こういう疑問に答えます。
本記事の対象者
・TOEICの勉強を始めようと思っている人
・TOEICの試験概要/学習法を知りたい人
この記事を書いている僕は、英語講師として10年以上指導。「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに勉強・発信しています。
現在は、TOEICの勉強・研究を主にやっています。
Contents
【1】TOEICの試験概要
まずは、TOEICの試験の内容を確認していきましょう。
1-1.問題形式:リスニング/リーディング
TOEICはリスニングとリーディングの2つの問題形式です。リスニングは英語の音声を聞いて答え、リーディングは英文を読んで問題に答えます。
リスニングとリーディングがそれぞれ100問ずつの合計200問です。それを120分で解きます。およそ、45分間がリスニングで、残りの75分がリーディングです。途中休憩はありません。
それぞれの問題内容と問題数は次の通りです。
[リスニングセクション]
・Part1(写真描写問題):6問
・Part2(応答問題 ):25問
・Part3(会話問題):39問
・Part4(説明文問題):30問
[リーディングセクション]
・Part5 短文穴埋め問題 :30問
・Part6 長文穴埋め問題 :16問
・Part7 長文読解問題 :54問
解答方法はすべてA〜Dのマークシート方式です(Part2だけはA〜Cの3択です)。なので、和訳問題や英作などは出題されません。
1-2.点数は10点〜990点
TOEICが英検と違うのは、レベル別になっていないことです。つまり、初級者から上級者まで同じ試験を受けます。なので、合否ではなくて点数で結果が示されます。
TOEICの最低スコアは10点で、最高スコアは990点です。
学生時代から英語の勉強をしていないって人は、まずは600点を目標にすると良いです。ある程度自信のある人は、700点〜800点を目標にしましょう。
1-3.TOEICの難易度
TOEICを受験したことがない人は、TOEICの難易度が想像しづらいと思います。そこで、学生時代におそらく受験したであろう英検と比較していきましょう。
・英検準2級(高校中級レベル)→TOEIC450点
・英検2級(高校卒業レベル)→TOEIC550点
・英検準1級(大学中級レベル)→TOEIC700点
・英検1級(大学上級レベル)→TOEIC950点
ざっとこんな感じです。もちろん、試験の種類は全く異なるので、各級数と点数が完全に一致するわけではありません。でも、ある程度の目安になると思います。
どうでしょうか?TOEICのだいたいの難易度は把握できたと思います。TOEICはたしかに簡単な試験とは言えません。しかし、正しい方向で努力さえすれば、必ず結果が出ます。
ちなみに、TOEICのスコアアップに必要な学習時間は、100点あげるのに250時間程度と言われています。ですから、100点上げるには、3ヶ月間くらいは見積もった方が良いと思います。
【2】TOEICにおすすめの参考書
だいたいのTOEICの概要はわかったと思います。
では、実際に参考書を使って問題を進めていきましょう。
TOEICの問題集は、非常にたくさんあります。書店に行けば、そのことがすぐにわかると思います。とりあえず、TOEICの勉強を始める人は、英単語帳と総合問題集の2冊をやってみるといいと思います。
・世界一わかりやすいTOEIC総合模試1
この本は、スタディサプリで有名の関正生講師により書かれたものです。本番と同じ200問が収録されています。
難解な問題を省き、王道のよく出る標準の問題のみが収録されているので、初めてTOEICの勉強を始める人には、向いていると思います。
さらに、解説も丁寧なので、サクサクと進めていくことができます。
・TEPPAN英単語
この英単語帳の特徴は、記憶エピソードとカクシン解説があり、読むだけで単語のイメージや覚え方を掴める構成になっています。
実際、僕も使っていますが、新たな気づきがあり、楽しみながら学ぶことができます。一度で覚えてしまうものも多数あります。
教材はネットで購入した方がいいです。なぜならば、書店だと折り目が付いていたりして、それだけでやる気を失います。僕の場合も、必ずと言っていいほど本を購入するときはネットにしています。
【3】TOEICの勉強を始める
上記の問題集と単語帳を購入したら、早速、勉強を始めましょう。
3-1.問題集の進め方
問題集の進め方は次の3手順です。
1.制限時間内で解く→時間無制限で解く
2.解答解説をじっくり読む
3.復習する
上記の通りです。
TOEICは時間との戦いでもあるので、まずは制限時間内で解くことを意識します。その後に、時間無制限で解いて、自分のわからないところを明確にします。
