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【0】動画で解説
【1】準否定は3種類ある
準否定は、「ほとんど~ない」「めったに~ない」って感じの、弱めの否定表現のことです。
準否定は、大きく次の3つに分かれます。
・頻度:seldom/rarely
・程度:hardly/scarcely
・数量:few/little
それぞれ、日本語訳は「ほとんど〜ない」って訳せそうですが、意味合いが変わってくるんです。
ひとつひとつ説明していきますね。
・頻度:seldom/rarely
seldomとrarelyは「めったに〜ない」という意味の準否定です。
例 He seldom goes out.
「彼はめったに外へ出ない」
例 He is rarely absent from school.
「彼はめったに学校を休まない」
rarelyは「レア」なので馴染み深いですね。「レアなカード」というのは「めったに当たらないカード」のことですよね。
seldomとrarelyの置く位置は、「notと同じ位置」です。
次の通りです。
He doesn’t go out.
↓
He seldom goes out.
He is not absent from school.
↓
He is rarely absent from school.
・程度:hardly/scarcely
hardly と scarcely は「ほとんど〜ない」って意味の程度の準否定です。
例 She can hardly speak Japanese.
「彼女はほとんど日本語を話せない」
例 I can scarcely hear him.
「彼の言うことがほとんど聞こえない」
hardlyとscarcelyの違いは、ほとんどありません。強いて言えば、hardlyの方がフォーマルですが、そんなに気にしません。hardlyとscarcelyの置く位置も「notと同じ位置」です。
・数量:few/little
few と littleは「ほとんど〜ない」って意味で、数量の準否定です。
fewとlittleの違いは、可算名詞の場合はfewであり、不可算名詞の場合はlittleです。
・few:可算名詞
・little:不可算名詞
例文で確認していきましょう。
例 He has few friends.
「彼には友だちはほとんどいない」
friendは可算名詞ですよね。
例 There was little wine in the bottle.
「ビンにはほとんどワインがなかった」
wineは不可算名詞ですね。
Twitterで問題を出してみたら・・・
レベル3の問題(5段階)
I have a ( ) water.
— 鬼塚英介@(英語講師) (@Englishpandaa) October 22, 2020
【2】hardly /scarcely + ever → 頻度
hardly/scarcely は程度を表すと説明しました。でも、hardly /scarcely + everになると「頻度」を表します。つまり、〈hardly /scarcely + ever=seldom/rarely〉って感じです。
hardly / scarcely + ever=seldom / rarely
論より証拠ということで、例文で確認しましょう。
例 He hardly ever goes out.
「彼はめったに外へ出ない」
=He seldom goes out.
例 He is scarcely ever absent from school.
「彼はめったに学校を休まない」
= He is rarely absent from school.
なぜ、〈hardly /scarcely + ever=seldom/rarely〉になるのか?
everが頻度を表し、それを程度を表すhardlyで否定しているからです。要するに、「everが頻度を表すから」ってことですね。
【3】scarcely[hardly]any≒few/little
scarcely[hardly]は「程度」の準否定ですが、scarcely[hardly]anyにすることで「数量」の準否定を作ることができます。つまり、few/littleです。
scarcely[hardly]any≒few/little
論より証拠、例文で確認しましょう。
例 He has scarcely any friends.
「彼には友だちはほとんどいない」
=He has few friends.
例 There was scarcely any wine in the bottle.
「ビンにはほとんどワインがなかった」
=There was little wine in the bottle.
なぜ、scarcely[hardly]any≒few/littleになるのか?
anyが「数量」を表し、それを程度を表すscarcely[hardly]で否定しているからです。要するに、「anyが数量を表すから」ってことですね。
【4】☆ まとめ ☆
・頻度:seldom/rarely
・程度:hardly/scarcely
・数量:few/little
・hardly / scarcely + ever=seldom / rarely
では、ここでおしまいにします。
(`・ω・´)ゞ
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