画像の場合は、次のようになります。

○ He is wearing the hat.

× He is putting on the hat.

3-3.積み重ねる系の英単語がよく出る話

TOEICのPart1では、次のような「積み重ねる」系の単語がよく出てきます。

・stack「積み重ねる」

・pile「積み重ねる」

上記のとおり。

受験英語では、頻出するような単語ではありませんが、TOEICでは超頻出です。

皿などが積み重なっている写真があれば、ほぼ間違いなく、「積み重ねる」系の単語が出てきます。

3-4.答えが「A」だとわかったら休憩

TOEICは集中力のテストです。いかに試験中に休憩を入れていくかが大切です。

なので、答えがAだとわかったら、残りの選択肢は、集中力を落として流して聴く感じです。

これは、次のPart2でも同様です。Part3.4は、そういうわけにはいかないので使えませんが、Part1と2は、このテクニックは、かなり有効です。

3-5.風景写真において

風景写真において、受動態の完了進行形が(be動詞+being+p.p.)が使われている場合は間違いの選択肢の可能性が高いです。例えば、次の通りです。

Some trees are being cut.
(複数の木が伐採されている)

The floor is being cleaned.
(床が清掃されている)

上記のように受動態の完了進行形の文では、人物が必要だからです。ただし、例外的に、Files are being stored on the shelves.(ファイルが保管されている)のような表現の場合は、風景写真でも正解になりえます。

 

【4】 Part1の頻出単語

4-1.抽象の英単語

抽象の英単語とは、instrument 「楽器」みたいなものです。

例を挙げましょう。

上記の画像で、たとえば、「ギターを弾いている人」の写真があって、「guitar」という単語を待ち構えていたら、「instrument」って単語が使われて気づかなかったってことになりかねません。

この抽象表現が Part1では、頻出するので、まとめておきましょう。

instrument (楽器) merchandise (商品)
item・product・goods (商品) equipment (装置)
appliance (家電製品) device(機械)
material (資料) document(資料)
tool (道具) vehicle (乗り物)
machine (機械) information (情報)
traffic (交通) clothing(衣類)
produce(農作物) supplies(備品)
furniture(家具) garment(衣服)

4-2.頻出単語

TOEICでは頻出する少し難しめの英単語を品詞別に紹介していきます。

・動詞

・arrange :並べる

・board:乗車する

・cast :(光を)投げかける

・empty:空にする

・extend :延びる

・face :面する

・file :とじる

・install:設置する

・lean:もたれかかる

・load:(荷物等を)積む

・lie :置かれている

・mow:刈る

・occupy :占有する

・overlook :見下ろす

・pile :積み上げる

・pour:注ぐ

・rake:(熊手で)かき集める

・reach:手を伸ばす

・spill:こぼす

・station :配置する

・stroll:ぶらつく

・tidy :整頓する

・tow :牽引する

・unload:(荷物等を)降ろす

・wade :歩いて渡る

・water:水をかける

 

・名詞

・archway :アーチ形の入口

・awning :日よけ

・barrel: たる

・bedding :寝具類

・beverage:飲み物

・brick:レンガ

・cabinet :戸棚

・canopy :ひさし

・column :円柱

・cardboard box:段ボール箱

・cargo:積み荷

・carton:段ボール箱

・crate:木箱

・curb:縁石

・deck:(船の)デッキ

・dock :波止場

・faucet :蛇口

・fountain :噴水

・handout :配布資料

・ladder :はしご

・lawn:芝生

・lawn mower :芝刈り機

・lighthouse :灯台

・patio:中庭

・pave:舗装する

・pier:桟橋

・plate :皿

・plaza:広場

・potted plant:鉢植えの植物

・pole:柱

・pot :なべ

・rack:ラック

・raft :いかだ

・railing:手すり

・scaffolding (足場)

・scenery:景色

・sidewalk:歩道

・skyscraper:高層ビル

・stairs:階段

・stepladder :脚立

・stool:(背もたれのない)椅子

・trash can:ゴミ箱

・vase :花びん

・vessel :船

・walkway :歩道

・wheelbarrow:手押し車

・windowpane :窓ガラス

・windowsill:窓の下枠

・英熟語

・a stack of :山積みの

・a pile of :山積みの

・cast a shadow:影を落とす

・gather in:~に集まる

・gaze at:~を見つめる

・get on/into:~に乗り込む

・glance at:ちらりと見る

・go around:~の周りを進む

・face to face: 向かい合って

・fold up:折る、たたむ

・for sale:売り物の

・get out:(場所や建物から)出る

・hand over:手渡す

・hand out:~を配る

・hold up:~を持ち上げる

・in a row :一列に

・lean on/against:寄りかかる

・lean over:~から身を乗り出す

・lie on:~に横たわる

・line up:~を一列に並べる

・look over:~越しに見る

・mount on:~に取り付ける

・pick up:~を拾う

・point at:~を指す

・put on:~を着る

・sail away from:~出港する

・shake hands:握手する

・side by side :並んで

・situate on:~に位置する

・stack up :~を積み上げる

・stare at:~を見つめる

・the shade of:~の影

・traffic light:信号

・try on:試着する

・under construction:工事中

・walk on:~を歩いている

・受動態でよく使われる動詞

・be covered with:で覆われている

・be displayed:表示された

・be docked:着岸した

・be hung on :がかけられている

・be lined:整列している

・be loaded with:が積まれている

・be next to の隣にある

・be occupied:占領された

・be painted:塗装されている

・be piled up:積み上げられた

・be secured to:固定されている

・be surrounded:囲まれている

・be placed:置かれている

・be propped up against :が立てかけてある

・be seated:座っている

・be stored:保管されている

【5】Part1の学習手順

次の通りです。

1.【1】~【3】の解法を理解する

2.本番と同じように普通に解く(マークシートを使いましょう)

3.ディクテーションする(聞き取った音声を、そのまま書き取ること)(※1)

4.解答の英文を見ながら英語音声を聞く(聞き取れなかった理由を知る)

5.僕の音声解説を聞きながら、文型等を書き込む

6.音声に合わせて音読(約5回)

7.スキマ時間などでひたすら繰り返す(Part3.4に入り次第、Part3.4中心に復習)

※1.ディクテーションをやることで、細かいところまで聞こうとする耳をもつことができます。

※2.Part3.4のシャドーイング復習でリスニング力を鍛えていくので。

【6】まとめ