解答解説をしっかりと読みます。リスニングであれば、どこが聞き取れなかったのかを明確にします。また、リーディングでは、どこが解答の根拠なのかも明らかにしていきます。
3-2.英単語帳の進め方
英単語帳の覚え方のポイントは次の3つです。
・英語→日本語のみ覚える
・意味をひとつだけ覚える
・見て覚える
上記の通りです。
TOEICでは英語を書かせることがないので、英語→日本語のみ覚えるだけで十分です。日本語→英語を覚えるのは、英語→日本語より3〜5倍のエネルギーを使うので、英語→日本語のみ覚えます。
また、意味をひとつだけ覚えるので十分です。実際、発音やアクセントや同意語や反意語など、一度に全部覚えようとすると、結局、1番大切な意味さえも覚えれなくなります。
見て覚えるようにします。なぜならば、書いて覚えるよりも、はるかに速く回すことができるからです。実際、英単語はいかに短期間でどれだけの数に触れれるかが大切なので、見て覚えるようにします。
注意点:勉強時間の確保が大切。基本的には、英単語はスキマ時間を活用しながらも、それなりのまとまった時間で問題集を進めると良いです。
【4】TOEICのテストを受験する
実際にテストを受験してみましょう。
TOEICのテストは1年に10回開催されています。勉強を始めた3ヶ月後くらいがちょうどいいと思います。
4-1.TOEICの公開テスト日程
2020年のTOEIC公開テスト日程は次の通りです。
第250回 | 5月24日 |
第251回 | 6月28日 |
第252回 | 9月13日 |
第253回 | 10月4日 |
第254回 | 10月25日 |
第255回 | 11月15日 |
第256回 | 12月6日 |
TOEICテストの受験料金は5725円です。
4-2.TOEIC公開テストの当日の流れ
およそ1週間前に、受験票が届きます。受験票には、証明写真(縦4cm×横3cm)が必要なため、あらかじめ済ませておいた方がいいです。
試験会場や試験時間の流れは、受験票にも書かれています。試験当日の流れは次の通りです。
11:45〜12:30 集合・受付
12:35〜13:00 試験の説明・音テスト
13:00〜15:00 試験開始〜試験終了
15:00〜15:15 問題用紙・解答用紙の回収
15:15(予定) 解散
受付時間を過ぎると、試験を受けれないので、少なくとも12:20には会場に到着したいです。
試験に必要な持ち物は次の通りです。
・受験票(証明写真の貼付けと署名が必要)
・写真付きの本人確認書類(運転免許証・学生証・パスポートなど)
・筆記用具(HBの鉛筆またはシャープペンシル・消しゴム)
・腕時計
会場には、原則、時計が設置されていません。まぁ、僕がこの前、受験した会場には時計が設置されていましたが…。
また、最大の注意点として、次の2つは確認しておいてください。
・リスニング試験中にリーディングの問題用紙を見てはいけない。
・問題紙への書き込みはダメ
上記は、知らないとついついやってしまいがちです。「知らなかった」は言い訳になりませんので、注意です。
【5】TOEICで社会的地位を上げる
TOEICの試験は合否ではなくて、得点で示されます。そして、その得点が上がれば上がるほど、社会的地位も上がっていきます。
実際、TOEICの点数を基準にしている企業は複数あります。基本的には、600点以上が、就職に有利な基準になっています。
具体的には、次の画像をご覧ください。
参照元:2013年「上場企業における英語活用実態調査」報告書
一般職では600点以上が、英語を使う仕事では800点以上が求められていることが多いですね。
もちろん、誰もがいきなり高得点を取ることはできません。最初は400点くらいから始まり、500点、600点、700点、800点へと突破していきます。
あなたの目標点数はどれくらいでしょうか?いつまでに何点を取りたいのか? この記事を読み終えたら、早速、自分なりの計画を立ててみましょう。
☆ まとめ ☆
以上、TOEICをうまくいかせる方法を5段階で説明していきました。
おさらいすると次のようになります。
1.TOEIC試験の概要を知る
2.問題集・単語帳を購入する
3.勉強を始める
4.TOEIC公開テストを受験する
5.就職に有利な目標点数を知る
ここまでご精読頂きありがとうございます。普段から予備校・ブログで「丸暗記英語からの脱却」をコンセプトに指導・発信しています。新しい情報に関してはTwitterで確認ができますので、鬼塚英介(@Englishpandaa)をフォローして確認してみてください。
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